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なんだろうな、このもやもや感。「家族」の形というものに正解なんてないのだろうし、いろんな形の家族があっていいとは思うのだけど。
たとえば、子どもが欲しいけれどいろいろな事情で自分の子どもが望めない夫婦が、どちらかの遺伝子を持った子どもを他の誰かの手を借りて得ることや、全く血のつながりのない子どもを受け入れること、もしくは二人の父親や二人の母親の元で養子を育てること、もしくはシングルで子どもを育てている一人親、そのどれもが「家族」であり、それぞれの幸せを心から願ってやまない。
だけど、というか、だからこそ、聡子の選択を「正解」だと、簡単にはうなずけない自分がいる。
誰のために何のために子どもを欲しいと思ったのか。子どもに「なぜ自分は生まれて来たのか」と
問われたとき、きちんと答えることができるのだろうか。子どもが自分の出生や、いま生きていることをまっすぐに受け入れられる答えを用意できるのだろうか。
そしてもう一つ、もやもやの原因。ある意味密室で行われる生殖医療。こういうことが起こらないとは限らない、というか、すでに起こっているのかもしれない、と思うとこれまた別の意味でのもやもやが募る。
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「衝撃のどんでん返し」
「禁断のサスペンス長編」
ではないかなぁ…
ぽんてんかへし、くらい。
男の情けなさは感じたが、
女の情念の強さはまだ物足りなかった。
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孤独な女性・聡子が病気や恋愛を経て、ある思い切った賭けに出るお話。聡子の心模様が一つの読みどころですが、聡子も周りの人物も自己中心的で感情移入出来ず、なかなか読むペースが上がりませんでした。
ただ、粘着質な文体と、予測不能な二段オチは良かったです。
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倫理的な問題はあるが、私は好き。ただ、衝撃のどんでん返し。禁断のサスペンス長編。というほどでもない。そこまで衝撃ではなかったし、禁断ではあるけど、336ページだと長編って気がしない。
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手芸用品の商社で仕入れを担当している宗谷聡子.通勤途中の金沢駅で喪服で花束を持った青年に合う.その青年が何故か気になっていたが,偶然に所在が分かり付き合いが始まる.この堂島明彦と同棲状態になるが,突然アメリカに行くと告げられる.明彦の子供が欲しいと考え始めたところで同級生の榊陽一郎に会い,彼が産婦人科医であったので体外受精を志向する.ただ,陽一郎は密かに聡子の行動を監視していた.陽一郎の患者になって受精のための処置を受ける.胚培養士の玉城が陽一郎の行動に疑問を持つ.陽一郎の策略,明彦の行動に絡む白河.同僚の日生など登場人物がユニークだ.題名の意味が判明するのが第6章.その後は話が急展開する構成は楽しめた.
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愛する人がいなくなる代わりに、子供を欲しがる聡子。最後のどんでん返しと、Messiahが誰なのか、っていう流れがなかなか面白かった。いつかあかねは父親に会えるといいな。
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子供は欲しくない、という考えなので、何がなんでも子どもが欲しいという人の考えはまったくわからないけれど。
それがすべてではないと思うのだけれど、どうしても、と思ってしまったら突き進んでしまうものなのだろうか。
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題材
・人工授精
テーマ
・愛の追求
何を伝えたかったのか
・人工授精の世界(蘊蓄)
・男性を深く愛すること(=テーマ)
何が新しいのか
・人工授精を使った多段階のオチ
キャッチコピーは何か
・愛していれば、何をしても許されるのか
その他(心に残ったことなど)
・細かく書き込んでいる(描写が詳細)
・作者の頭の中には具体的(=リアル)なイメージがある