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雄ヤギさんのレビュー一覧

投稿者:雄ヤギ

1,120 件中 1 件~ 15 件を表示
ペスト 改版

ペスト 改版

2019/10/12 01:22

不条理に立ち向かう人々

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

読者は『ペスト』という題から、この町の人々にペストの災いが襲い掛かることを事前知っているわけだが、それを踏まえたうえで、徐々に町に病が侵攻していく様子を描いた序盤の描写がすごかった。幼い子どもにも容赦なく襲い掛かる不条理に人々が立ち向かうさまもよく描かれている。

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感染症 広がり方と防ぎ方 増補版

感染症 広がり方と防ぎ方 増補版

2020/05/10 15:47

感染症

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書はSARSやエイズなどの流行を念頭にかかれた本に、新型コロナについての章を追加したものである。
日本語には有気音がないため、飛沫が飛びにくい、清潔すぎると逆に感染症のリスクがある、強すぎるウイルスはむしろ流行しないなど興味深い内容が多かった。
新型コロナに関しては、行き過ぎた予防よりメリハリをつけて行動するなど教えられるところが多かった。

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世界史とつなげて学ぶ中国史

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中国の歴史について触れる本はアレな本が多いので、注意して読んでいかなくてはいけないのだが、この本の著者は岩波新書などからも出版していて、ある程度は信頼が置けそう。(もちろん岩波新書だから無批判に受け入れていいわけではないが、ある程度信頼が置けるレーベルだと思うので)
この本では日本と西洋は比較的類似しているので考えもある程度似通っており、特に西洋発の考え方が主流となっている現代では中国や東アジアの考え方は中々理解しがたい面もある、と書いてあり、勉強になった。
といっても著者は中国の歴史について、中国文明は他の文明と隔絶していたので独自の進化を遂げたという説を採らず、タイトルにもあるとおり、他の地域や文明と交流しつつ発展・変化を遂げたという説を採っている。もちろんその説の立証だけをするのではなく、きちんと中国の歴史を通史的にまとめていて、とても読みやすい。特に五胡十六国時代や五代十国時代についてはとてもわかりやすかったので、高校の世界史で悩んでいる人にもいいかもしれない。

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妻たちの二・二六事件 改版 新装版

妻たちの二・二六事件 改版 新装版

2021/07/19 20:44

妻たちの二・二六事件

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者のデビュー作である本作は、二・二六事件に参加して処刑された男たちの妻に焦点を当てている。処刑された男たちは、家庭ではよき夫・父だったが、精神的支柱としていた昭和天皇に拒絶され、兵を私した反乱軍となってしまう。
愛する人を亡くした悲しみに加え、世間の目を気にせざるをえなくなる。批判的な人からは逆賊の家族と見られ、同情的な人からは喪に服して大人しくしろと言われる、それでも自分や子供を養っていくためには働かざるを得ない。この妻たちの数人が東京を離れて満州へ行ったというのは、興味深かった。

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スターリン 「非道の独裁者」の実像

スターリン 「非道の独裁者」の実像

2020/01/24 20:10

スターリンの評価

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

世界史の中でもトップクラスで評価の分かれる人物スターリンについて取り扱っている。否定的なものとしては、工業化政策や外貨獲得のために農民を犠牲にしたこと、多くの党員を粛清したことなど。肯定的なものとしてはこれも工業化政策やナチスに対する勝利など。本書はスターリンに対する大幅なイメージの転換より、評価が分かれていることを伝えようとしている。

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狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ

狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ

2019/10/22 02:43

『死の棘』の読み方を覆す一冊

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『死の棘』『「死の棘」日記』と読み、『死の棘』関連では3冊目。前の2冊を読んで感じたことを吹き飛ばすような記述もあり、また裏付けるような記述もあって、内容にはたいへん満足。今となっては亡くなってしまった関係者への取材や文字資料の読解、時代背景の読み解きなどを通じ、従来の『死の棘』の読み方を覆す力作。買ってよかったと心から思える一冊。

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上杉鷹山 「富国安民」の政治

上杉鷹山 「富国安民」の政治

2021/08/31 17:57

上杉鷹山

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自治体の首長が理想とするリーダー一位の上杉鷹山について、巷間言われている事績が鷹山によるトップダウン型の改革ではなく、中間層の家臣たちによる改革が主だったと書かれている。そのため、いわゆるリーダーによる大胆な改革とか偉人伝みたいなものを期待していると、そもそもそういう本ではないので、当てが外れるかも。でも新書って多少学術的なので、そういうもんだろうと思ってしまう。
本書では、鷹山のいわゆる「明君(名君)像」が以下に形成されていったのかも論述しているので、そこも読んでもらいたい。なお、別に鷹山が家臣の言いなりになる凡庸な主君だったとか、「偉人の本当の姿は…」みたいなことではないので、ご安心いただきたい。

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ヒトラーとナチ・ドイツ

ヒトラーとナチ・ドイツ

2021/08/10 23:25

ヒトラーとナチ・ドイツ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ヒトラーの生い立ちからナチ・ドイツの崩壊まで、詳細にまとめた本。新書形式でとても読みやすい。戦争についてはあまり触れられておらず、その分他の分野の記述が充実している。
よくあるナチス擁護の常套句である経済復興についても、しっかりとページを割いて記述している。たとえばアウトバーンはヒトラーが考え出したものではなく、その前に議会で提案されたときにはナチスは無駄遣いとして反対していたことや、そもそもヒトラー政権直前に市場は経済回復の条件を満たしていた、ヒトラー以前の政権による経済政策が効果を表していたなど。
ヒトラーが何故ユダヤ人絶滅にあそこまでこだわったのかについても著者の考察がまとめられており、とても興味深かった。

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人類と病 国際政治から見る感染症と健康格差

人類と病 国際政治から見る感染症と健康格差

2020/05/09 22:08

人類と病

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書では、中世のペストから現代のコロナまで、様々な病と人間との戦いを記している。医学的なことよりも、政治的な面を主に取り上げており、読みやすかった。もちろん、必要最低限の医学の情報は載っている。
WHOへの信頼が揺らぐ昨今、その取り組みの歴史を国際連盟の頃から遡って調べることは重要なことだと思う。

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苦役列車

苦役列車

2019/11/10 00:04

21世紀の私小説

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私小説作家として知られる西村賢太のいわゆる北町貫太もの。北町貫太は高校に進学せず、肉体労働をしながら一人暮らしをする。しかし稼いだ日銭は酒と女に費やし、先のことを考えられないような生活が続く。小説の中において、常識から外れたような行動を貫太は見せるが、西村曰く実際には風俗に行きたくて毎日まじめにバイトしていたというから、ある程度作りこまれているのだろう。
北町貫太ははっきりいってクズみたいな人間なんだけど、なぜか毎度読みに行ってしまう。

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満鉄全史 「国策会社」の全貌

満鉄全史 「国策会社」の全貌

2019/09/23 00:17

複雑な事情をわかりやすく

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『満鉄全史』というタイトルから、満鉄のみについて記されているのかと思っていたが、関係する日本の政治状況や国際政治なども記されていて中々良かった。
一企業として利益を無視できないが、同時に国家の利益も無視できない満鉄、軍を代表する関東軍、政府の意見や外国との関係を重んずる領事館(外務省)、そしてその時々の政局によって変わる内閣とその内閣に指名される満鉄経営陣、さらに近隣の中国軍閥や国民党、列強、ソ連などの思惑が複雑に絡まっている当時の情勢がすごくわかりやすく記されている。

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パルムの僧院 改版 上

パルムの僧院 改版 上

2022/01/28 19:57

パルムの僧院 上

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

オーストリアに服属するイタリアの諸邦、そんな中、自由主義者たちはフランスのナポレオンを歓迎し、イタリアの独立を望む。本作の主人公もナポレオンにあこがれる一人で、オーストリアと通じる冷酷な父に反発する。ワーテルローの戦いに徒手空拳で加勢する、地位を放り投げて恋人の為に殺人を犯すなど向こう見ずな性格だが、そこが愛されるのかもしれない。

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魔の山 改版 上巻

魔の山 改版 上巻

2022/01/21 20:19

魔の山 上

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

平凡な小市民ハンス・カストルプ青年が従兄への見舞いがてらスイスの高山に療養に行き、療養所で体調を崩して他の患者たちと交流する。山の上の文化は「低地」とは異なり、他の患者や医師たちと議論を交わし、思索を深める事で時間や愛、生体としての人間などについて認識を新たにしていく。
教養小説ということで主人公は成長しているのだろうし、いつだったかこの小説を「世俗としての低地を下に見て芸術的・哲学的高みへとのぼっていく小説」という評価を見たことがあった気がするが、なんとなく療養所もハンス・カストルプの思索もうさんくさく感じる。これは私が世俗にまみれたからなのだろうか。

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禁忌習俗事典 タブーの民俗学手帳

禁忌習俗事典 タブーの民俗学手帳

2021/12/11 21:35

禁忌習俗事典

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「忌」と呼ばれる物事をテーマごとに集めている。北は青森から南は沖縄まで収録されているが、アイヌについては文化的に異なると考えているのか、収録されていない。ただ青森にはアイヌ語の影響を受けた言葉があると本書で指摘されている。
本書に収録されている風習について、解説によると縄文時代の遺跡からも発掘されているらしく、その頃から日本文化ができているのだと感じた。

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ものいわぬ農民

ものいわぬ農民

2021/11/09 00:02

ものいわぬ農民

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

農村で四年ほど行商としてまわった著者が、よそ行きの言葉ではない囲炉裏端でされているような農民たちの声を集めようとした本。外部から見るだけでは分からないどころか、訪れても分からない農民たちの声を、箸の使い方や消費行動など声にならないところからも読み取っている。とても誠実さが伝わってきた。

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