紙の本
ちょっぴり納得できん
2017/08/09 21:42
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外で日本アニメが大人気なのは良くわかった。ただ、著書が外交にアニメが使える事が優先で それぞれの作品を理解した上で推し進めているかが疑問。ちゃんとチェックしないと痛い目見るよ。
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個人的には「外交」と言われると、アニメが利用されているようでやや反発心を感じてしまうこともありましたが、これを読んで彼ら(ファン)にこちらから手を差し伸べる必要もあるのではないかと思いました。
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海外でのアニメの人気は雑誌の記事などで読んでましたが,これほどとは。
簡単に読める分かりやすい本です。
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[ 内容 ]
ミャンマー、サウジアラビア、イタリア、スペイン…。
作品タイトルを聞くだけで悲鳴をあげ、人気アニメのエンディングの振り付けをマスターする海外のファンたち。
日本のアニメは、想像を超えて世界に広がっている。
本書では、日本のアニメが世界でどう愛され、憧れの的になっているかを、現地の声で再現。
また、このアニメ文化を外交ツールとして積極的に活用する意義を論じ、加えてそのための戦略をも提示する。
[ 目次 ]
第1章 チェコ、イタリアからサウジアラビア、ミャンマーへ(ミャンマー・ヤンゴンの会場に集まった四五〇名の聴衆を前に ミャンマー人女子から出た“やおい”の質問に衝撃を受ける ほか)
第2章 スペイン、フランスから東南アジアまで(六万人以上の動員をほこる、バルセロナの「サロン・デル・マンガ」 涼宮ハルヒがヨーロッパで大増殖中!? ほか)
第3章 なぜアニメが外交に使えるのか(アメリカ型グローバリズム戦略とアニメのローカリズム 若年層の日本への理解・関心の長期的強化 ほか)
第4章 「官」がすべきこと、「民」がすべきこと(世界各地で開催されるアニメ・マンガ関連イベント主催者とのネットワーク作り アニメ文化外交戦略立案への「官」の課題とは ほか)
付録 オタク外交官と呼ばれて-山田彰前スペイン公使へのインタビュー
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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チェコ、イタリア、サウジアラビア、ミャンマーとアニメに関する講演を行った筆者が現地で遭遇した熱狂的な雰囲気。
ドラゴンボール世代がNARUTOへと移行し、「鋼の錬金術師」などの日本アニメが、次々と浸透しているという事実。
国家戦略的にアニメを世界進出させようという韓国が日本の座を徐々に崩しつつあるが、ポップカルチャーを世界に広めた日本という国を改めて見直す気にさせられた。
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前半は、世界各地でアニメについての講演会をしている著者による、訪問先の国々の最新アニメ事情。イタリア、フランス、スペイン、チェコ、サウジアラビア、チェコ・・・
いまやどこに行っても、熱狂的な“オタク”に会える。
そのことは私も今まで色々な旅行先の国々で目の当たりにして驚いたことなので、著者の方の感じる驚きや嬉しさがすごく分かった。
各地のオタクの熱狂ぶりにただただ驚いているようなルポばかりで物足りない感じも。
後半は、アニメの文化政策のようなもの?について。
なんだか全体的に論が弱くてがっかり。
アニメが世界平和につながる、というのはなんだかとっても安易と言うか、夢物語にしか思えなくて白々しい気持ちになった。
夢物語ではないと思わせる、具体的で説得力のある論が欲しかった。これから、かな。
世界各地でアニメの熱狂的ファンがいるのは分かった。
さて、そのアニメ、これからどう生かしていくのか。期待してます。
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以下に備忘のため、要約。この前読んだ、中国動漫新人類と共通するところ多数。
■世界の若者は、私たちの想像以上に日本のアニメを好きで、日本に興味を持っている。それは、ゴッホが浮世絵から影響を受けたように。日本のアニメは、子ども向けでないのが、受けている。
■これを外交に生かすべき。外交に使い、日本のプレゼンスを向上するためには、官学企業、そして私たちの戦略が必要。
■官学企業、市民のやること
官は、もっとアニメを日本文化として認識すべき。職員に対するアニメリテラシを教育すべし。能や歌舞伎などの伝統芸能だけが、文化外交ではない。
学は、海外にアニメのクリエイターやノウハウを輸出し、日本のメソッドを広めるべき。
アニメ産業は、対価性を顧客に認識させるため、製品の品質を落とさないこと。また、海外に技術を広める傍ら、海賊版しか入手出来ない国には、正規本の輸出を検討するべき。
私たちは、海外の友人に向けて、アニメの素晴らしさを広めよう。日本のアニメの持つ平和へのメッセージは、きっと全世界の人々に受け入れられるのだから。
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Is anime diplomacy possible???
The content is not so rich as I expected... It seems the author wants to show the popularity of Japanimation among the young people around the world. But it's just his personal experience.
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全体的に「~と思った」「~と感じた」という表現が多く、具体的な数字などが少かったのが少し不満。でもその分わかりやすく読みやすかったです。これから同じような内容のもう少し具体的で専門的な本が増えて行くといいな。
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そこまで深いことは書いてないように思うけど、内容としては好感の持てるというか…希望を持って読めるしとても読みやすい本でした。
オタクでもあるし日本語学、日本語教育学をやっている身としてはポップカルチャーを日本語教育に結び付ける日本語教育の専門家の本とかないかなー読みたいなーと思う。
きわどさとか、馬鹿らしさとか、品の悪さとかを楽しむものだってあるから全部いっしょくたにして使っていこう、とは言いたくない。でもアニメーションとか漫画って分野で使えるものってたくさんあるはず。日本は自虐的にならず、極端にならず、いいものを誇って伝えるっていう思考を持たなきゃなんじゃないかなー。
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今や世界中に存在する日本アニメのファンたち。日本アニメの現状と、その可能性を、外交官としての視点から語る。
授業のレポートを書くために読んだ本、その1。
前半は、日本のアニメがいかに世界中のファンをとりこにしているか、いかに世界の多くの人々が日本アニメが好きか、ということが著者の経験から延々と繰り返され、正直「うーん、これはまるで身内自慢を聞いているみたいだなぁ」と思った。
しかし、後半になってやっと、前半部分の著者の体験話が生きてくることとなる。
アニメが本当に「外交」として、国境を越える手段となりうるのか。この問題を論ずるにあたって、ただ「日本のアニメはすごいんですよ」と文化人ぶって言われただけなら、「ふーん、そうなんだ」としか思わなかっただろう。
しかし、この著者はなんというか、人間の性善説を信じているようなところがあるんですね。それが文章にも出ていて、「アニメがこんなに海外で愛されているなんてすごいなぁ」「こんなに日本のアニメが世界中で愛されているなんて嬉しいなぁ」という、前半で繰り返される純粋な喜びが、後半で妙な説得力を持ってくるのである。
アニメを持ってして、「世界平和への貢献を期待したい」なんて、ただの知識人やアニメファンが言ったならば、「まぁ気持ちはわかるけど」と思いつつ、偏屈な私は少ししらけてしまったかもしれない。しかし、この著者が前半で繰り返す彼自身の「世界で日本のアニメが観られている喜び」を読んできてこの言葉を聞くと、「そっかぁ」と素直に受け取ってしまうのだから、不思議なものだ。
経験に勝る説得力はない、ってことなのかもしれない。
「外交」としてのアニメは、後半の100ページ超でまとめられているだけなので、題名から予想されるだけの内容の深さは期待できないが、著者の文章が明るいので読みやすくとっつきやすい一冊。
日本アニメの国際的な立場での文化的貢献の役割も、希望を持って読めるという意味では、なかなかおすすめの本でもあった。
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アニメ文化外交 海外の日本アニメ事情について。サウジアラビアやミャンマーでも日本アニメは人気らしい。ロシアでのセーラームーンの放送は一人の男性がすべての役を吹き替えてる、という話は笑った。 http://bit.ly/9hrMkQ
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実際に世界中のアニメファンと触れ合った実体験が語られるのが面白い。著作権保護まで含めて「正しい理解」を求めようとしている真摯な著者の姿勢がいい。今後求められるべきは、アニメが開いた日本文化への窓口をどう活用するかという行政側の対応だろう。
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2009年刊。アニメ文化をテーマに海外講演、フィールドワークに携わる著者が語る海外での日本アニメの隆盛の模様が本書。◆やや楽観的な見方とは思うけれど、ディズニーや米国ドラマが60年代の日本他の国の人々に与えた影響(親米化)を考えると、映像作品が外交、親日感醸成(特に子供や青少年)に意味あることは確か。ドラえもん(特にアジア)、グレンダイザー(EU。アーサー物語だから?)の影響の高さは割に著名だが、それ以外(ハガレンやNARUTOは兎も角、ハルヒの海外での高評価はやや意外)にもあるというのは心強い。
さらに外交事務当局を介した作品上映会や試写会、現地TV会社への紹介・仲介も、実は安価なわりに効果的な方法かもしれない。◆そういう意味でアニメーション制作会社の経営安定の重要性を感じざるを得ない(現実に制作会社が小規模だし、著名作品を制作していたのに最近潰れたのも)。海賊版・違法ダウンロードの問題を地道に伝道している著者の姿勢には頭が下がる(「SHIROBAKO」や「それが声優」が有益に作用すればいいが)。◆一方で、ディズニーやピクサーのような金銭的に余裕のない日本アニメが、ネット動画で海外に拡散した意義。
違法アップ・ダウンロードの問題(制作会社の利得減少に直結)を認識しつつも、ネットのかような意義を忘れ去ることは難しい。特に、中東・東欧に広がったことを見ると猶更。この手の書籍を見るたびに思わずにはいられないところ。◆なお、海外での反響や声には吃驚したが、中でも一番驚いたのは、独での「日本アニメは平和をテーマにしたものが多いが、それは政府のプロパガンタなのか」という問いかけ。
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外務省アニメ文化外交にかんする有識者会議の委員として、世界各地で日本のマンガ・アニメの講演をおこなってきた著者が、世界で日本のマンガ・アニメが熱狂的に受け入れられている現状をレポートするとともに、これからの「アニメ文化外交」の課題を論じている本です。
おもしろく思った点と、すこし疑問を感じた点がひとつずつあります。まず、おもしろいと思ったのは、アニメを通して日本に強い関心をもった世界の人びとが、「官」の人たちの心を動かしているということです。日本のサブカルチャーに「官」がかかわることを批判する論者もいて、たとえばマンガの原作者であり「左翼」の立場を堅持する大塚英志は「国策としてのマンガ・アニメ」に明確に反対の立場をとっていますし、マンガ家の江川達也もそれに近い発言をしていた記憶があります。もうすこしアカデミズム寄りのサブカルチャー批評家たちも、「クール・ジャパン」の掛け声には冷めた視線で見ている印象があります。しかし、本書で紹介されている著者の情熱的な外交努力や、巻末で著者と対談している外交官の山田彰のことばを読んで、アニメ文化外交を進めていくのも、けっきょくは「官」のなかの「人」なのだということに気づかされたように思います。やや強引な議論だという気もするのですが、著者のように情熱的な「人」でなければ、アニメ文化外交の努力も海外のファンを動かすことはないのだろうとも思います。
一方、少し疑問に思ったのは、マンガやアニメに代表されるサブカルチャーにどれほどの伸び代がのこされているのかという点です。著者は「ここ数年、アニメのDVD海外市場は縮小傾向にあるが、その最大の原因が違法ダウンロードにある」と述べていますが、それだけではないでしょう。日本の優位はそう簡単には揺るがないという意見もありますが、海外のクリエイターがそだってくれば、ますますかぎられた大きさのパイをうばいあうことになるのではないかという気もします。