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コバルト40周年を記念して企画されたもの。前田珠子先生原案の世界観、キャラクターあらすじを、ひずき優&香月せりなが小説にするという企画の読み切り。
二作品とも同じ舞台設定ですが、ヒロインが選ぶヒーローが違っています。作品の雰囲気やストーリーでの意義などもかなり違うので、それぞれ別の作品として楽しむことができました。
”ー放つ風”のほうがヒロイン視点が多く、物語の舞台設定も説明が細かいのに対し、”ー抱く夜”のほうは、かなり舞台説明は簡略化され、ヒロインよりはヒーローのハワルアトの内面が多く描かれます。
己の使命に押しつぶされそうになりながら、彼女と結ばれないことに対するジレンマに苦しむ彼が、切なくて良かった。
そして、”ー放つ風”のような三角関係の沼を期待したのですが、ありません!!エイシャラムのお友達としての爽やかさが半端ないですっ!!
こちらも話をぎゅっと詰め込んでいるので、もう少し掘り込んで欲しいと思わなくもないが、サクッと読み切れるので気軽に手に取りやすい文字量です。
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