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電子書籍
山本周五郎のことば(新潮新書)
著者 清原康正 (編著)
「女があり、男がある、かなしいもんだな」――ごく普通の人たちの生きる苦しみや哀しみや、ささやかだが深い喜びを描きだした山本周五郎の小説。その全作品のなかから、印象的な場面...
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山本周五郎のことば (新潮新書)
商品説明
「女があり、男がある、かなしいもんだな」――ごく普通の人たちの生きる苦しみや哀しみや、ささやかだが深い喜びを描きだした山本周五郎の小説。その全作品のなかから、印象的な場面のフレーズと心にしみる名言を清原康正による選・解説で紹介する。単なる名文句集にとどまらず、山本周五郎文学案内の役割も兼ねた絶好の入門書。
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紙の本
泣ける山本周五郎
2006/09/25 23:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
山本周五郎の作品群の中から印象的なフレーズを選び、解説した本。
山本周五郎といえば圧倒的に時代・歴史ものの小説家のイメージが強い。著者は「はじめに」で、周五郎作品について「主人公たちが生きる姿は、時空を超越して現代人の心の奥底にしみ入ってくる」と書いている。まさにこれが山本周五郎作品が人気がある理由だろう。人間なんて昔から大して変わっていない。時代小説を媒体にして、「現代に生きるわれわれに指針を与えてくれる」のである。周五郎の人間凝視の眼、庶民の側に立脚した視点、温かな眼がその作品から感じられるのである。また、(人間は)”「哀しい」存在であるからこそ、「いとおしい」存在となるのである。そこに山本周五郎の限りない抱擁力が感じられる”とも著者は書いている。どの作品からも感じられる”力”がこの一言で表されている。
山本周五郎は私が好きな小説家の一人。泣ける。なにか泣きたい気分、人情のぬくもりを感じたいと思ったら周五郎作品に帰ってくるのだ。