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小説東京帝国大学
著者 松本清張 (著)
「国家の大学」として巨大な指導者群を養成し、日本の現代史を動かす原動力となった東京帝国大学は、激動する時代の流れに如何に呼応し、抵抗したか――桂内閣の軟弱な対露外交を批判...
小説東京帝国大学
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小説東京帝国大学 (新潮文庫)
商品説明
「国家の大学」として巨大な指導者群を養成し、日本の現代史を動かす原動力となった東京帝国大学は、激動する時代の流れに如何に呼応し、抵抗したか――桂内閣の軟弱な対露外交を批判した七博士の“日露開戦論”に端を発した空前の東大騒動、国定教科書の改訂にからむ南北朝正閏論争、大逆事件など明治の朝野を揺り動かした数々の問題を背景に、その変遷と功罪を描く異色長編。
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小説東京帝国大学
2021/05/21 13:23
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『小説東京帝国大学』とあるが、始めには東京帝国大学はでてこず、まず哲学館事件からはじまる。最も後から見ればこの事件は官学と私学の違いを見せるためにおかれた事件なのだろう。次に日露戦争をめぐる七博士意見書から、文部省と東京帝国大学の対立、次に南北朝正閏論における学問と国粋主義の対立などから、東京帝国大学を描いている。見ごたえが会ったのは七博士意見書くらいで、他の二つはあっさりとした結末を迎えている。あとがきにあるように、あまり想像力を働かせた作品ではなく、資料の引用が多い。