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『すばる』掲載時から掌編・中編・連載されたものが再構築と加筆修正されたことで、物語の輪郭がさらに尖っているのに読みやすい。「森」はメタファではないにしろ、『ゴッドスター』以降の古川作品にある天皇小説な部分すらある。頓挫したはずの『黒いアジアたち』の因子も溶け込んでいる。胞子となり飛んでいる、2026年の「島」と東京とフランスを。
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ジャンルは一応SFにしたけれど、近未来小説。shimaと森から菌類を運んできた少年と胸に原子炉を埋めこんだ少女が出会い、鯨の唄を導き出すという話…
とつまみ出した内容は抽象的だけれどもなぜか深く心の奥に沁みる文章。
どこに着地点を見いだせばよいのかがわからないのでしたが、荒れつつあるこの国にも未来が訪れてくれることを気付かせてくれました。
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田中信昭の現代合唱曲を思い出した。
卵のカラのように、細かく割られた物語の破片が、ランダムに貼り付けていかれながら、物語を作り上げていく。
ただ、合唱曲の場合は複数の物語が同時に音を鳴らすことによって、複合の音を鳴らすことができるのと異なり、文字でそれを行うと、ひとつひとつの破片を頭で覚えておきながら、物語を構築するという頭の中の作業が必要になる。
いずれにせよ、物語は流れていって、次の原発事故後の世界に繋がっていく。
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良くも悪くも、2011年3月以降の古川日出男氏"らしい"作品。
舞台は東日本大震災とその後に連なる出来事を、現実とは違う形で経験したパラレルワールド。
きのこ、鯨、馬、などといったモチーフを登場させてつなぎとして使いつつ、それぞれの世界を緩やかにリンクさせてはいるが、如何せんすべてが拡散し過ぎ、気持ちの良い収斂までは至っていないので、雰囲気ものとして終わってしまっているような印象を受ける。
長くても例えば「アラビアの夜の種族」や「聖家族」なんかはちゃんと論理的にも纏められてカタルシスが得られる読後だったので、それらと比すると期待を外されるかも。
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独特の世界観で一回じゃ理解が難しい。たぶん分かったらとても面白いのだと思うけど、ついていくのがやっとだった。最近古川さんの本はそんな感じが多くて読むのに一苦労するな。
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とても思索的な小説。難しい。
東日本大震災を発端とした原発の爆発が核としてこの小説にはあって、やや近未来的な描写の中に、現実が透けて見える。
放射能に汚染される地域に対して、どんなスタンスで相対するのかが、常に問われていて。
報復のように、バイオロジカル(=B)&ケミカル(=C)=BC兵器を使って、他の地域も汚染するのか。キノコの性質を利用して、汚染を除去するのか。
植物や馬や牛(草を食む者)が除染する様は、ナウシカの腐海そっくり。
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断念
すげーつまらん 日本嫌いなのかなこの人…私も好きじゃないけど
大都市が水没して、都市の上に大樹が茂り人々はそこに住んで、透明標本のような魚が空を浮遊している みたいな未来予想図は私も中1の夏休みに考えたことあるけど、今考えたら誰かの書いたイラストの押し売り なんかそれを思い出した
本は全部読まなきゃとおもう、タチですが これ以上は時間の無駄と思い、諦めた むねーん
117pまで