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説明はとっても丁寧で、素材も日本語を多く用いているのでわかりやすい。
ただし、順を追ってしっかり理解して読まないと、後半において前半での分析をあらたなとらえ方でやり直す部分でついていけなくなるかもしれない。時間をかけて読み、わからないところを誰かに質問できる環境が望ましい。
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勉強会で通読。
音韻論の歴史がよくまとまっていて、
著者の音韻論への熱意が伝わってくるよう。
しかし、もうちょっと門外漢への配慮がないと、
門外漢ひとりでは通読できない。挫折してしまう。
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日本語で書かれた音韻論概説の中で個人的には最高レベル。論理展開が直截で揺れがなく本当に素晴らしい! 最初から丁寧に読み進めることで、1960年代の初期生成音韻論から現在の最適性理論に至るまでに音韻理論がどう発展してきたかという、その歴史的必然性も理解できる。
再読するたびに新たな発見があるとともに、より厳密な議論が必要と思われる個所も見つかり、非常に勉強になります。
この本のすごさの1つは、音韻論と音韻論史のエッセンスを提示するための素材を、ほぼ日本語から取り出している点で、これも日本語の母語話者には嬉しい。
本書は分節素と音韻素性を扱う分節音韻論がメインなので、モーラ以上の超分節音韻論に関しては同著者の『アクセントとリズム』研究社、および、窪薗晴夫・本間猛『音節とモーラ』研究社がおすすめです。