紙の本
おぼっちゃまヤンキー
2016/06/06 14:14
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投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し前の作品かなと言う印象でした。おぼっちゃまヤンキー?という設定もピンとこなかったし、あだ名も古き良き時代と言う感じ。さらっとよめるBLで最後もハッピーエンドで良かったです。
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入荷先:町田市立中央図書館
久しぶりに「ホモソーシャルな関係」どまりを越境できるBLが出たとは直接的な感想である。男同士の絆の中に含まれる艶かしさを丹念にそしてセックスで省略することなく描ききることの重要性を読者の前に提示する。その意味では、配置やマスキュリニティ形成ではどうしてもちらついてしまう南原兼『「仁義なし!」でよろしく』とは似て非なる作品にならざるを得ないのもむべなるかなである。
結論から言えば、憧れの人が自分の身近な人だったことで二重に浮かび上がってきた情景をどちらかにまとめるのではなく、その記憶と感情を残しながら、新たに積み上げることのできる世界を(萌えやシチュエーションといった格好で)「与える」のではなく、自分で切り開くことの意味をささやかながらではあるが息吹の中に包み込んでいる作品であるといえるだろう。
あれこれ詮索する必要のない「古きよきBLの世界」のリバイバルでもあると同時に、マスキュリニティ研究においては見落とすことのできない「男性性の構築」のケースワークの一例を拾い上げることのできる良品でもある。
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お坊っちゃまヤンキーってのが面白かったけど...途中気持ち的に、そんな展開&心情になるのかなぁ(・・?)って思った