電子書籍
花にたとえた6つのお話。
2016/03/17 02:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Jelly - この投稿者のレビュー一覧を見る
「6種類の花(花束)を届ける」読み終わって最後のページに丁寧に手書きで書いてある作家さんのコメントを見ながら、色んなことを考えた。
作家さんの意図っていうか、性格っていうか、優しくて美しいお話にしたかったんだと思ったら、自分のひねくれた読み方を捨てて素直に見えるだけの話を読んでたら全然違う感じだった!
記憶をなくした恋人の話とか貧乏大学生同士の話とか展開予想できるのにも切ない話が多く、いい作品だと思う。
投稿元:
レビューを見る
どのお話も美しいのだけれど、うーん。何かあと一歩が足りない。きっと、受けと攻め、どちらもそれぞれ透き通り過ぎて、掴めないせいだと思う。愛を感じる物語なので、キャラクタの描き方だけを変えれば好みになってくれそうな気がするです。
投稿元:
レビューを見る
2014/09/16
【普通】短編集、6話。 各話を花に例えて6種類の花束で一冊にした感じ。 全体的に優しい雰囲気だけど、孤独で危なっかしくて寂しめなキャラしかいない。 だからこそのオンリーワンラブなんだけど切なさも残る読後感。 短編ゆえラブへの急展開が避けられないのが残念。 もう少し心の機微がゆっくりめな方がじんわりきて合ってる気がする。 表題作、花を食べる設定にえ?大丈夫なの?ってなってるうちに終わった…。 他、片思いが長くて時間が止まったままの作家と高校生、ボッチの高校生同士、記憶喪失になった恋人からまた告白されるリーマン同士、幼なじみ貧乏学生、なんかダメな先生と生真面目な生徒。
投稿元:
レビューを見る
短編詰め合わせ。表題作はお花屋さんと幼い頃傷付いて拠り所として花を食べるようになった人のお話。他には学生×小説家、不良×優等生、恋人が記憶喪失になるカップル、貧乏同棲カップル、先生×生徒のお話。記憶喪失と貧乏同棲のお話が好き。
どのお話も心に抱えるものがある子達が、純粋に真っ直ぐに相手を想う気持ちに触れて幸せになるお話。恋人との思い出だけ忘れてしまった伊塚と自分のことだけ忘れてしまった伊塚を想って身を引こうとする折原の話が切なくて苦しくて、折原が愛しくて仕方なかった。
貧乏同棲カップルはノンケだった幼馴染みに告白したせいで巻き込んでしまったと罪悪感を抱える中澤と今を幸せだと思っているしっかり者の日野。ホント貧乏でね、テレビも暖房器具もないの。二人であたためあうしかないの。なにそれ萌える。揺れる攻と揺れない受。揺れてたけど幸せにしようと決意する話。