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孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第6巻
著者 大鐘稔彦 (著)
前人未到の脳死肝移植を成功させた当麻は、達成感に身を震わせた。しかしそれは激しいバッシングの始まりでもあった。院内の医師からの抗議、県警からの査問、肝移植研究会の除名勧告...
孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第6巻
孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第6巻 (幻冬舎文庫)
商品説明
前人未到の脳死肝移植を成功させた当麻は、達成感に身を震わせた。しかしそれは激しいバッシングの始まりでもあった。院内の医師からの抗議、県警からの査問、肝移植研究会の除名勧告など予想外の出来事が起きる。理解者だった島田院長も、近江大が医師派遣停止の通達をするや支え切れなくなる。孤立を深めた当麻は、ついにある決断を下す―。
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紙の本
外科医療では手術の技術が大きく影響するという特異性を迫力ある筆致で描いた力作。
2021/12/20 08:08
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
外科医療では手術の技術が大きく影響するという特異性を迫力ある筆致で描いた力作。特に広範囲に増殖したガンや、高度な技術を要する肝臓移植などの描写は現役の医師でなければ描けない迫力。しかし、本書の魅力はそれに留まらず、大学を頂点とする権威主義にすがる人間のあさましさ、そうした権威主義から派生する医療の歪んだ諸問題にも広く切り込んでる点である。例えば、術技の上手下手が大きく影響する外科の専門認定制度に術技審査が無いことに対する批判など私にも成程と思える。更なる魅力は、恋愛感情に代表される人間感情の描写であり、外科医療の具体的描写を除外しても恋愛人情小説として成り立つほどの面白さである。本シリーズは当麻医師が台湾へ去ったことで終焉するが、台湾での活躍?を描く『孤高のメス 神の手にはあらず 全4巻』も楽しみ。