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星祭りの町(新潮文庫)
著者 津村節子
両親を亡くし、江戸時代から続く七夕の町に疎開した三姉妹。次女・育子はそこで敗戦を迎え、進駐軍による町の変貌を目の当たりにする。私利私欲に走る軍人たち、米兵にぶら下がる厚化...
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星祭りの町 (新潮文庫)
商品説明
両親を亡くし、江戸時代から続く七夕の町に疎開した三姉妹。次女・育子はそこで敗戦を迎え、進駐軍による町の変貌を目の当たりにする。私利私欲に走る軍人たち、米兵にぶら下がる厚化粧の女。日本はこのまま滅亡してしまうのか。それでも復興した七夕祭りに商店街は活気づき、賑わいが蘇る。自立の道を探しつつ、淡い恋に心ときめかす育子の青春の日々。著者の自伝的小説。
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敗戦国となった日本人、そのときのきもち
2016/09/06 03:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に敗戦国になってから日本人の生活ががらりと変わったことは知っている。けれどここまで生々しく当時の気持ちを吐露している小説は初めてだ。かの日を境に信じていたことやものが覆され、真逆のことをしれっと信じろと言われても「はい、そうですか」とはいかないだろう。三姉妹の戦中、後の苦労話が軸ではあるが、所々に筆者の憤りが書かれていて唸ってしまった。もし当時がわたしの青春だったらどうやって心の折り合いをつけていたのだろう。日本人の多くが味わった挫折を思い遣るととても切ない。屈辱をバネに復興を遂げた日本人の底力に感服。