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来年、新卒1年目の自分としては、大学4年のこの時期に出会って良かった本。
漠然と、来年からの社会人としての準備をしようとビジネス書を読んだりしてたけれど、「どういう本を、どんな目的で、どんな読み方をして読めばいいか」という点について全然考えていなかった。
その意識を変えてくれただけでも、この本を読んで良かったと思います。
ただ、半分くらいは著者が好きな本をこれでもかってくらいオススメする内容で、本の大事な点を要約してみるとページ数の割に、情報量が少ないです。もう少し値段安くして、100ページくらい省略したほうが売れる気がしました。
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みんなが読む本を読んでいたら、考え方もみんなと同じようになる。だから、みんなと差別化を図るために選書も読み方にも戦略が必要だということが400ページを超す分厚い本に著者の読書遍歴や本への愛着を交えながら熱く語られた、いわゆる本好きには、たまらなく嬉しくなる本です。
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・私は読むことも好きでしたが、得意だったのはそこから何を読み取るか。一葉知秋。
秋が来たことを知るのに、葉っぱ全部の紅葉や落葉を待つ必要はありません。1枚の落葉がそれを知らせてくれます。問題はそれに気づくかどうかだけ。
・人の体は食べるものからできているように、人(の精神)は読む者からできている。
・読書の目的は「自由に生きる」こと。自由に生きるために必要な3つの力。
①想像力:自分で多くを想像しなくてはなりません。状況を思い浮かべ、登場人物たちの心情を思いやる。
②クリティカルシンキング:より複雑で美しい言語に親しむことができ、きちんとした合理的・論理的な思考力を身につけられます。
③メタ認知能力:メタとは「一階層上の」という意味なので、
自分がそれを「知らない」ということを知っている(無知の知)
自分が何をやっているかわかっている
自分が今はやれないことをやれるように改善する(PDCA)
というような心の動きや、そこからの行動を指します。要は、自分を客観視し、変革できる力といえる。
読むで終わらず「教える」ことも、メタ認知能力向上にききます。学んだことの一つで構いません。得た知識を「相手に合わせて自分の言葉で説明する」という行為が、メタ認知を生み出します。
リベラルアーツの原義は「非奴隷たる自由人としての力を得る、人を自由にする学問」。
人や社会を対象にするときは「言語」が言葉で、「哲学」が論理。
自然を相手にすれば「数学」が言葉で、「物理学」が論理。
・若者の前には「経験の壁」が立ちはだかっています。世の中がどんなに複雑でも、さして変化がないのであれば、経験こそがものをいいます。たまたま先に生まれた者の経験と勘が、後輩のそれに優るのです。でも、本のような「知の集積」が存在すれば逆転が可能です。
・誰とでも取り換え可能な大量に存在するコモディティ人材になってしまっては話になりません自分をこれまでより少しだけ、取り換え困難で、少数しか存在しない価値ある存在にしていくことが、必要です。自身をオリジナリティある、時間効率の高い人間に高めていく。
自分がいかに優れていても、「競合」がそれ以上であれば事業は失敗してしまいます。自分の強みを磨くより、敵の弱みを研究することでこそ、突破口も見つかるかもしれません。
「便利な作業者」は仕事を断りもせずどんどんこなしてくれるので、仕事がさらに集まります。そうして作業だけに没頭して1年ほど経った時、その職場の常識に染まった、自分でものを考えない「スーパー作業者」ができあがるのです。「便利な作業者」は数年後にきっとこういわれます。「物足りないな」「自分の意見はないの?」
【セグメントことに読み方をかえる】
ビジネス基礎:少数の個展をじっくりと読む。
ビジネス応用:成功・失敗事例やファクトのみをピックアップし、新しいコンセプトやフレームワークの学習は最小限にとどめる。どうせ使いこなせないから。1冊の本から、新しく自分の身につけられる習慣やスキルなど、せいぜい1つか2つ。
非ビジネス基礎:ヒト��コトの本質に迫る本を選んでじっくり読む。良いと思ったら、その本質をちゃんと抽象化して記憶しておこう。
非ビジネス新奇:売れたモノや信頼する人のお勧め本を斜め読み
・発見につながる5つの視点
①反常識:それまでの常識・固定観念が覆された部分を探す
②数字:とにかく数字に落ちるものを見逃さず発見する
③対比:過去や他業界の例と比較して差を見つけ出し、それが大事かどうか見極める
④一段深く:出典まで読む。関連書籍を読む。
⑤抽象化:事例や情報をそのままでなく、一段だけ抽象化して記憶する。
・人は、その時々の流行の学問やテーマに流されていきます。
有る言葉、ある考え方に染まってしまい、「自分」がなくなります。にもかかわらず、日本的教育を受けた日本人は、その状況を不自由だと感じません。「よく勉強した」くらいに思っています。
・あるはずなのにないものを見る。
来たお客さんではなく、来なかったお客さんを見ないと大きな売上向上にはつながりません。
・進化の反意語は停滞。「教え過ぎない」こと。
一度獲得・確立された技術などが社会学習により「完全に」伝達されていくなら、文化の進化は停滞するでしょう。
人の文化の進化は、その模倣能力ではなく、実hあその不完全さ(=遊びの余地)によって加速されていたのです。
・百聞は一見に如かず 百見は一考に如かず 百考は一行に如かず
学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし
他者から学んでもそれについて自分なりに考えなくては身につかない。自分で考えるばかりで他者から学ぼうとしないなら考えが偏って危険である。
→書くこと、発信することが大切。
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コンサルタント・経営関連の書籍を出している著者の
読書に関するHOWTO本。
読書の効果や楽しさに関してはおおいに同意しますが
読み方や、選び方はどちらかというと、そこまで規定したり
考えたりしなくても、楽しめばいいのにと思います。
本棚での整理の仕方。自宅における本の納め方については、
憧れます。
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「戦略読書」読了 ★4つ(5点満点)
http://www.amazon.co.jp/dp/4478065691/
ここ2,3年「経営戦略全史」「ビジネスモデル全史」とビジネス書ベストセラーを連発している三谷さんの読書論。
「私たちは読んだ本でできている。だから、読書には戦略が必要だ」
ということで、読書通で知られる三谷さんが、戦略論のプロダクトポートフォリオになぞらえ、本の読み方(よめかた)を厚いわりに読みやすい。
アマゾンの書評をみると、5点満点もある一方、1点もいくつかあるなど評価の割れる本。
評価の割れる理由はおそらく2つでしょう。
●事例として読むか、分野別必読書まとめとして読むか
1点の人は、後者を期待してた人が多いようですね。後者の視点で読むと取り上げた本は、網羅性もなければ、個人的趣味のオンパレード(笑)
しかし、第1人者はこうやって本を読んできたのか~という、「ポートフォリオ型で本を読んで自分を強化してきた、『三谷宏治』という本マニアの詳細事例紹介本」と、とらえれば納得です。
やや期待値調整に失敗しているかな?
●選んだ本に共感できるか?
この手の読書本によくある、「ポーター」などのわかりやすいビジネス必読書もあるのですが、三谷さんの場合は、SF、科学、そして漫画までブックガイドにに入っています。
これまでの三谷さんの本を読んでいる人、この分野に興味がある人は、なるほど、あの発想力はここから来ているのか、と共感できるでしょう。
しかし、SF,科学、漫画とか共感できそうにないって人は、「読み方」について納得できても、事例としてのガイドに納得いかなそうなので辞めた方がよいかも。
ちなみに、理系、漫画好き、SF・ファンタジーも小説はそこそこしか読んでないけど、映画好きの私としてはかなり共感できました。
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タイトルの通り、社会人は戦略的に読書を行うべきであると説いた本です。そのため、目的をもって本を読むことを推奨しており、特にセグメント別に読む量を考えるべきであると説いています。私も何を読むべきかを意識して読書をしてみようと感じました。
また、ブックガイドもマンガを含めて様々な本が紹介されており面白いです。
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読書という行為に対して、PPMというフレームワークを適用して、自分のキャリア形成に効く読書法が提案されます。
大学4年生の時に出会っていたかった本です。
就職先の決まった大学4年生、社会人1年目の方はまさに戦略読書を進めていく上での一例として挙げられているので、おすすめします。
また、読書を自分の成長のための活動と位置付ける方にも刺激が得られる内容だと思います。
内容については…本書のp363〜p.365を読んでみて下さい。
ここに著者自身がまとめと本書の目的を簡潔に書いてくれています。
本と、本を読む人への愛が詰まった本です。
本が好きであることが嬉しくなります。
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2015年107冊目。
「みんなと同じ本を読んでいたら、みんなと同じ人間になってしまう...」
そんな人向けに、人生のステージごとに、読む本をどんな風に「配分」したらいいか、その戦略をまとめた本。
横軸を「ビジネスか、非ビジネスか」、縦軸を「基礎か、応用・新奇か」でマトリクスを作り、例えば社会人2年目なら「ビジネス基礎:3冊」「ビジネス応用:47冊」「非ビジネス基礎:50冊」「非ビジネス新奇:気になったものだけ」などのポートフォリオが紹介されている。
読書の際に「どういう視点で読み取るべきか」のポイントも5つ紹介。
紹介されている400冊以上の本が書影付きなのがありがたい。
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読書欲が強烈に高まる本。
読書に戦略を立てる事で、効率よくその時に必要な知識を習得できる。今後の読書における指針となった。小技も実践したい。
また、ジャンル別オススメ本も網羅されており参考にしない手はない。
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この本を読むだけで新しいスキルが身につくことはありません。
この本はタイトルからも分かるように今後の社会で必要とされる人材になるために、どのように書籍を用いてスキルアップしていくか、について書かれています。
さらに、ただの読書家とは異なる自身の個性を引き出し社会に埋没しないための戦略的な知の集め方について書かれております。
しかし、本書は幸か不幸か作者が読書を愛するがゆえに内容が脱線することがしばしばあり、純粋に読書方法を知りたい人は違和感を覚えるかもしれません。
書かれた内容を2年3年と続けることで結果がついてくるかどうかは分かりませんが、自身の成長が停滞しないように実行したいと思います。
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この方は非常に書くのがうまいというか、1つの本の話を凝縮してかつわかりやすく伝えるのがうますぎて感動しました。
本をさらに好きになる入り口として素敵な本だなあと思います。
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読書で自分が成長するためにどういう戦略を立てるのか、どうアウトプットしていくのかそのプロセスが良く分かる本であった。これまで読んだ読書・教養に関する本のなかで最も中身のある本であった。三谷氏のおすすめの本435冊も紹介されているのが特に嬉しい。読書にはケイパビリティが必要、人の精神は読むものからできている、想像力・クリティカルシンキング、メタ認知能力を鍛えよ、撤退条件を予め決めておく、ビジネスパーソンが売っているのは自分の能力でありアウトプット、対比・反常識・数字・一段深く・抽象化して読め、発想のためには他人の視点を借りろ、年間100冊の本を戦略的に読め、自己成長に役に立つ考えが一杯だ。さっそく実行していきたい。コモディティにならずオリジナリティになる存在になれ。
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結論:2年で自分を変え、3年で世界とのつながりを変える
①年間100冊を目標に本を読むこと。スマホの時間を制限することで時間を生み出す。
②100冊の本をポートフォリオとして管理する。分類はビジネス系か非ビジネス系、基本か応用の4種類に分ける。
③読書ポートフォリオを自分の社会人ステージによって変えていく。
④読み方も
・粗読み(特定の情報を読むためにキーワードだけ読む)➡ 新しい内容をつかむため。1冊に”新しい内容”は10% 序章と図だけを読む
・ななめ読み(全体の論理を把握するために、全体をさっと読む) ➡ ファクト集め:基礎ができた後
・熟読(内容をしっかり理解するために、注釈も含めて精読する)➡基礎固め:古典的名作
・重読(座右の銘として何度も繰り返し読む)
⑤注目する点
・対比:過去や他業界と比較。 時系列で客観性を保つ
・反常識:それまでの業界の常識が覆された部分を探す
成功だけに注目しないこと
・数字:具体的な数字を見逃さない
・一段深く:wikiや英語版で出典まで読む。Google
・抽象化:事例や情報を抽象化する
1データ:素の情報
2インフォメーション:データを整理整頓
3インサイト:意味合いを引き出したもの
4コンセプト:統合、抽象化
例 ①YKKファスナー金額のシェア金額40%
②平均単価はYKK38円、その他14円
③YKKは他社より約3倍の高単価
④YKKが○するには×する必要がある
⑤web、または自宅に書斎を作ること。
⑥読書➡思考(全思考法カタログ)➡試行錯誤(行動に移す) ➡ 発信(ブログやFB)➡ 3年間
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「ボクたちは読んだものでできている」。三谷宏治氏は、オリジナリティを育てるために「戦略的」に読書をすることを薦めている。戦略とは、こうだ。
①年間100冊を読み、それを「読書ポートフォリオ」としてセグメント別に管理する。
②その「読書ポートフォリオ」を、自分の社会人ステージに合わせて変えていく。
③各セグメントの読み方も、粗読み、斜め読み、熟読、重読を組み合わせて行う。基礎ができると、粗読みや斜め読みも早くなる。
④読書をするときは、以下の5つの視点で読み込み、様々な気付き(「読め方」)を得る。
対比、反常識、数字、一段深く、抽象化
⑤読書→思索・行動→発信→スキルのサイクルを回す。思索法のパターンを少数身につけ使い込み、自分でやってみる(試行錯誤)。流行りに関わらず発信を続けてスキル化し、世の中が追いついてくるのを待つ。
三谷氏は、この努力を2年200冊続ければ、きっと変われるはずだという。また、3年続ければ世の中との関わりが変わるとも言っている。
達成するにはかなり高いハードルであるが、読書が重要だということを個人的にも実感していたところ、この本に出会った。本としては結構分厚いのだが、内容がおもしろいため、すらすらと読むことができた。また、本書に記載されている読書戦略も元BCGらしく、PPMを基にしていておもしろい。
本書では色々な本が紹介されているため、三谷氏の思考に触れるべく、手当たり次第に読んでみようと思う。有用な情報がたくさん盛り込まれている本であったため、星5つとした。
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三谷さんの最新。
好きですね。
読書好きな人にはいいと思う。
読書は人を創る。僕らは読んだ本でできているって至言ですね。やみくもに読むのではなく、自分の目標に向けてポートフォリオを持って読むってのは、なんとなく感じていてもできないこと。意識してやらねば。