光と影
著者 渡辺淳一 (著)
将来を嘱望された陸軍大尉の小武は右腕負傷の憂き目にあう。偶然にも同じ傷で同期の寺内と病院で一緒になるが、小武は切断、寺内は腕を残した施術となった。廃兵となった小武はしだい...
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商品説明
将来を嘱望された陸軍大尉の小武は右腕負傷の憂き目にあう。偶然にも同じ傷で同期の寺内と病院で一緒になるが、小武は切断、寺内は腕を残した施術となった。廃兵となった小武はしだいに転落の気分を味わうようになるが、いっぽうの寺内は……。カルテの順番という小さな偶然がわけた人生の光と影を、的確なタッチで構築した直木賞受賞作に、人間の皮肉を巧みに描き出した「宣告」「猿の抵抗」、若く美しい女に潜む戦慄をあつかった「薔薇連想」の三篇を加えた卓抜な作品集。
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短編の秀作です
2015/11/29 10:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:corogi - この投稿者のレビュー一覧を見る
古い作品ですが、今また新鮮です。
医師である作者の医学的な描写は、実に克明で迫力があります。
「光と影」は一言でいえば「運命のいたずら」ですが、その後の人生に本人の意志や気持ちの持ち方は、全く無力なのだろうかと考えさせられます。
表題作の他、「薔薇連想」も良かったです。
「薔薇」が何を意味するかは、読んでのお楽しみ!