電子書籍
なんかありそうな
2022/11/23 14:07
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
中流とその下を考えさせられました。こういうお話を書いたら、さすが、林真理子さんですね、おもしろいです。少し前に、黒木瞳さんだったかな?主演で、ドラマになっていたような……。
紙の本
最後は下流と中流の逆転
2019/10/01 21:26
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中流意識の強い、専業主婦の由美子が長男の連れてきた「結婚しようと思っている」女性が高卒でフリーターなのに逆上する。といっても、その長男からして高校中退(つまり中卒)なのだが。元は毎日新聞に連載されていた小説なので非常に読みやすい。この由美子のように「あなた達と私たちでは住む世界が違う」と面と向かって言ってのけられる人は少ないだろうが、息子の連れてきた彼女の学歴、職業、家柄、容姿に難癖つける気満々のおかあさんというのは多いだろうと安易に予想できる。身近にもそういった人がいるような気がする・・・・。最後は下流と中流の逆転もあったりして楽しい
紙の本
女の意地
2022/02/13 20:33
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投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
無意識的に本音で生きる女性を描かせるとピカ一の林真理子氏による、社会格差克服劇。
人物が類型的なのが気になるが、その分、話の展開がテンポよく進み、単純でありながら起伏にとんだ、読み進める楽しさのある内容に仕上がっている。
受験と婚活という、身近な競争を扱った、いわゆる「下品」な話題を軸に読者の興味をひきつけるあたり、いつもの手法ながら、さすがと思う。
紙の本
ドラマをみて
2017/09/11 09:00
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投稿者:からふるぱれっと - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒木瞳さん主演でドラマ化されたものをみて
面白かったので原作を読んでみました
初めて林真理子さんの本を手に取りました
現代の若者のリアリティー感が
実際にこんな子いそうと思わせられるけど
一年で医学部を目指したりなんて
お話くささのバランスが絶妙で興味深くよみました
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時代の流れをいち早くキャッチするのが得意な林真理子さんらしい視点の作品。
母親が言う「ちゃんとした家庭」「ちゃんとした人々」はもはや若い世代の人たちには必ずしも大切なものではないことは確かである。
価値観も時代によって変わるのだ。
今の時代では「自分らしく生きる」ことができるということが重要視されているのかもしれない。
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人のモチベーションについて、アチーバーとリバーピープルに分けられるのだそう。アチーバーは目標があるとやる気が出るタイプ。うん、わかりやすい。リバーピープルは目標の有無はモチベーションとは関係がないのだそう。下流の宴は、アチーバーvsリバーピープルのお話。
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昨年のNHKドラマにもなった小説。
火曜日の10時には食い入るようにこの番組を見ており、文庫版が出たことを知り、即買いしたもの。
この小説では、高度成長期からバブル期までのイケイケドンドン社会に触れていた女性と、それ以後の下り坂世代に生まれた女性の価値観が交錯する模様がコミカルに描かれている。
昨日たまたま、「婚活」という言葉を送り出した方もパネラーとして参加してる「女子学サミット」なる怪しげなトークライブに参加してきたのだが、そこで提示された「女子界」のマトリクスにこの小説の登場人物を当てはめると理解が深まることに気づいた。
それを以下の図で示してみようと思う。
<自分の幸せ追求>
<①女子界> <②自立界>
=文化的資本と親和的 =経済資本と親和的
・オタク女子① ・おひとりさま②
・美魔女① ・カツマ―②
・腐女子① ・ノマド②
・不思議ちゃん① ・意識高い②
←----------------------------------------------------------------→
<③ヤンキー界> <④女性界>
=下流文化と親和的 =家族資本と親和的
・ヤンキー③ ・セレブ妻④
・ギャル③ ・カリスマ主婦④
・ビッチ③
<女性としての幸せ追求>
(はあ…15分くらいかかった…しかもずれる。。AA職人ってすごいね)
補足説明
(縦軸)女性は子供の面倒を見なければいけないという規範があることに起因して、女性の幸せは、"自分個人"としての幸せと "(家族を含んだ)女性としての幸せ"に分裂せざるを得ない。
(横軸) 社会的に望ましいかどうか(左:望ましくない/右:望ましい)
つまり、厚生労働省や総務省が推奨するような女性かどうか
勝間和代マンセ―(キリッ)・女は一歩下がって男の財布を握るのじゃってなタイプは右側。
では、本題。
この小説に出てくる主要女性登場人物は4名
・福原由美子 (「中流家庭」側の母)
・福原可奈 (由美子の娘)
・木下満津枝 (由美子の母)
・宮城珠緒 (「下流家庭」側の娘)
この4人を上記マトリクスにプロットすると…
①<女子界> 該当者なし
②<自立界> 満津枝、珠緒(医者になる猛勉強を始めた後)
③<ヤンキー界> 珠緒(勉強を始める前)
④<女性界> 由美子、可奈
珠緒は医者になる猛勉強をはじめたことで、努力することによって可能性が開けてくるということを実感し、<ヤンキー���>から<自立界>へ住む世界・価値観が変わることとなる。
<女性界>の住人は家族のステータス=自分のステータスと見做す。
物語が進むにつれて息子はフリーターとなってしまい、娘も結婚したものの別居出戻りし、由美子は自分のプライド(見栄)の拠り所がなくなってしまう。
この4人の人物の価値観を頭に入れながら再読すると、新たな発見が生まれそうだ。
また、男性版で似たようなマトリクスを作るとこうなるだろう。
(縦軸)肉食系・草食系 =バブル期以前の消費スタイルor NOT
(横軸)経済力・学力の高低
この男女のマトリクスのマッチングを考えると社会学的な研究になりそうだが、おいらは学者でもなんでもないので、今日はここらへんで。
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主人公の息子にいらつき、息子の彼女に腹がたち途中でもう読むのをやめようとおもいました。
・・・と、本気でいらっとくるくらいリアルなわけです。
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他人はもちろん親子でも、自分の価値観を押し付けては、ろくなことないな、と思った。あとはバブル世代と今とで幸せの感じ方にだいぶギャップがあることを改めて感じた?
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フリーターの主人公とその彼氏とその家族たちの話。主人公は愛のために医学部を目指し、彼は応援する。
この本の登場人物の中で、一番共感できないのは、無気力な彼。いったい、いつになったら彼の方も一念発起するのかと思いながら読むが、なかなかそういう気配がなく、イライラする。無気力で欲もなく、何が楽しいのだろう?実際に、こういう人が増えているらしいが、全く理解できない。息子がこんな風に育ったら嫌だなぁ。
反対にすごいと思うのは、無気力男の彼女と姉。彼女はまわりの人に助けられながら、医学部を目指す。姉は、女子力の高い見栄っ張りで、将来有望な男性と結婚するための努力を惜しまない。2人とも、人生の目標にむかって邁進する姿は、尊敬にあたいする。
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中流家庭に育った自称、知識も教養もある母親と、
無気力でフリーターの息子。
息子との結婚を認めてもらうために彼女が医学部を目指す…というお話。
自分や両親、もっと若い人たち…と日常的に世代による
価値観の違いを感じる場面は多い。
どちらかというと母親の視点で展開を追ってしまったワタシは、
『由美子側』なんでしょうね。
無気力な息子やその彼女の『幸せ基準』に共感ができなかった。
『自分らしく』生きていたいという若者が多い時代なのかもしれないけど…。
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タイトルに惹かれ購入。高校中退の息子とプライドの高い自称上品な母の話。フリーターとして生きる息子を許せない母、全く上昇志向のない息子。読んでてリアリティがある。すぐ隣にいそうな家族の物語。あとがきも素晴らしかった。上流とは、下流とはなんなのか。まさきプライドと偏見の物語。
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下流、下品。そんな言葉を普段の会話の中では恐ろしくて使えないのを林さんは登場人物に読み手が引いてしまうほど言わせている。
でもそこに共感できる自分がいるのも否定できない。
どんなにきれいごとをいったって、結局下流には見られたくない。そのためにどうやって生きていくべきか、あがいていくか。
林さん節の直球でものをいうコラムやエッセイを小説にうまく消化した話です。
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格差社会、婚活、フリーター‥現代社会の要素がつまった物語。女性が見栄を張る描写が、リアルで面白い。客観的に見ると笑えるプライドってあるね。
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林真理子さんの小説はいつも読みやすい。よどみなく一気に読める。身近な内容が多いので感情移入しやすい。特に女性なら登場人物に共感できるはず。私は最初は主人公の由美子寄りだったが、読み勧めるうちに由美子の息子のフィアンセ玉緒をだんだん応援していくようになった。家柄、学歴、ステイタス・・・確実なものなんて存在しない。自分自身がどう生きたいか。シンプルなテーマだけれども、関わる人間が複雑にしちゃうんだよね。