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記録
怨念
という言葉がぴったりかと。
人はそんな強くないから
強く見せてても
全然大丈夫じゃないんだよね。
いじめをした人も見て黙ってた人も
当人にとっては
ただただ辛かったに違いない。
内容がわかるにつれて
胸が痛くなる話だった。
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もうすぐ成人式、という日。
ふと気が付くと、高校の敷地にいた。
集まってみれば、元1年A組の人達がいる上に
殺害が始まっているとか…茫然としかできません。
あの着ぐるみの中に、誰が入っているのか。
元クラスメイト達の言葉には頷くものもありますが
それはどうだろう? というものも。
一番偉そうにして女王ぶっているのがいますが
クラスに一人ぐらいはいるな~と。
まぁここまですごいのは、そうそう見つかりませんが。
着ぐるみの中身が発覚し、何があったかを知れば
どういう繋がりか、は分かってきます。
完全なる被害者、と言われる主人公。
しかしすべてが出来上がった時、どうやって
外に出ていくつもりだったのでしょう?
全員分の命と引き換えに、という事だったのか…?
そんな状態で、のあの最後。
え、また何か起こりますか? な怖さがあります。
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突如として母校のような異空間に集められた、かつてのクラスメイト達。そしてそこで起こる、謎の着ぐるみによる殺戮。終始テンションの高いサバイバルホラー。
襲ってくる着ぐるみが怖いのは当然として。やはりこういうシチュエーションのホラーでは、仲間内での疑心暗鬼や裏切りといったものがそれ以上に怖かったりするものですが。それは予想にたがわず。だけどそういう時に出てしまう本性の悲しさ、のようなものも感じてしまいます。こういう状況だと、ある程度は仕方ない面もあるんですよね。むしろ正々堂々と闘える主人公たちのようなキャラが稀有な物であって、普通じゃない(苦笑)。
だけど、このおぞましい呪いを発生させるもとになってしまった事件の方が、人間の悪辣さを思い知らされてぞっとします。そしてそれがこんなにも多くの無関係な犠牲者を巻き込んでしまうことも。
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かつての母校に謎の力で集められた主人公と一年A組の元クラスメイト達は、謎の着ぐるみに惨殺されていく……という、よくあるといえばあるサバイバルホラー小説。
主人公がとても「いい子」で、追い詰められてもそれが崩れず常に人のことを考えられるのは、現実感は薄いとはいえ可愛くて結構好きでした。主人公と行動する子たちも、まっすぐで優しい子が多くて応援したくなりました。
ただ、このクラス闇が深く正直復讐したくなる気持ちも理解できなくはないです。ここまで大掛かりなのはどうかとは思いますが。
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卯年に兎の小説を読もうと秋ごろ読み始め、途中まで読んで紛失してしまった本が、年末ひょっこり見つかったので、今年のうちに読めという天啓と受け取って読了。
突然閉鎖された空間に飛ばされ閉じ込められた、かつての一年A組のみんながウサギの着ぐるみに殺されていく物語。
ありきたりな設定を都合よくつないで、妙な独自性でメリハリを付けた雰囲気を醸し出して、実はそれほど辻褄もあっていない気がする。
作中の人物が、色々考えて各々の個性を発揮して、役割をこなして動いている…ようでいて、ご都合の方が優先されていた印象。