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各章のタイトルになってる詩やセリフに痺れる!登場人物は、文句なしにかっこいい主人公の本多政重より脇役達がよかった。特に父親の本多正信が好き
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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2010/7/23〜7/25
本多正信の次男として生まれたものの、槍奉行倉橋長右衛門の養子になった倉橋長五郎政重。わけあって、秀忠公の近習を切り捨てて徳川家を出奔。前田利家の密命を受け、慶長の役真っ只中の朝鮮半島に渡る。あまりの悲惨さに心を痛める政重。敵討ちやら天下取りをもくろむ徳川家の策略など、次から次へと巻き起こる難題に義に生きる一本気な政重が清清しい。格好良い男である。下巻が楽しみ。
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本多正信の次男、本多政重を描いた作品です。
阿部龍太郎の作品は、わかりやすくていいですね。
史実では自由奔放な人物として何度も主家を変えるのですが、この作品ではその事にはあまり触れずに、関ヶ原合戦の前後を中心に描いています。
政重は、その後、会津120万石から30万石に減封・移封された米沢藩の、上杉家家老・直江兼続の娘婿となります。
兼続も、謀将・正信の次男政重を通じて、お家存続のために仕方なく縁組を行なったのでしょう。
しかし、兼続の娘は病死してしまい、今度は弟・大国実頼の娘を娶らせますが、政重は、減封によって生活に苦しむ米沢家家臣団に気兼ねして、出て行きます。
最後に、加賀前田家に仕えて、5万石の八家(加賀藩の八家の家老職)筆頭として、子孫は明治まで続きました。
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秀家が良い具合に目立ってると聞いて(政重さんごめん)
頭も良くて爽やか王子…天は二物を与えた。
けども流罪は免れない。
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本多政重が主人公の小説です。父は本多正信、兄が本多正純ですが、彼らのような謀略家ではなくまさに豪傑という人物で、この小説でもその武勇が強調されていますね。対照的な性格の正信・正純と政重のやりとりは見応えがあります。しかしなんといっても戦場での描写が迫力十分!あくまでも武辺者としての意地を貫いたその生き様には心が震えます。
読了日 2006年2月
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関が原の戦いの頃の話。徳川家康の右腕であった本多正信の次男に生まれながら,二代将軍秀忠の近習を切り殺し徳川家を出奔し,関が原では宇喜多秀家の先方として徳川方と戦いつつも生き残り,合戦後は秀家の逃走や助命に奔走し,最後には加賀前田家の筆頭家老に迎えられた本多政重の話。徳川を出奔して浪人になっても,宇喜多家で2万石,前田家で5万石で召抱えられるのだから,どのような人物だったのだろうというところから,著者は興味を抱いたらしい。ただ,親である本多正信が家康の懐刀だから,家康との橋渡しにという思惑が少なからずあったようには思うが,金沢市にある本多蔵品館の修蔵品の政重所用の大身槍を見ると,一概にそうではないように思われる。「名槍」相州正俊と検索すればその業物が見れる。なんと穂の長さが83センチもあるのだ。
本書では,あまり一般的に知られていない本多政重を取り上げているが,本書を読めば一発で政重の魅力にとりつかれるであろうと思われるほど,かっこいい生き方をしている。宇喜多秀家しかり,本多正信しかり。また,政重の一の家来である,竹蔵は後の宮本武蔵という設定になっているが,そこは?である。竹蔵,宇喜多家と聞いて,んっと思ったが,やはり最後の最後にそのようなながれになっていた。
また,上杉景勝の家臣直江兼続は政重を婿養子に迎え,一時期は直江大和守勝吉と称していたこともある。NHKでも登場していたと思うが,忘れてしまった。
各章の終わりには,万葉集などから取り上げた和歌がさらりと書かれているが,それもすごく良い。まさに,その場面を一言の詩であらわしているように思われ,このようなところに対しても著者の造詣のの深さが読み取れる。
宮城谷氏や司馬氏のようにまでとはいかないものの,もう少し,著者の作品を読んでみようと思う。
全2巻
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正信次男坊のお話。予想以上に面白くて半日で読んでしまった。
物語らしい脚色もありながら、目を背けたくなるような現実も突きつけてくる。本当に朝鮮の役はむごい。どうしてこんな事をしたんだろうと思うが、理由なんかいらない。こんな事してはいけないのだ。強くてカッコいい主人公だが、結局は無力で見過ごしているところもちゃんと書いているのが現実的だった。
登場人物もみんな魅力的!本当に20代なのかってくらいおっさん臭いしっかりした主人公(でも子供の泣き声に弱い)録より何より自分の生き方にこだわる天晴な人物。
秀家はかっこいいし、三成の姿勢には泣けた。近衛信尹さんが愉快。そして正信パパがなんか可愛い←
事実かどうかわからないが、宇喜多騒動が複雑すぎる!!
まだ読み終わってないのに、著者の他の本が読みたくなった。
久しぶりに読書に夢中になったおすすめの本。
下巻に続く。
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主人公の政重が、それほどかっこよくない。
上巻は、架空設定と思われる女性が登場してくる。この女性とのロミオとジュリエット的な恋愛にあまりときめかず。だからか、上巻は少し退屈。
下巻で、関ヶ原が始まると、ドキドキして、読むスピードが速まった。
それよりかっこよく描かれているのが、宇喜田秀家。
純粋で一本気で、かっこいい。それに妻の豪姫との間に交わされる愛情も素敵。
三成が関ヶ原で敗北に向かう様子は誰の本で見ても、かわいそうで、泣けてくる。今回の三成は、豊臣家からも見捨てられ、たくさんの虚偽を一人で飲みこんで、同情を禁じ得ない。小柄さを強調しており、頼りない三成の姿が痛々しく、また性格がかわいい。
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本多正信の次男でありながら、関ヶ原の戦いでは西軍についた本多政重について書いた本です。
本多政重は、関ヶ原の戦いでは西軍で戦ったり、前田家に仕えた後、上杉家で直江兼続の娘婿となったり、兼続の娘が死ぬと前田家に戻ったりと、変わった経歴を持っていることを知っていましたが、この本では、なぜそのような行動を取ったのかがよく分かるような内容となっていました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-ce79.html
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本書にて倉橋政重という武将の存在を初めて知りました。
安倍氏の視点で読む限り、政重の地位や権力を求めず義理と民衆の安寧を重んじる生き方はこの時代には珍しく清々しい。
一方で秀吉の朝鮮主兵はどの本を読んでも救いのない愚挙であり、それまでのサクセスストーリーの末期を汚すものですね。家康は天下泰平を求める理想は素晴らしいもののそこに至るまでの政略はえげつないし、信長は非武装民への容赦ない攻撃は許し難い。三英傑と後世まで称えられているものの、いずれも長所と短所の差があまりにも大き過ぎて好きになれないなぁ。
本書に戻ると、政重がどのように生きてゆくのか後半が楽しみです。
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本多正信の次男正重を主人公にした作品。故あって敵討ちに手を貸し徳川家を出奔。前田利家に見込まれ朝鮮の役の現地調査に派遣される。帰国後は宇喜多家の内紛、徳川家復帰への吟味など徳川家、兄正純の陰謀などに巻き込まれる。