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szkさんのレビュー一覧

投稿者:szk

575 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本キネマの神様

2015/11/03 08:31

ブックの神様

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

昔、下高井戸シネマに『七人の侍』を見に行ったことがある。その時分、小さなきっかけから映画関係の仕事をすることになり、勉強のため猛烈に古い映画を見ていたのだ。名画中の名画をどうしてもスクリーンで見てみたかった。そんな時運良く下高井戸シネマに出会えた。小さな劇場はゴウちゃんのような往年のファンで満ちていた。上映前、後ろの夫婦が映画の見所を楽しそうに話している。お菓子を食べながら。映画館ではお行儀良く。あたりまえのことなんて軽く後ろに過ぎ去り、みんながこれから始まる映画にワクワクしている。
わたしは日本の映画黄金時代を知らない。でも、来場者の熱気に包まれた劇場にひとりいて、ああこれが本来の映画の愉しみ方なのかもと思った。友だち、家族、恋人と連れ立って映画を心から楽しむ。娯楽たる娯楽とはこうあるべきなんだと痛感したのだ。『キネマの神様』にはその熱気がある。
映画の作り手と、劇場支配人と、映画を見るファンとが一体になって、ひとつの作品となっている。絆が深い。なににせよ関係が薄くなりつつある現代に、少しだけ希望をもたらしてくれるそんな1冊である。最後みんなで見た一番好きな映画があの映画。わたしも脳内スクリーンに映像を呼び起こしたよ。
そして、映画が始まるとともに、こちらの本はエンドロールへ向かう。長く熱い作品が終った。息を吐く。最後は呼吸を忘れていたかのように深く息を吐く。いい映画を見終わったかのような、心地よい余韻がこの本にも訪れる。名画をとりあつかった、名著がここにある。ブックの神様、ありがとうね。

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電子書籍

電子書籍聖なる怠け者の冒険

2017/06/21 21:58

怠け者、だけじゃない

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

怠け者への賛美、讃歌にあふれていてたまらない。小和田くんのこの筋の通った怠け者ぶり、師匠と呼びたい。色々な妨害や誘惑にまったく動じない。最後は神様にも口答えするくらいだしね。怠け者だから。「たとえ行いは正しくとも、流れにさからえば潰される。行いの正しさに驕らないで、流れが変わるまで辛抱なさい」ぽんぽこ仮面が出会った煙草屋のおばあさんのヒトコト。これはわたしにむけてのメッセージだ!と思った。あがいてもあがいてもうまくいかない時。流れに身を任す。読書が心を救うこともある。それが怠け者の冒険譚であったとしても。

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紙の本

紙の本あなたは、誰かの大切な人

2017/06/04 01:04

きづかないうちに

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

恋や仕事や家庭に向かってがむしゃらに突っ走って、どこかで自分を騙しているのに気づきながらも突っ走って、ふと立ち止まった時に襲ってくる孤独感。でもそれを受け入れちゃうと今までの自分を裏切ることになるからできなくて。そんなやり切れない気持ちを抱えている女性が主人公の物語もあった。世界中が舞台、でも人間は同じ。同じようなことで笑ったり泣いたり。私は孤独だ、戦わないとと暗示かけている時に自然に現れる自分の本当の心を気づかせてくれる人。その人があなたの、そして私の大切な人なのかもしれない。泣いた泣いた。泣かされた。

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紙の本

紙の本星がひとつほしいとの祈り

2015/11/18 18:17

また泣かされちゃった、マハさんに。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

盲いた老婆按摩の幻想的な思い出話の表題「星がひとつほしいとの祈り」に呼ばれた。華族のお姫様が時代に翻弄され、按摩として人生を歩む。けれど転落への詳細は謎。そういう謎めいている部分が非常にいい。「斉唱」の佐渡弁。「夜明けまで」の大分弁。「長良川」の岐阜弁、そして「沈下橋」の土佐弁。みごとに方言を使い分け物語を書き上げているマハさんって一体。方言を活かすことによって、読み手のわたしも容易にその地へ飛ぶことができる。秋田弁の「寄り道」には馴染みの二人が。にくい演出!どのお話も最後はほろり。また泣かされちゃった。

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電子書籍

アオヤマくんはちがう

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最初はこのアオヤマくんがいつかのアホ京大生に成長していくのか、と思ったが読み進めるうちに、様子が違うことに気づく。共通点はおっぱいに関心が高いとこのみで、アオヤマくんは至って冷静沈着で、やるべきことへ集中力と優先順位の付け方がもうプロ。淡い恋への戸惑いがまた初々しくて清々しい気持ちになれる。ノートをどう使い、どう人生へ活かして行くのかもこの小説で初めて分かった気がする。分からない事を研究するというのはいいことなんだな。私はもう中年だが、不思議な事、直面している問題などに真摯に向き合って行こうと強く思った。

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紙の本

紙の本まぐだら屋のマリア

2015/11/18 08:34

尽果に行ってみたい

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最近、原田マハさんの著書を怒濤の如く読んでいるが、現時点でベストワン。物語の引き込み力がすごい。目が離せなくなる。マリアを取り巻く重要人物が、聖人の名前で統一されているのに神秘的な魅力を感じた。唯一接点がないが、裏切り者が湯田(ユダ)だったのが面白い。まぐだら屋の女将の方言が、物語の深みと重みを担っている気がする。マリアが尽果に流れ着いた理由と、与羽と再会し尽果を出て行ってしまう下りがちょっといまいちだったけど、まあしょうがないか。他が最高クラスの仕上がりだもんな。尽果に行けるものなら行ってみたい。

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電子書籍

電子書籍ロングレンジ

2017/08/06 03:44

伊坂さんとキアロスタミ

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

hontoでも発売されて狂気乱舞。書き下ろし1編とアイネクライネ〜から1編。ロングレンジは、伊坂さんぽくない姉と弟の軽快なやりとりが絶妙でとても面白かった。伊坂さんが描く家族は一風変わっているけれど、でも温かくて平和でとても落ち着く。愛があるのがわかる。なんだかんだ言ってね。弟くん引きこもりからの一歩どうなるかな。あの宅配便の女性との後日談、来るかな?姉も父も母もこれからどんな人生歩むのかな。結末は読者の想像へと上手に促してくれる。キアロスタミの映画のよう。アイネクライネ〜は何回読んでもほっとするな。

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紙の本

紙の本〆切本 1

2017/02/23 19:54

胸中お察し致します。が、

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

こんなに苦しく無惨な本があるだろうか。アイデアが浮かばなくて七転八倒。逃げる者籠る者開き直る者、小心者ゆえ〆切前に脱稿し恐縮する者、実に様々。ほとんどの作家がこの地獄の苦しみを経て、我々を楽しませてくれているのかと思うと何とも有難いではないか。新作まだか、早く書けなどと気軽に宣ってすみません。でも読みたいから早く書いてください。ふふふ。添えられている原稿性発熱しおりがまた実におつ。私のは泉鏡花先生。曰く「私は筆を取つたとなると、一気に何枚でも」とのこと。でも書けないんですよね。お察ししますが、早く原稿を。

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紙の本

紙の本翻訳できない世界のことば

2016/10/26 23:43

積ん読は本読みの共通語

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本屋さんで手に取ってみたら、いつのまにか全部読んでました。聞いたこともない国の言語も紹介されていて、そこがいったいどこにあるのか想像もできないんだけど、でも言葉をみていると、知らない国の知らない人たちの囁きがちゃんと聞こえてくる。当たり前だけれど、しらない国でもひとびとは毎日生活を営んでいる。きっともっと地に足がついた生活を。もっと人生を楽しみながら。そんな気がしてならない。日本語も4つ紹介されてた。たしか、木漏れ日、侘び寂び、ぽけーっとする、積ん読だったかな。積ん読!世界語になる日が来るのか!?胸熱。

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紙の本

紙の本あきない世傳金と銀 2 早瀬篇

2016/08/16 04:08

続きを早く。。。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

阿呆ぼんのお嫁さんになってしまった幸、どうなることかと思ったらまったく無傷で一安心。高田さんありがとう。幸も最後は感謝してたしよかったよかった。幸は出会う人が決まって感心するほどの聡い女性。艶やかさはなくとも、竹林のような静謐な美しさを纏う。幸の美しさを的確に表しているなと思った。知性が醸し出す美しさは何事にも怯まない。幸がどのような「幸」を掴んでいくのか楽しみ。次男坊の条件、おおおーと思ったけど、阿呆ぼんのことがあるから逆に応援したくなってきた。次男坊の眼は節穴ではないだろうし。早く、、続きを。渇望!!

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紙の本

紙の本おらおらでひとりいぐも

2018/02/14 23:57

天上へ登る一冊

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

若い頃に捨てた故郷、岩手。老いて一人になったとたん突如、脳内に岩手弁が溢れてきた。そして多数の声と桃子さんは会話する。励ましたり、同調したり、反論したり、滑らかな文調で会話は続く。桃子さんはおしゃべりなのだ。そしていろいろ考える。考えて考えて意味を見つけ出す。自分を納得させるために。意味を見つける人生、私もそうだ。いや人間だからなのかもしれない。どんな苦しみも辛さも意味があれば許せるものなのだ。桃子さんの達観に私は頷く。最終頁、最後の会話は、天上へ登る階段のよう。なんとも美しく全てを総括し荘厳でさえある。

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紙の本

紙の本口笛の上手な白雪姫

2018/02/11 10:25

その扉がひらくとき

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小川さんの新作は嬉しい。誰にも描けない世界。小川さんの中で完結している。その世界の扉が開き、少しお邪魔させてもらう。けれどその世界とわたしがいる場所は薄いベールで隔たっているから、わたしは息を殺して眼を見張ることしかできない。それでも甘美な空気は流れ込んできてわたしの刺々しい心を癒す。小川さんの物語の人物になれたらと切に思うけれど、現実は毎日定刻通りやってきて、わたしの意志に構う事なく時計の針を進めて行く。そんな生活の隙間に存在する小川さんの物語に引きずり込まれる瞬間、実感する。裡に息吹くわたしの生命に。

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電子書籍

電子書籍Q&A

2017/08/13 14:48

いいね、ぞくぞくする

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

恩田さんデビューするにあたり、第一冊目は何がいいのか友人に問うたところ、こちらの本を紹介される。なるほど。これは嵌る。ミステリーに被さってくるミステリー。問答形式で話が進む。事件の当事者、関係者が口を開けば開くほど、核は曖昧模糊としてくる。真相が分からないから余計追いたくなる。頁は進み時系列も進んでいるようだが、読み手の探究心は解決されない。だから止まらなくなる。語り手で章が区切られているが最後にちょっとした告白が用意されているのが面白かった。そしてたどり着いた最終話。なんとそう来るか、、バナナマン手法。

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電子書籍

電子書籍神様からひと言

2016/12/29 12:46

あれもこれも神様からのヒトコト

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

テンポよくて読みやすかった。わたしもコールセンターで仕事しているので、実はすごいためになってしまった。篠崎さんはすっごいな。ああいう人たまにいる。謝罪が上手な人。篠崎さんが語る電話応対の極意。まさにそれなんです。会社で受けたクレーム研修時の言葉にぴたり適合。相手の話聞ける人、聞けない人いるんだよね。ある程度は訓練可能だけど、相手の懐に飛び込めるかどうかはやっぱ才能なのかな。利己的な人間が徹底的にぶちのめされるのは痛快。萩原さんの得意分野。題名、一瞬「いい話」っぽけど、それだけでない裏切りあり。優秀な一冊。

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紙の本

紙の本猫舌男爵

2016/12/18 00:08

幸せを運ぶ本

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

荘厳な音楽が奏でられ、厳粛で神聖な雰囲気が漂う物語集。『睡蓮』はある女性画家の生涯が死から幼少時代へと逆流し語られている。概ね書簡や記録のやりとりだが、群衆が大多数の意見にいかに流れ易いかがよく分かる。彼女はあの男に抹消されたと言っても過言ではない。死んでからの評価なんて無だ。『太陽馬』は物々しい余韻が残る。私は幸運を信じる。さて『猫舌男爵』これは実に面白い。訳者ヤンくんは情熱的で破天荒。周りの人々もなんだかんだ自分勝手。まわりまわって幸せを運ぶ『猫舌男爵』だけれど、その内容を知る術はなし。気になるって!

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