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「男の娘」の時代がやってきた! 日本最大の女装イベント・プロパガンダ、コスプレ女装男子、完全に女性として日常を送る埋没系……綿密な取材でトランスジェンダーの現在に肉薄する傑作ドキュメント!
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自分が好きな漫画が女装漫画なので、興味本位で読んでみた。最初に断っておくと自分はトランスジェンダーではない。なお、この本はほとんど三次元の『男の娘』について書かれており、二次元についての話はあまりでてこない。
読んで初めて知った、自分の知らない世界のことがいろいろ書いてあった。そんなにあちこちの公園にハッテン場があるもんなの? とか、なんでこんなに男から告白されてる男が多いの? とか(特に衝撃だったのが、橘芹那というニューハーフタレントの方の話。小学四年生でクラスメイトの男子に告白されて付き合うことになったとか。ちなみに、小3のころには女の子とつきあっていたらしい)。というより、全体的に恋愛早い人が多い気がした。大学で初めて恋人を作った井上魅夜の人の紹介のところでは、『初めての恋愛は非常に遅かった』と書かれているほど。大学で遅かったら、自分はやっぱり諦めたほうがいいのかもしれない。
後、女装している人のなかにもいろいろな人がいることがわかった。異性愛者で同性愛嫌悪っぽい人もいれば、女装者同士で付き合う(カマレズというらしい)ことに否定的な人もいたり。
後、やけにドワンゴの名前がでてくるなと思ったら、ドワンゴの社員でMtFの人とつき合ってる人がいたらしい。まあ、東証一部上場で人数も多い会社だし、数人はいるのかもね(ただでさえ、ドワンゴって変わった人が多いイメージだし)。
後、女装の世界では妬み、嫉みが渦巻く側面があるんだとか。このへんは女の世界も似たようなところがあるかもしれないけど、集まる場所が公園というのが女装界特有か。
後、筑波大学なんでこんなに女装する人多いのかと。いったい、女装が広まるきっかけはなんだったんだ。
それと、男子にたいして男らしく生きているところにたいして、「格好いいな」と思ってる人がいたのだけど、男子たちがAVやエロ本を見て喜んでるところすら格好良く思えたらしい。いや、それはおかしいだろ(少なくとも、女性でそんなこと思う人はいないと思う)。
後、女装とは関係ないのだけど、東京大学に所属する性同一性障害の子の幼少期の話に笑った。一歳でしゃべることができ、車が通った時に親戚に「ブーブーだよ」と言われたが、「あれは自動車です。馬鹿にしないでください」と返したのだとか。さすがに誇張だろと思うのだけど、どうなんだろ・・・。
ちなみに、最近は『性同一性障害』ではなく、『性別違和』というらしい。確かに、障害っていうと違和感あるので、自分もこれからは『性別違和』ということにしようと思う。
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「男の娘」とは二次元文化のスラングだと理解していたが、本書は現実のトランスジェンダーの女装者を対象としている。さまざまな専門用語・カテゴリーの定義が初心者にはわかりにくく、また取材者と取材対象の距離がノンフィクションとしては近すぎる感がした。「なるべく女装の明るい側面を強調」と明示しているように、差別や病気や犯罪などの問題はあまり深く言及されない(取り上げられた女装者たちが高学歴だったり、アッパーミドルクラス以上の「恵まれた」とおぼしき者が多い)。いろいろ不完全燃焼の1冊。
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世の中にはいろんな人がおるんやな~~~、プロパガンダめっちゃ楽しそうやな・・・。
桜塚やっくんめっちゃ懐かしい・・・やっくん・・・やっくんはつまりヘテロの女装子だったのか??
唐突なまどほむ引用クッソワロタ。
あと表紙のモデルさん一瞬まゆゆに空目した。
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2022年10月
女装する人たちのルポルタージュ。女装する理由は、変身願望的なものから自分の性に対する切実な違和感まで様々だが、どう装いたいかということとどういう人生を生きたいかということは極めて近いところにあるのだと思った。
この本が書かれた2011年〜2014年と現在ではインターネット周りの状況が大きく異なるが、当時を切り取っているという意味で非常に興味深い。