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電子書籍
ドリーマーズ
著者 柴崎友香 (著)
父の一周忌のために故郷の街に暮らす妹夫婦を訪ねた「わたし」は、すっと眠りに引き込まれて、自分が死んだことに気づいていない父を夢に見る――。日常でふいに感じる思いのはかなさ...
ドリーマーズ
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ドリーマーズ (講談社文庫)
商品説明
父の一周忌のために故郷の街に暮らす妹夫婦を訪ねた「わたし」は、すっと眠りに引き込まれて、自分が死んだことに気づいていない父を夢に見る――。日常でふいに感じる思いのはかなさは、夢を思い出そうとするときのもどかしさに似ている。夢も現もない交ぜになった目の前にある世界のかけがえのなさを描いた連作短篇集。(講談社文庫)
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夢ってちょっと怖い。
2023/12/09 06:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢っての寝てる時に見るのと、起きてる時に見るのがあるよね。ふと、どちらが怖いか問うてみた時に、ちっとも答えがわからない。寝てる時のは、自分が想定していることよりも乖離した状態にあることに気づくのが怖い。起きてる時のは、見た夢を叶えるために自分が色んなことに耐えられるのか不安で怖い。怖いけど、夢は見る。怖がることは、悪いことじゃない。がんばれ。
紙の本
カンサイジンの恋愛
2013/02/23 21:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ソレイケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作ほか全6編の短篇は、「夢」というのを共通項として持っている。
夢を夢と思わずに見て、眼が覚めた後夢だと気づくけれど、どこかその夢に現実が干渉されている感じ、とでも言おうか。いずれにしても柴崎らしく、何がどうということもなく、まあほぼ何事も起こらぬままに物語は終わるというパターンである。日常の微細な心の揺れのようなものを掬うというスタイルがこの人の持ち味だと思うのだが、本書でもそれは変わらないというところ。
柴崎の小説の登場人物たちは、柴崎自信が大阪出身ということもあってか、ほとんどの場合関西弁を話す。ワタシはずっと箱根よりこっち(東)で生活してきたので、関西の方というのは、どこか異邦人というか、はっきり言えば「カンサイジン」という別の生き物のように感じているところがあって、いや、まあ頭ではそう変わらないということは分かっているのだが、とにかくこういう小説を読むと、「へ~、『カンサイジン』も恋愛とかするんだ~」と失敬極まりない感懐を抱いてしまったりすると正直に告白しておこう。