電子書籍
男と女と
2017/05/13 21:52
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
均ちゃんはやっぱ「平均」の「均」なのかな。このふわふわした「均」ちゃんに振り回されているんだか、振り回しているんだか、4人の女性の物語。みんな似ているようで似ていない。一番一般的な感じは片桐さんかな。恋したらそういう感情に悩まされるのはごくごく普通だ。突然消えたと思ったら、実は他にも女がいることが分かってとかさ。混乱するわ。ただ他の女性が一風変わっているのでどろ沼にならず、逆に親睦を深めていくのがいい。こんな出会いは面白い。空穂さんがキャラとしては好み。最後、均ちゃん一人になっちゃった。味わい深い、実に。
紙の本
なんでしょう
2022/02/09 13:33
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
読まなくてもよかったかなあっていう感じ。
均ちゃんという男性を巡る4人+1人の女性たちのお話。
作者さんが好きな方はどうぞ。
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たとえば本を読むとき、
ストーリー至上主義の私は、はじめて読む設定や展開ならば、
気にならないことがたくさんある。
よくある設定の場合、その本を楽しむために
登場人物のキャラクターや、文章のよしあしにこだわっていくようになる。
些細なことに、文句をつけたくなっちゃったり、がっかりしたり、
なかなか先に読み進められなかったり。
そこでこの作品。
読後感がすごく良い。
あまり自分の喜怒哀楽の感情を呼び覚まさない、
リラックス効果があるように思う。
言葉の選び方のおかげなんじゃないかな、と思う。
ほかの作品とかでもそれを感じるけど、これはとくにそう思った。
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とんでもない男だけど、なんとなく憎めない均ちゃんと、彼を取り巻く女性たちのお話。
元妻である40代の美術教師、30代の重役秘書、20代の編集者を、同時にこよなく愛する均ちゃんですが、根が優柔不断でいくつになっても放浪癖が抜けきりません。
それぞれに事情を抱える3人の女性たちが、均ちゃんのある日突然の失踪を機に、自らを見つめ直し、新たな一歩を踏み出します。
男も女も誰だって、ほんとはみんな寂しいのです。愛とは、優しさとは、いったいなんなのでしょうネ。面白くて、ちょっぴり切ない恋愛ドラマです。
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京子さん、面白い。
女の恋愛成長物語を、共通の男「均ちゃん」の
失踪を軸に描いていく。
それぞれの女たちの語り口がいい。
不倫男の、
「別れてと言おうとすると、奥さんが入院したとか
借金が出来て、とか、どうにもならないようなことを
言いだす」
というエピソードに、膝を打った。
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突然、いなくなった均ちゃん。その均ちゃんに置いてきぼりにされた現在進行形の彼女2人と元妻1人の、ふっきりものがたり。だらだら続けてきたものを、えいやっ、と断ち切るにはそれなりの決意が必要。均ちゃんの失踪は3人の女性にとって人生の分岐点となるのだけど、そこんところがおもしろい。女って、たくましいんですよ。
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だめなんだけど(だから?)女に困らない均ちゃんとその前妻、彼女、セフレ(?)、それぞれの女性を主人公にして綴る短編集。悪気なく女の人を二股、三股かけたり、ふらっと失踪しちゃっても、最後は女性の背中を押してあげる均ちゃんはやっぱりいい男なのかもしれない。
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均ちゃんをとりまく3人の女性は、それぞれにリアリティがあって、それぞれにユニークでおもしろい。会話とか設定がうまいなあ・・・
均ちゃんも憎めなくて、こういう感じの男って確かにいます
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中島京子がますますせ好きになった。
何か読みたいな、とぼんやりと思った時に読むのにちょうどいいな、と分かったような分からないような感想。
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さらさらさーと書いてるけどリアルだぞ。
留守中の均ちゃんの家に泥棒が入った。
事情聴取をしたい警察は、均ちゃんと関係のある3人の女にたどりつく。
・女子高の美術教師をする女(均ちゃん家の大家であり元妻/50前後)
・重役秘書の女(不倫相手が本命で均ちゃんは2番目/30代後半)
・ティーン向け雑誌編集者の女(均ちゃんの年下の彼女/20代)
女3人初顔合わせの第一話から、均ちゃんが帰ってくるところまで
ざっと4ヵ月間の物語。
4ヵ月の間に動く女たちの、そして均ちゃんのお話。
均ちゃんのようにだらしのない男が世界で一番嫌いな私に、
嫌悪感を抱かせなかったのは作者の才の極みですね。
あっぱれです。
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均ちゃんの家に泥棒が入った。
ところが当の住人の均ちゃんが行方知れず。
そこで、均ちゃんの家に出入りしていた3人の女性が事情を聞かれるため警察に呼ばれ、顔を合わせる。
世代も職業も違う3人の女性の均ちゃんとの係わりと、彼女たちのそれぞれの事情や想いが描かれたお話。
面白いのは、中心人物の均ちゃんがなかなか登場しないこと。
女性たちのストーリーがどんどん進んで行く中で「それで、均ちゃんは?」と思いながら読み進め、やっとこさ均ちゃん登場!
3人(いや、実は4人?5人?)の心を揺さぶる均ちゃんのキャラクターも、なぜか憎めない。
偶然出会ってしまった3人の女性の係わり方も面白かったです。
さあ、均ちゃんは、あの家に帰ってくるのでしょうか?
ミステリーでもないし、かといって恋愛小説でもないし…。
スルスルと読めました。
私が好きなかんじの作風です。
中島さんの本、もっと読んでみたいなと思いました。
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年齢も境遇も違う女子3人それぞれの視点から語られる「均ちゃん」。均ちゃんよりも女たちの生々しい気持ちにウンウンうなずいて、何か泣けてくる。それぞれの結末、それぞれにちゃんと前向き。元気をもらえました!
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均ちゃんに関わりのある女性、3人の中では梨和景子さんが一番好きかなぁ。
このまま、均ちゃんがどうして失踪してしまったのか、その理由がわからないまま終わりかなと思ってたらちゃんと本人も、出てきましたね。
その理由がわかっても、どうも均ちゃんを好きになれなかったなぁ。
もともと、「どうかすると女のヒモになりかねない男」の話自体が、好きじゃないかも。
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均ちゃんという、ろくでもないけどにくめない、中年お子様な男性に関わりのある3人の女性の物語。スルスルと読みやすく、あっさり淡白な読後感。おそうめんみたいな小説でした。
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「FUTON」で中島氏に触れたので、他の作品も気になり、これを購入。
あまり印象に残らない一冊でした。