紙の本
卓越した心理描写
2017/11/04 09:06
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の息子の殺人の無実を晴らすため、父親が事件の真相を暴くというストーリー。ミステリーとしても面白く、また、親の心理描写の描き方も、さすがは岡嶋二人といった作品。警察のこんなんありえへんやんという程の無能ぶりが疑問に感じました。ストーリーとは関係ないですが、じゃんけんの勝ち方によって、ち、よ、こ、れ、い、と、とか、ぐ、り、ことか分かる世代にしか分からない?遊び、懐かしく感じました。
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初めて読んだ岡嶋二人作品は何ですか?
きっと私も「99%の誘拐」になるはずだったのに。こっちが先でした。
親父と息子の微妙な距離感。
中学生って危うい年代。
わかりやすいミステリーで読みやすかった、がちょっと物足りない感じではある。
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同著者の「クラインの壷」がとても面白かったので、新装版発売に合わせて購入。
ある男性小説家を主人公に、息子が通う中学校で殺人事件がおこるところから話は進んでいく。
いい感じで裏切られつづけて、最後まで楽しませてくれるので一気に読んでしまった。
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名門中学の3年生に起こった連続殺人事件。
事件の背景にあるのはチョコレートゲーム。
どんなゲームなのか、そしてジャックとは誰かを、
自殺した犯人とされる生徒の父親が孤軍奮闘しながら真相を明かしていきます。
私は、ジャックという単語から切り裂きジャックを連想したため、
チョコレートゲームは何か猟奇的なゲームなのではないかと想像していました。
ゲームの正体を知って正直拍子抜けした部分もありますが、予期せぬ驚きにある意味得した気分です。
良い意味で手堅く収まった感じで最後まで面白く読めました。
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2013年2月20日、電子書籍にて読了。
以前、岡嶋二人作品を薦めてくれた先輩がいて、その方が全部貸してくださったので、手持ちの本がなかったのです。
ずっと読み返してみたいと思っていたのですが、どの作品から買っていいのか、で悩んでしまって結局そのままに。
今回、電子書籍としてコンプリートBOXが発売されたので、思い切って購入しました。
最初に読んだのがこの『チョコレートゲーム』。
当時はチョコレートゲームの真相にただただ、驚愕させられたものでしたが、現在の中学生ならあっても不思議ではない......ということに戦慄すら覚えました。
昔の作品なのに古くない。その上でいろいろ考えさせられます。
岡嶋二人作品、やはり素晴らしいですね。
これから徐々に読み返していきます。
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1985年の作品ということで、当時の世相からすれば結構先端をいっていると思う。中学でそこまでやるか?とは思うけど高校・大学なら当時あり得る話だと思う。
話の序章から引き込まれてしまい、最後までいいペースで引き込まれてしまった。
警察と一般人がそこまで一緒に行動できるかは疑問だが、それはこの手の本では追求しない事として‥
犯人の推理・トリックの難易度が適切(難しすぎず)なのが読みやすい。あとは今やないもの・使わない言葉がちょろっと出てくるので、当時をリアルタイムに知ってないとちょっとわかりにくいところがあった。
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連続殺人の犯人とされた息子、事件の謎、チョコレートゲームとは何か?親子の間のことでも知りたいと思わなければ他人になっていくんですよね。まぁ、ゲームは博打の始まりってことで
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読み始めた時は、
ゆっくり読んでいたのですが
半分を読み切った後から
スラスラと最後まで
一気に読み終えてしまいました
ミステリーなのに
凄く読みやすくわかりやすい
子供が大人の真似をする
それはきっと面白くて満足感が
出てくることだと思います
でもそれが災いの引き金に
なってしまったチョコレートゲーム
個人的に省吾と逸子のお互いを
思い合う気持ちに感動しました
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事件自体の謎もそうですが、親にとって理解不能な存在と化した中学生たちの行動を解き明かすところが最大の見所だと思います。
「息子を失った父親」の心理描写が緊迫感を生み出しています。伏線の張り方も自然で良く出来ていると思います。とても面白かったです。集団心理って怖いなと思いました。
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何冊か岡嶋二人の作品は読んでるが、ハズレがないなあ。
読みやすいながらも豊かな心情描写、無駄のないプロット、この分量でしっかり収めてくるのも含めて上手い作家(たち?)。
印象的なのは、父親が、子どもの学校の生徒や父兄、教師に何度も話を聞くうちに露骨に疎まれ罵詈雑言を浴びせられていくところ。
ただ一人、子どものために行動する姿がつらい。
親が子どもに対してどう関係していくのかが、この真相でさらにあぶり出されたのだと思う。親と言えども、子どもに対する行動は間違えるばかりなのかも知れない。
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非常に読みやすく、ミステリー小説の初級編のような小説だと思った。
(但し、ノミ屋の仕組みなど若い人たちには知識として難しい部分はあるが…)
また、中学生の頃の絶妙な描写や感性を描いているとも感じた。
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中学生に親はどこまで関わってあげたらいいんだろ?
過保護すぎず放任すぎずのバランスが難しい。
チョコレートゲームだなんて、可愛らしい名前だけど、
子供がそんな遊びをしちゃダメ。大人ぶりたい
年頃なのはわかるけど、お金が絡んだ遊びはしちゃダメ。
菅原君のお母さんは「子供に縄をつけて育てるような
マネはしない。遊びぐらい自由にできないとかわいそう」
と言いましたが、中学生はまだ子供でしょ?。
小学生より少し行動範囲や許容範囲を広げてもいいけど、
自由を与え過ぎちゃいけないと思うの。
門限や約束事など様々なことに制限があること、
自由がある分、義務や守るべき一線があることを
教えないと。だからウザイ親って思われてるけど・・・。
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作者の作品には、本当にハズレがないですね。しかもひと昔の小説とは感じさせないところも魅力です。
今回は、謎のチョコレートゲームと呼ばれる存在が、まだ若い犯罪を引き起こしていきます。犯人・トリック・チョコレートゲームとは何か…を追いかけていくのですが、どれをとっても面白いです。
そして、親の醜さ。現在の社会問題になりそうな、親の存在があります。読んでいてとても不快になるのですが、決して小説の中と割り切れることではなく、ひと昔前に書かれたとは思えないリアルさが感心です。
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事件の展開のさせ方がとても上手いなと感じた。父親が執念で事件の真相にたどり着くのは、読んでいて爽快感がある。
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名門中学で連続殺人事件が起きた。
息子が犯人なのかもしれない、信じたくない気持ちから事件を調べ始め、チョコレートゲームというのを耳にする。
警察や学校、妻にも見捨てられながらも真実を調べる父。モンスターペアレントや集団心理によるいじめが多くある今なら起こりえることだと思う。
相性があるのだろうが、少し物足りなく淡々と進んでいくように感じた。
2015.04.10読了