紙の本
偽善マスコミに騙されるな
2010/08/22 12:54
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
偽善マスコミがもっともらしい奇麗事を並べ、国民をミスリード。そして誤った世論が形成されていく。
「あとがき」にもあるが本書を書いた理由として、「テレビに出ているコメンテーターの無責任な言動が目に余ると感じたから」、「当たり前のことを、当たり前に口にするのが憚られる社会というのは間違っている、と思ったから」と書いている。テレビなどメディアでは本音を吐かない者たちへの怒りや、そうした空気への疑問などが本書には込められている。マスコミが取り上げそうな社会問題、派遣切りや欲がなくなった若者たち、仕事観、資産運用や経済政策、などに対して、メディアがいかに偽善的で無責任か、空論を吐いているかを指摘しながら、本音を語っている。
本書が出せるのも現状に疑問を持つ一定のマスが存在すると考えたからだろう。大衆が衆愚に成り下がったのはGHQ愚民政策、日教組の成果なのだろう。 「衆愚」という表現は上から目線なのか、自虐的なのかタイトルを見たときは分からなかったが、多分マスコミは国民をそう見ているのだろう。弱者ばかりだと見ている。実際には愚民と思われている我々国民はメディアが思っているほどそんなに馬鹿ではない。マスコミが上から目線なのだ。バカなくせにそうだから始末が悪いのだ。もはや下らない番組を垂れ流すテレビには国民は愛想をつかしている。その自覚がない。マス媒体の広告収入が減っているのもマスコミの凋落を意味している。
「公の場で物言う人は、善人を装わなければならない。そんな社会は、物凄く不健全であり、不幸な社会である」とも言っているが、キャスターや、コメンテーターとしてテレビに出演する人たち、新聞記者らへの同情にも聞こえる。同情されるくらいなら、出演しないほうがいい、書かないほうがいいだろう。偽善者と指差されるだけだ。そうした物言いが視聴者や読者が望んでいるのだろうか?望んでいるとしたら彼らと同類ということになる。本音と建前というが、不安や不信が広がっているからこそ、本音が求められているのではないか。奇麗事でお茶を濁しているだけでは何も改善されない。
いま、「社会の公器」としてのマスメディアが問われている。崖っぷちだと思うが、危機感はあるだろうか?一番はそんなメディアはボイコットすることだろう。目が覚めるはずだ。
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現在日本人が陥っている問題に鋭い意見を提言している。個人的にもよく言ってくれたと共感できる点があり痛快な部分もあった。しかし文中でもあるように作者自身が上からの目線で意見を言っている傾向も強く、じゃあ作者はどのような行動をされているのでしょうか?とも感じた。問題の分析は的を得ている部分は評価できるが、内容的には「居酒屋でお願いします」と感じるかも・・・。
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うーん、ひたすら退屈だった。著者が言いたいのは、常識を疑えって事なんだと思うんだけど、その著者が自分で新しい常識を作ろうとしてる。老人テーマパークの献策はもはや失笑ものだった。無駄な時間を使ってしまった。もうちょっと次元の高いものが欲しかった。
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最近、テレビでニュースに関するコメントを聞いているとイライラすることが多い。
またこんなこと言ってるよとか、
みんな同じ風になってきてるよ(同じか笑)とか、
話すり替えてんじゃねえよとか。
でもよく考えてみればテレビはそもそも見る人を惹き付けるために作っているのであって、本気で世の中良くしたいと思って作ってるわけじゃない。
私たちがテレビみて、頼もしそうな言葉に安心したり、
正義感溢れる発言に共感したり、
そういった視聴者の「気持ち良さ」を創り出すのが言わばテレビの仕事なのだから責めたって仕方ないのかも知れない。
でもさ、でもさ!
ヤバイと思うよ、日本、正直。
そして一番ヤバいのは、
そのヤバイのの根本的な原因は鳩山さんだとか亀井さんにあるんじゃなくて、あたしたちにあるんだってことにあたしたちが気づいていないことなんですよ。
まさしく、今は「衆愚の時代」なんですよ。
自分は焦るだけで具体的に何をしていいのかわかりません。
懸命に生きようとする姿勢が、
あたしに果たしてあるのだろうか。
それを獲得していきたい。
とにかく生きたい、生活したい。
そうやってがむしゃらに頑張ってみたい。
自分が心に抱えてた不満をぶちまけたような本だけど、
きっと多くの人が共感するんじゃないかと思う。
この本読んで「何だと!!」って怒りたくなるところがあるかもしれないけど、
それはそう思った自分を素直に見つめて考えて欲しい。
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徹底的に今の国民の考え方がおろかでマスコミや評論家に流されていることを批判しいてる。派遣村・格差社会・ローン地獄も自業自得。もっと身のたけあった考え方を国民に迫る。
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「世間の糾弾を浴びることを覚悟で…」書いた本らしい。
この本を書くきっかけとして、
「テレビに出てくるコメンテーターの無責任な言動が目に余ると感じたから」とある。
確かに、テレビのコメンテーターはたいしたことを言わない。
この本の内容は「派遣切りは正しい」などの主張があるが、
世間的に正しくないというか、
マスメディア的に正しくないことへの反論であり、
よくよく読んでみれば、この本にある内容のほうがしごくまっとうだと思う。
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はっきり言って、筆者の自説を愚痴っているだけの本でした。
それぞれのテーマに賛成できるか出来ないかだけで、
ふーんという感じ。
派遣切りは正しいとか、株屋を信じるなとか、
サラリーマン根性論とか、農業・漁業復権説とか、その辺まではよかったんだが、
若者が優遇されすぎているとか、
老人のテーマパークを作ろうとか、
はてはあさーい民主党批判とか、
その辺で読んでて痛々しくなってしまった。
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まあ、だいたい言ってることには賛同しますけれど、あまりなるほどと膝を叩くような鋭い意見はない。これ自体が床屋政談(今だったらネット世論か)的。
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基本的には納得できる内容であり、改めて身が引き締まる思いである。だが、普通に世間で議論されるような内容でしかなく、全体を通して斬新さに欠け、深みもない。世間の糾弾を浴びることを覚悟で書いたと語っているが、そこまで過激な内容ではない。
若者や弱者面する者への警句としては納得する内容もあり、良いことを言っているように思う。ただ、少子化対策よりも高齢者の老後を充実させろとか、著者の年齢が高いからか老人の側に寄って立つ姿勢が妙に際立って見え、著者の自己本位な人間性が伺えてしまう。
衆愚の時代というタイトルからマスコミや政治、世論などにもっと深く突っ込んだ内容を期待したのだが、意外に薄い内容で期待はずれ。タイトル負けした残念な一冊。
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すばらしい爆笑本。だいだい「衆愚」という言葉。まったく今どき…と苦笑せざるを得ない。2ちゃんねるの書き込みにも怒ってたりするのだが、その時点でチラ裏本だし。「昔は良かった」「最近の若者は…」「私がアメリカ勤務の時は」「こう言うと叱られるかもしれないが…」と嘆く、嘆く。
強気を挫き弱者を助けることが正しいなんてオカシイ!と叫びつつ、自分は、しがない物書きみたいなスタンスのヘタレっぷり。正社員になりたくない人が多いから、消費者が安いものを求めるから、派遣労働は当たり前・派遣切りもまた当然と言いながら、株や投資はケシカランという。お金を少しでも儲けたい人がいるんだから投資だって当然なんじゃない!?(彼の論法に従えば)。仕事が無いなんて言ってるやつは仕事を選り好みするからだ! とこれまた言い古されたお説教。人間ってそんな部品みたいにどこでも挿せるものか?? 希望通りの職種や部門で働けない場合だってあるんだ! って!! そんなことは誰だってわかってんだよ。じゃあ、希望なんて取り下げて、単なる労働力として一生過ごすかね、と思ったら…最近は物が豊富で若者に欲がない! と来た。希望を通そうとしてもダメと言い、じゃあいいやと諦めたら、向上心がないとお怒りになられる。
大きく言うと〝社会の価値観と自分の価値観が違う。それは社会の価値観が間違っている!〟と憤られておられるのだが…あれ、これ結局、ご立腹の対象の若者たちと一緒じゃん。でも社会にストレスがたまるのは自分だけのように曰う。こんなオレオレ理不尽オヤジが最も日本をダメにしてるのに、ね。
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恥ずべきプータローをフリーターと言ってその立場を守ろうとマスコミが言うのはいかがなものか。昔花形の商売も30年もすれば変わる。夢と言うなのまやかしで妥協できないと言ってプーとなるより、どこかで妥協してでも正規雇用を勝ち取ることが大事なのではないか。働くことの意味は今も昔も不変、生きるために日銭を稼ぐために働くのだ。
著者の入社面接や社内異動に関する話は笑って納得。
昔は給食がなくお昼のお弁当の具で家庭の貧富の差が明確になった。貧しいことを恥ずかしいと思い、贅沢をしていると思うことで謙虚さが生まれ、社会を知るきっかけとなった。今は自由の意味を履き違えて自己主張だけする子供がいる。全てが平等であるとすることに無理があるのだと思う。同感。
ただし、今から昔のような生活に戻れとはいえない。彼の正論はわかるが、ではどうすればいいのか、一人ひとり考える必要がある。
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著者の意見には概ね賛成。ただ専門外の分野に首を突っ込みすぎるのはいかがなものかと思う。
失礼だが全体的に浅いと感じた。
ただこういった正論を吐く著名人がまだ存在しているという事実は心強い。
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著者は『Cの福音』等で知られる小説家。
氏の作品は好きで、既往の作品は全て読んでいるが、氏はやはり、小説を書くべきだ。
世の中の様々な建前論に本音で反論を展開する、エッセイ風の仕立て。主張には、多くのサラリーマンならば概ね共感できるとおもうが、さほど深い内容でもなければ、過激な内容でもない。新橋の呑み屋で交わされている程度の内容。
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ちょっと極論かな、と思わせるところもあったけど、確かにうなずける指摘多し。働く気がないのに保障だけ求める人がいればそりゃあ腹は立つけど。庶民としては、共感できました。
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正論ばかり言う、マスコミそれから、会社の経営者、そう、自分自身もそうかも知れない。
弱者を助けよう!
なぜ、仕事をしようとしない人を助ける
といった、ごく素朴な意見をいうことができない。
そんな時代になったんだな。
建前ばかりで本当に疲れるね。
しかし、波風立てないためには、「建前」を言っておくのが正解だ。
ならば、こんな時代、私は、どうすればいいのか。
この本には、その点は、明確に書かれてはいないが、自分で考えるしかない。
マスコミに踊らさせず、自分で考えてみよう。