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内容紹介
『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』の杉井光が贈る、新たな青春と音楽の物語。
ひきこもって音楽ばかり聴いていた不登校児の僕。けれど、ゴミ捨て場で拾った真っ赤なギターが僕の運命を変える。
それには、交通事故で死んだギタリスト、キースの幽霊が取り憑いていたのだ。
「俺が生きてる間に発表できなかった曲を、おまえが代わりに歌うんだよ」
幽霊に尻を叩かれ、僕は池袋で路上ライヴを始める。
そこで出逢ったのは、身分を隠して夜の街を彷徨う歌姫ミウ、それから沢山の路上パフォーマーたち。
ストリートを舞台に迷い猫たちが歌い奏でる、切なくて甘い青春と音楽の物語。
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不登校の引きこもりだった少年が尊敬するミュージシャンの死をきっかけに音楽をはじめ、池袋でストリートミュジーシャン達ふれあっていく話。
一話一話丁寧に構成されている感じで読みやすかったし、ハートウォーミングな話も多く好みだった。
古めの洋楽ネタを絡めてたのも個人的にはよかった。
雰囲気は、音楽版ビブリア古書店といった感じ。(あれほどニッチなネタではないですが)
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作風は相変わらずだけれど、この小説は主人公の境遇もあいまって切なさがひときわ際立っている。再生と優しさが印象的な物語。
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キャラ設定に関してはもうここまで来ると完全に使い回しといってもいいレベルだと思うんだけどそれでも少なからず胸を打つ(3話以降はさすがにテンプレ過ぎる気が、まあ嫌いじゃないんだが)のはやはり才能の証拠だろうと。
たしかに人格的にはクズなのかもしれないんだがでも小説家は作品だけ良ければいいと思うの、もちろんDVクソ野郎が平和運動とかやってるのなら叩くのは全然構わないのだが。
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ストリートミュージシャンをテーマとして描かれた本作ですが、登場人物の生き方はもちろんのこと、池袋という街を描いた作品という点で面白く読ませてもらいました。
今作の主人公であるハルは自身のトラウマから脱却できず、池袋という街に逃げ込むかたちでさまざまな人と出会うことになります。
その中心となるのはミウという少女ですが、彼女にかぎらずさまざまな人物との出会いによって、彼が変わっていくかと言われれば、本質的に変わることはありません。逆にそこが本作ならではのどこか痛みのある読後感を生み出しているのかなと思います。
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ひきこもりで音楽ばかり聴いていた不登校児のハル。
ある日、ゴミ捨て場で拾ったギターによって運命が変わる。
「俺が生きていた間に発表できなかった曲をお前が歌うんだよ!」
死んだギタリストの幽霊に尻を叩かれ路上で歌うことになった。
そこには沢山のパフォーマー達がいて…。
杉井光氏が描く、せつなくて甘い青春と音楽の物語。
ひきこもりと音楽と不器用な人間関係。
杉井さんの得意分野を集めて描いたのがこの作品です。
どこか他の作品と似てる部分も感じるかもしれませんが、それでも心温まる話や主人公ハルやミウやその他の路上パフォーマー達の生き様は自分は好きですね!
タイトルと絵と文章ととてもマッチしていて雰囲気が伝わってきました!
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娘に薦められて。
音楽がすきだから、ストリートミュージシャンの話は興味深く読みました。
娘は池袋に行きたいそうです。
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評価:☆4.5
ストリートで迷い猫たちが歌い奏でる、せつなくて甘い青春と音楽の物語。
ずっと引き篭っていた少年ハルが出会ったのはゴミ捨て場に捨ててあった真っ赤なギターだった。
そしてそのギターにはギタリスト、キース・ムーアの幽霊が取り憑いていたところから物語は始まる。
ギターを片手に池袋の街へ繰り出し、自分が生きている証拠を歌に乗せる・・・いいですね。
池袋は行ったことないけど、その熱や雰囲気は伝わってきた。
周りの人達の優しさも魅力的でした。玲司さんは神メモの四代目にしか思えなかったけどw
「あれはハルだよ。池袋のハル」
『この街はかさかさに乾いていて埃っぽくて脂臭いけれど、とても優しい街だ』
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前回まで読んでいたデュラララshと同じ池袋繋がり。 向こうでは一種の魔境みたいに見える池袋もこちらはミュージシャンを夢見る若者が集う音楽の町に様変わり。 うじうじした少年にツンな女の子といういつも通りの組み合わせの杉井さんの作品。 音楽関係の作品は「さようならピアノソナタ」「楽聖少女」に続いて三シリーズ目だけどこれは続編はなさそう。 どの作品でも色々な音楽の話題、楽器やバンド、曲などを使って話を展開していて面白い。 個人的にはキースの退場が結構早かったなと思っていたらあとがきの掲載順の話をみて納得できた。