0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
富士山が噴火する
高嶋先生の小説で言えば
首都圏直下型地震の「M8」
東海・東南海・南海連動地震の「TSUNAMI」
から続く、「富士山噴火」になる。
富士山は、死火山でなく、活火山であることを忘れてはいけない。
とは、よく言われており、噴火はありうるものである。
とはいえ、私の居住地は、富士山から遠く、西側でもあり、
直接的な噴火の影響は考えられず、備えもしていない。
しかしながら、首都圏に火山灰が降り注ぎ、日本の経済活動に
多大な影響を与えることを考えると、他人ごとではないはずだが、
経済となると、個人では・・・
火山の噴火は、
・噴石
・火砕流
・溶岩流
による被害が考えられる。
噴火自体の予知は無理かもしれないが、上記の3つの災害に
ついては、火口を想定し、例えば、溶岩流の流路をシミュレート
できるのではないか。
シミュレートできるのであれば、避難計画が立てられるのではないか。
本書は、富士山のふもとに住む人々の話である。
溶岩流が流れるであろう地域に住む人々が登場する。
富士山噴火の予兆が現れ始め、主人公は、避難計画を立て始める。
避難者は、老人ホームの住人。
観光バス、マイクロバスの手配、自衛隊の輸送車等々の確保・・・
避難先との調整。
看護師の帯同・・・
本書は、富士山噴火、云々というより、避難することのノウハウが詰まった
小説といえる。
老人(病人含む)の移動には、どれだけの準備と配慮が必要なことか。
ただ、自動車に座らせておけば、よいというわけではないのだ。
伊豆大島、三宅島、口永良部島・・・
では、見えてこなかったけど、
お年寄りが元気だったんだなと思ってしまう。
投稿元:
レビューを見る
災害三部作の続編になるのかなぁ。その割には、前の三作のような緊張感もあまりなく、終始、避難に徹した内容は、少し飽きてしまった。もちろん、災害の時の避難は大切なのだけれど、前の三作のインパクトが強いだけに、物足りなかった。でも、今年に入ってからの噴火情報などもふんだんに取り入れられており、災害小説としては、貴重な1冊だと思う。
投稿元:
レビューを見る
本日阿蘇山が噴火した。箱根は今も火口付近は規制されている。東日本大震災級の地震は、数年内に火山の大規模噴火を誘発するらしい。富士山の大噴火はいつかは必ず起こる。その際は日本の大動脈である東海道と、経済・政治・人口の中心地、関東への大打撃を伴い、影響は極めて深刻だ。噴火してから避難しても全く遅いわけで、どのタイミングで避難するか、また噴火の影響による経済的損失を、どのようにヘッジするかが個人の行動としては最重要課題だ。あらゆる自然災害に人類はほぼ無力であり、早く逃げることが唯一の守り方である。緊迫したストーリー展開が面白い。この著者のネタは尽きない。
投稿元:
レビューを見る
高嶋さんと言えばの、大災害クライシス小説…。
最新作の題材は、富士山の大噴火となります…。
既作品では、
時々ね、蛇足なエピソードも散見されますが…、
本作品では、スーパーマンな元自衛官もろもろ、
若干の出来過ぎ感、非現実感もありましたが…、
蛇足なエピソードや専門外のエピソードはなく、
ストレートなクライシス小説でした…。
何気にね、その出来過ぎ感の部分がね、
現実に置き換えたときに、危機感に感じました。
現在、甚大な被害が想定されている、
自然災害の多くが、太平洋側(東海道)ですが、
ここいらで、北陸新幹線や北陸自動車道などの、
日本海側(北陸道)の迂回路を活用した展開…、
といぅのも期待したぃ、福井県人であります…。
投稿元:
レビューを見る
富士山噴火物はよくある話だが、その予測ができた場合にどうするべきかという観点で描かれているのが本作の肝であろう。多分、現実にはあり得ない判断をできる政治家とそれを実行に移せる主人公、またその関係者たちが都合よく警察とか消防とか自衛隊にいるという設定そのものが如何にも作り物ではあるが、そうでもなければ、こんな展開は得られないという警鐘かもしれない。ただし、実際、こんな形で富士山が噴火したら日本はおしまいではないかと思われる。
投稿元:
レビューを見る
南海トラフ大地震の3年後に富士山が活動を開始した。
元自衛隊員が、御殿場市長達と市民の避難を進める。噴火は最悪のシナリオを辿る。困難な中での避難が続く。
この作品のストーリーは、最悪のシナリオかと思うが、この何分の一かのレベルでも、首都圏は大騒ぎになる。
御嶽山の噴火災害以後、噴火警戒レベルが引き上げられる火山が増えている。
いつか災害が起きることは避けられないのだろうが、被害・犠牲者をできるだけ少なく出来るように備えるしかない。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり高嶋さんはクライシスモノが面白いですね。
富士山の噴火にしては被害が少ないように感じましたが、面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。火山噴火が頻発する昨今、フィクションとは思えないリアルさ。
映画化されたらぜひ見てみたいものだ。
投稿元:
レビューを見る
そんな状況じゃあ助かっていないだろう!
というツッコミは後にして、
噴火で想定し得る様々を、想像させてくれる本。
解けない火山灰に覆われた時、どんな対応ができるだろう。
高島氏の本をいくつか読んで、最近防災グッズの見直しをした。
啓蒙本として読むべし。
投稿元:
レビューを見る
#読了。平成南海トラフ大震災の際、陸上自衛隊のパイロットであった新居見は、過酷な状況のなか被災者救出に全力を注ぎ表彰されるも、自らの妻と息子を失ってしまい、自衛隊を辞めることに。再び押し寄せる大災害ー富士山噴火に対し、市長らと協力し住民の救出にあたる。この手の災害ものでは高嶋さんの描写と緊迫感はさすが。突飛ではあるものの、決断力/判断力の必要性や重要性が良くわかる。単に災害救出にとどまらず、人間模様もあり。
投稿元:
レビューを見る
災害パニック小説が得意な高嶋哲夫さんの本領発揮的小説!文句無く星五つ!
加えてこの方の本は、浮気とか離婚とかドロドロの性的関係とか、三角関係とかさえ一切ないので、キリスト者としても安心して楽しめる。
投稿元:
レビューを見る
一気に読み終えてしまいました。
いつ起こってもいいと言われている富士山噴火、
リアリティーがありすぎます。
なおかつ、人間関係の温かさ、繋がり。
とにかく読んでみて下さいね。
他の本も読んでみたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
いきなりの南海トラフ大地震から始まり、衝撃でしたが、3年後に富士山噴火がリアルに描かれている。御殿場市の反応が気になる。今後は避難訓練するかなぁ。
投稿元:
レビューを見る
富士山近辺にキャンプに行く直前に読んでしまったので、タイミング悪かったなぁ~と後悔しました!
富士山は活火山。
忘れてはいけませんね。
避難のタイミングを計画し、尚且つ市民をパニックに陥らせない方法を考えていく困難さが伝わってきました。
富士山の噴火に関することは観光業界では確かにご法度なのでしょう。しかし避難訓練がいかに大切であるかを感じました。
投稿元:
レビューを見る
富士山噴火をテーマにした小説。
作中に出てくる元自衛官や、女市長、警察署長、消防署長は思い切った決断をしますが、実際はこううまくいくのか・・・読んでいてうすら寒くなるようでした。
物語としては(現実感がないとらえ方をするのは違っているとは思いますが)前の災害で家族を失った主人公が富士噴火の際に強力なリーダーシップを発揮し、周りの人を救い、娘との絆を取り戻し、、というお話。
展開もドキドキ感満載で、結構な項数の本でしたが一気読みです。