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ラストに唸るかも・・
2016/02/13 21:34
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投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の最後で町の本当の姿をバラしたイーサンは、支配者ビルチャーの取った行動で窮地に追い込まれる。地獄と化したパインズで次々と倒れて行く人々。果たしてイーサンは妻子を守り、町の平穏を取り戻せるのか?
いやー面白かったです。一作目の「パインズ」を読んだ時は、まさかこんな展開になるとは全く思っていなかった。毎回ラストに用意されている展開がこちらの予想をいい意味で裏切るので読んでいて飽きない。また主人公達はどうなっていくのかが気になるので読み終わらないと気がすまなくなる。最終巻も最後の最後でイーサン達が取る選択にえ!と驚くとともにナルホドと唸りました。
この作品、あまり書くとネタばれになるので書けないのが辛いのですが一作目が気に入ったのなら残りは読んでも損はないと思います。ただし最終巻はかなりエグイ内容になっていますが・・・。
とにかく一気読み必至の「パインズ」三部作、楽しんでください。
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この2~3ヵ月の間、テレビ・書籍で僕を魅了し続けた
ウェイワード・パインズ。小説版とドラマ版で同じだったのは初期設定
だけで、ほぼ別の物語だった。ドラマのまとめ方があまりに秀逸であっ
たが故に、小説がどういう落とし方をしてくるのか少々心配していたの
だが、どうやら要らぬ心配だった模様。
とにかく、最近のSFパニックサスペンスの中では抜きんでて強烈な内容。
迫り来る恐怖だけでなく、人間のいちばん正直でいて醜悪な部分が丹念
に描かれているため、読中に何度も心がキリキリ痛む。底冷えするよう
な恐怖、とでも言うべきか・・・。
そしてラストは、こちらも驚愕の内容。
ただ、ドラマ版よりもこちらの方がまだ救いがあるかもしれない。
原作のブレイク・クラウチはもちろんのこと、すばらしい翻訳を披露し
てくれた東野さやか氏に大きな拍手を。
ウェイワード・パインズ、ここにて終結!
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ドラマと違う結末なのは良かった。
ただどちらにもいえることだが「はぁ?」という脱力感が強い。それが狙いなのかなあ。
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「パインズ」「ウェイワード」に続く三部作完結篇。映像を見ているかのようなディテールの細かな描写で凄惨なシーンのオンパレード。でも愛やら家族やら生きることへの意味やらも物語に織り込んであり、満足度100%でした。でも〜、どうしてもその後がまだ読みたい。ラストネタバレになるので書かないけど、続き読まずして完結とは言えない読者の我儘をいずれ叶えて欲しいです!
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内容(「BOOK」データベースより)
保安官イーサン・バークの告発が引き金となって、町を外界と隔てるゲートは開け放たれた!異形の生き物が群れをなしてなだれ込み、人びとに襲いかかる。凶暴な牙と爪!血塗られた町を飛び交う恐怖の叫び!イーサンは住民を組織して、怪物たちや町の創設者に立ち向かう。だが、仲間は次々と怪物の餌食に…。人類最後の町の未来はいかに?『パインズ』『ウェイワード』に続く三部作の完結篇!
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面白かった。第二部のラストからの展開はスリリング。一難去ったと思えば大きな問題が横たわり、その対応や如何にと、一気読みでした。観るのを控えていたドラマの最終話も、これで観れる!
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ブラヴォー!!!ブラヴォー!!!ブラヴォーーーーー!!!
もう10分間スタンディングオベーションです。拍手を止められません。
この『ウェイワード・パインズ』三部作。最高です。
なぜ、評価が☆5までしかないのでしょうか。はっきり言って☆8~☆9くらい付けたいです。
この三部作全体についての感想ですが、冒険小説として全ての要素が入っています。
神を目指した男の狂気
信念を曲げない男の悲哀
二人の男に愛された女の迷い
愛する女の為に極限の地獄から生き残ろうとする男の執念
そして、そんな人間達の努力などチリのように簡単に吹き飛ばし、強烈な絶望感しか生まない極限の環境
本当にこの三部作面白かった。
謎に満ち、驚愕のラストが明かされる第一作の『パインズ』、秘密を知った主人公の闘争を描く第二作『ウェイワード』、主人公の奮闘に対して禁断のリセットボタンが押されてしまう本書『ラスト・タウン』。
翻訳小説として、これほど心が躍り、肝を冷やし、希望を感じた本を読んだのは初めてかもしれない。小説全体としても考えても少なくともここ10年で読んだ小説のトップ5には間違いなく入る面白さでした。
いずれも約500ページというボリュームでしたが、どれも一気に2、3日で読んでしまいました。3冊通算でも1週間かからなかったのではないでしょうか。
ストーリーが面白すぎるし、どのキャラクターも際立っています。
そしてどの登場人物にも感情移入でき「これがもし自分だったらどうしただろう」と自問自答しながら読みました。
そしてネタバレになるので詳しくは書けませんが「男同士の決着の付け方」ってやっぱり最後は素手の殴り合いなんですね~。もうロマンしか感じません。
最後の崖の上でどちらが不幸かを競い合う男女の会話も泣けたな~。
そして99.99パーセントの破滅と0.01パーセントの希望を残した全く予想外の壮大過ぎるエピローグ。
もう、涙が止まりません。
ああ、この三部作を読んだ人同士で、三日三晩徹夜で語り明かしたいくらいです(笑)。
もちろん、本書をつまらなかった、期待外れだったという人もいると思います。
そういった意見の人も含めて「では、どうすれば良かったのか?あなただったらどうするか?」ということまで真剣に語り合いたいですね。人類の行く末を考える者同士として(これはちょっと大げさかw)。
この物語は制作総指揮者にM・ナイト・シャマラン監督を起用した連続ドラマ『ウェイワード・パインズ 出口のない街』も作成されたようですが、こちらは全く見たことがありません。ドラマのレビューなどを見ると小説とはだいぶ設定が異なっているようですね。まあ、この物語は小説のままで良いのではないでしょうか。特に本書のシーンは映像化するとちょっとグロテスクになりすぎると思いますので。
いずれにしても、この素晴らしい物語を語ってくれた著者ブレイク・クラウチ氏と翻訳者の東野さやかさんに感謝すると共に、最後にこの言葉をこの三部作に捧げたいで��。
「このアメリカの片田舎の町『ウェイワード・パインズ』と『その住民達』に幸あれ」
と。
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3作目はやっぱり何を書いてもネタバレなので、たいへんうまくまとまっている、本書の前文より抜粋させていただきます。
ラスト・タウンについて
最後の町ウェイワード・パインズへようこそ。
シークレットサービスの捜査官イーサン・バーグは三週間前、アイダホ州ウェイワード・パインズにやってきた。この町の住民は誰と結婚するか、どこに住むか、どこに勤めるかを指示される。
子どもたちは町を創設したデイビッド・ピルチャーは神であると教わる。何人も町から出ることは許されない。質問をするだけで命が危ない。
しかしイーサンは知ってしまった。町の周囲にめぐらされた電気フェンスの外側には驚くべき秘密があり、フェンスは外のおぞましい世界から町を守るために存在していること。その秘密があるために、全住民は正気を失った男と彼を信奉する一団にすべてを管理されている。
フェンスを突きやぶられたら最後、力で劣る人類の生き残りなど、一瞬にして淘汰されてしまう。
以上抜粋。
スケールの大きなエンターテインメント小説でした。
冒険小説として、また恋愛的な要素もあり、ページを繰る手が止まりませんでした。
最後になりましたが、この物語の面白さを、このサイトで紹介してくださったフォロワーの方々にお礼申し上げます。
どうもありがとうございました!