投稿元:
レビューを見る
アロワナ書店は毎朝開店し、客をはじめ、さまざまな人を迎え入れて、夜には閉まる。その日常が壊れた「あの日」を境に、「町の本屋さん」の店長として動き始めたハッコウと昼田の関係は、じわじわと変わっていく。仕事をすること、家族になること、人とつながること。続いていく毎日をゆるやかに更新する物語。
投稿元:
レビューを見る
下巻になってやっと本屋さんの話をがメインになった感じ。
でも、最後までハッコウの事を好きになれなかった。私は昼田の考えに近く、色々な事をキチンとやりたいタイプなので、ハッコウのような人が仕事先にいたら士気が下がるきがする。
ただ、この本を読んで、出来るだけ町の本屋さんで本を買おうという意識が強くなったかな。
あと、アロワナ書店の栞がかわいかった。
2015.10.28
投稿元:
レビューを見る
ひさしぶりに再読でない、長編を。
昼田の不器用さに共感。それから本を愛して、文化や町全体を盛り上げようとする姿勢も、共感。わたしは本じゃなくて音楽だけど。
大好きなもののために、自分ができること、自分にしかできないこと、をわたしももっともっと考えていきたい。
投稿元:
レビューを見る
ナオコーラさんはすごく使命を持って小説を書いているんだなって、読むたびにおもうんですよね。自分の書くべき事を書こうとしてるというか。
投稿元:
レビューを見る
上巻のはじめの方は主人公達の関係性やかぞくの関係性もよく分からず感情移入できないで
モヤモヤしてたけど、父親の公平の死後
色々と物語が急展開して、かなり読みやすくなった!吉祥寺はすごく好きな街だし、むかし働いてたりしたから、自然と情景も浮かんで楽しかった。ウチの地元の本屋さんも二軒続けざまに閉店して小さい本屋さんには本当に厳しい時代なんだと…悲しい気持ちになります。
アロワナ書店の様な個性的な書店が沢山できればいいなぁ
投稿元:
レビューを見る
(おそらく)吉祥寺がモデルの地域にある、個人書店を舞台にした物語。とある青年がモラトリアムから書店員に成長する様が描かれる。かといって仕事小説ではなく、鬱々と迷い悩みながら、周りと衝突しながら、毒を吐きながら、それでいて、気負いなく徐々に成長する姿は、とても自然であり、共感を呼ぶところだろう。
著者のインタビュー記事によると、本書は、滅び行く書店文化を書き留める目的もあるとのこと。そういえば、街のこぢんまりした書店を見かけなくなって久しい。ヴィレバンも雑貨屋になってしまったし、書店員の心に触れる機会が減っていることを再認識した。amazonは便利なんだけど、無くすものもあるということか。
投稿元:
レビューを見る
ナオコーラ氏は、嘘偽りのない正直な人間で好きだな。
町の本屋さんや出版業会を応援する気持ち、町の本屋さんである夫をリスペクトしている気持ちがまっすぐ伝わった。
アロワナをカシミヤのマフラーで包むシーンがすごく好きだ。
投稿元:
レビューを見る
山﨑ナオコーラさん、名前は知ってたけど、読んだことはない方だった。
街の本屋さんの話しだけれど、ブックオフで買ってしまって申し訳ない。
めちゃ綺麗で「アロワナ書店(本作の書店の名前)」の栞までちゃんと付いていた。
街の本屋さんはどんどん減っていく。大型書店やネットばかりに。
私自身は、本はほとんど古本屋。
たまに買ってもネット。
電子書籍は、そこそこの利用という感じ。
そんな街の書店を営む、昼田とハッコウのお話。
ハッコウは、掴みどころの無いやつで、変な魅力がある。対して昼田はまともな感じ。
元々は別の会社に勤めていたが、ある事からアロワナ書店で店長をやることに。
二人の関係と、その家族。
それらを取り巻く人達。
そして、街。
心地良い読み心地の本だった。
BGMとして流しておきたい感じ。
投稿元:
レビューを見る
ハッコウの行動や判断はとらえどころがなく、妙に焦れったく感じたのは、自分の偏見のせいかもしれないと思わずにはいられなかった