サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. ふみちゃんさんのレビュー一覧

ふみちゃんさんのレビュー一覧

投稿者:ふみちゃん

953 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

それにしても19世紀にこれだけ行動力をもった旅人がいたなんて何という驚きだろう

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作者は「朝鮮にいた時、わたしは朝鮮人というのはくずのような民族でその状態は望みなしと考えていた。(中略)真摯な行政と収入の保護さえあれば、人々は徐々にまっとうな人間となりうるのではないかという望みを私にいだかせる」と、沿岸州の朝鮮人の暮らしぶりををみて考えが変わったことを辛辣ではありながも語っている。当時の朝鮮の両班や貴族の横柄な態度は平民のやる気を根こそぎ剃ってしまっていたのだろう。働けば働くほど金になる社会がそこにはなかったのだから。それにしても19世紀にこれだけ行動力をもった旅人がいたなんて何という驚きだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本草迷宮

2019/01/24 22:15

やっぱり泉鏡花はとんでもない人だ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私には少し難しい明治時代の言葉が残っている(文語体の匂いがする)文章だったの読むのに苦労した。しかし、泉鏡花の幻想的な話というのはやはり面白い。筋は母の手毬唄がどのようなものだったか知りたいという若者が泊まっていた荒屋敷に奇怪な事件が多発するというものだが、なかでも作者らしいのが茄がけらけらと笑い出すという場面だ。もちろん、美しい女の幽霊もとうじょうするのだが、この茄や西瓜の化け物が登場したり、嘉吉という狂人が面白くうろちょろするところが愉快で、これが明治に書かれた作品かと思うと、やはりこの作者はただものではない、もっと評価されるべきと思ってしまう

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本なぜ古典を読むのか

2020/06/21 22:05

パヴェーゼの作品はぜひ読みたい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私がイタリアの作家の中で敬愛してやまない人が二人いる、気だるい男女の気だるい日常を描かせたら右に出る者がいないアルベルト・モラヴィアと奇想天外な話が次から次へと繰り出されるこの人、カルヴィーノだ。カルヴィーノが薦めてくれる古典なのだから読まないわけにはいかないのだが、この本で解説されている多くの本は未読だ。現代文学の父とも言われている(らしい)ドニ・ディドロの「運命論者ジャック」(白水社から「運命論者ジャックとその主人」という訳書がでているらしい)、ガッダの「メルラーナ街の混沌たる殺人事件」(邦訳のタイトル)、パヴェーゼの「月とかがり火」などは是非とも読んでみたくなった。なるほどと思えた著者のことばに「私たちは役立つから古典を読むのではなく、それを読まないより、読んだほうがいいからだ」というのがあった

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本炎環 新装版

2020/02/23 22:31

景時側から描いた作品はやはり魅力がある

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1964年下半期の直木賞受賞作品。やはり鎌倉幕府成立前後を題材にした小説といえば、この人の名前が真っ先に思い浮かぶ。大河ドラマの原作にもなっている「草燃える」のがこの作品なのだが、北条義時という北条時政の息子にして第2代執権のことを父・時政以上の切れ者として扱っていたということを記憶している(あのドラマで義時を演じていたのは松平健さんだった)。鎌倉幕府に登場する人物は、よくよく考えれば単純には善と悪には分けられないわけで、義経側にたてば梶原景時なぞ獅子身中の虫以外の何物でもないであろうが(日本人のほとんどは義経派だろうが)、景時には景時の考えがあって頼朝を支えていくには義経という男が邪魔だったのだろうし、それは頼朝自身の意思でもあっただろうし。景時側から描いた作品はやはり魅力がある

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本私の名前はルーシー・バートン

2019/12/11 22:27

この作者の作品は、こころに染みます

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作者の作品を読むのは「オリーブ・キタリッジの生活」についで2作目。前の作品で感じた、何の変哲もなく感じられた生活の中にも確実に歪みはあり、その歪みは人々を苦しめているという感想は田舎町が舞台だった前作と同じように今回のニューヨークを舞台にした作品でも同じだった。いつごろまでは私は私小説的な作品というのは日本にしかない特殊な文学と思っていた、でもこのエリザベス・ストラウトや「シカゴ育ち」のスチュアート・ダイベック、「イラクサ」のアリス・マンローを読んでいるうちにクジラや拳銃は登場しないが読み応えのある小説はいくらでもあるということに気づかされる。当然のことなのだけど

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

戦前の日本のことがよくわかる

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作者が中高校生の前で講義した内容をまとめたものだが、かしこの学校の歴史研究部の生徒が相手とあって内容はしっかりしたものになっている。胡適の日本切腹中国介錯論(これは面白い論で、胡適という人は相当に頭がいい)、戦争に負けるということは戦勝国に自国の憲法を書き換えられてしまうということ、日露戦争では中国人が結構加担してくれたこと、松岡だって「堂々と退場す」だけの人ではなかったということ、日本の統治が悪いから三・一独立運動がおこったと言っているまっとうな軍人もいたということ、満洲侵攻にはまっとうな理屈がないと思っていた人も結構いたこと、逃げた関東軍ももちろん悪いが満洲に彼らを送り出した自治体はもっと酷いということ、などとってためになることがつまっている

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本牛肉と馬鈴薯・酒中日記 改版

2019/06/09 22:45

いい短篇が揃っています

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題の2作の他、16作が収められいる。私が面白いと思ったのは、時代の波に取り残された士族の悲哀を描いた「富岡先生」、悲しい運命を断ち切って島で暮らす男を描いた「酒中日記」、北海道開拓を夢見て空知を旅する「空知川の岸辺」、とんでもない話を聞かされることになる「運命論者」、隣に住む植木職人夫婦に待ち受けていた運命を描いた「竹の木戸」だ。明治の作品とは思えないわかりやすい文体が魅力、凝った文学的表現がないのだ。有島武郎氏の「或る女」のモデルと言われている佐々城信子の元旦那という汚名?も持つ彼であるが、こういう小説を書ける人だから或る女もひかれたのであろう。日ごろは注解をあまりみない私だが(その方がその時代に入っていける気がするから)、この新潮文庫の注解は楽しいので読んでしまった

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本異邦人 改版

2019/02/12 12:32

「きょう、ママンが死んだ。」

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

冒頭1行目の「きょう、ママンが死んだ。」と裁判の最後での、殺人の動機を「太陽が眩しかったから」という主人公の男のセルフが有名。母親が死んでも涙を流さないし、アラブ人を殺してしまうし、血も涙もない男に周りからは思われてしまう。そんな男に肩入れしてしまう私はいったい・・・

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本春の城 改版

2019/01/26 00:57

ぜひ、読んでください

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ハッキリと言うと、日本人として絶対に読んでおかないといけない作品だと思う。当時の若者が、どのような気持ちで戦地へ旅立ち、敵と戦ったのか。綺麗ごとの全くない文章にどんどんと吸い込まれる。百田氏の「永遠のゼロ」を読んで、戦争をわかったつもりにならないでほしい。この本を絶対に読んでほしいと深く思う。このように、あの時のことを実体験に基づいて書ける人は全員鬼籍に入ってしまわれたかもしれない。智恵子が原爆のために死んでいく場面では涙が止まらなかった。「何のための戦争だったのか、誰のための戦争だったのか」そう呟かずにはいられない

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

さすがの短編集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

文芸春秋社の創設者という実業家としての肩書ばかりが私の頭の中にあったのだが、この短編集に収録されている10篇を読んでわかるのは、作家としてもとんでもなく才能がある人だということが認識できる(とても大作家には失礼な表現だが)。表題の「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」や「藤十郎の恋」と言った代表作と言われている作品はもちろんなのだが、死にたくないのに首をくくらなければならなくなった「頸縊り上人」や腕や足を切られても「命だけはご勘弁を」と恥ずかしげもなく叫び続けるなさけない武士を描いた「三浦右衛門の最後」などの恥ずかしながら今まで知らなかった作品も面白く読ませていただいた

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

やはり私の読書は浅い

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

確かに「遠い山なみの光」を読んだとき、悦子の長崎時代の友人、佐知子とその娘の万里子って不思議な存在だなと感じていた、そもそも佐知子と万里子って存在していたのかとも、ウォルコウィッツ氏の「イシグロの背信」という論文(少し難解だったがなんとか読んだ)を読んで、ああそうだったのかと合点した、佐知子と万里子は悦子と自殺した娘の景子なのだと。そこまで読み込めてなかった浅い読書しかできない私が恥ずかしい。またイシグロは長崎生まれにも関わらず、故意に無視するかのように、ほとんど原爆を語らない、それはイシグロが原爆を「不在」として暗示的に描いたからこそ、そのはかり知れない重みを読者に伝えられたと多くの批評家に解釈されている(麻生えりか氏)という、これもなるほど納得。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本どこから行っても遠い町

2021/02/14 21:25

どんな人にもドラマはある

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

東京近郊の町に住んでいる人たちの物語、魚屋さん、八百屋さん、予備校講師、料理屋さん、たこ焼きさん、占い師、いろんな人にはそれぞれのドラマがある、普段スポットライトなんか浴びたことがない人たちも掘り下げてゆくといろいろな人生が浮き彫りになってくる。ふと立ち寄ったたこ焼き屋で会話をしている男女や、おやじたち、この人たちはいいなあ、何も悩みがなさそうで、なんて思っていていたら実は・・・。でも、私のこれまでの人生にスポットライトを浴びせてもなにも浮かび上がってこないと思うよ、平凡だから。でも、川上弘美氏にかかれば私の人生も物語になるのか。登場人物の中では私はロマンのあけみさんに会ってみたい、あまりかかわるのは嫌だけど

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

三浦祐之氏は、三浦しをん氏の実父

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あとだしじゃんけんのようで嫌なのですが、私も「偶然、農民が農作業中に金印を発掘、それが鑑定の結果、本物とわかって志賀島は大騒動」というのはできすぎなような気がしていました。しかし、もう一人の自分は知らないふりをしているのが大人のたしなみとつぶやいています

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

米の「世界文学アンソロジー」に「アメリカンスクール」が掲載されていたとは

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

政治学者の苅部直氏が読売新聞の書評でアメリカで刊行されている「世界文学アンソロジー」で、近代日本作家の中でいちばん収録件数が多いのは、漱石でもハルキでもなく樋口一葉、非西洋の文学伝統を体現する、アジアの女性作家という位置づけであると本書について紹介されていたので是非ともに読みたかった、ソ連の「世界文学叢書」で一番人気がなかったのは現代ソヴィエトの作家の作品だったとか、永い間日本では仏、露の作家の作品こそ「人生とは何か」という「深い」問題に答えてくれるものと考えられていた、というなるほどと思う記述が面白かったが、私は私の大好きなアメリカの「世界文学アンソロジー」に最近まで小島信夫氏の「アメリカン・スクール」が収録されていたという事実に一番の驚きを感じた、「第3の新人」の作品がアメリカの文学全集に

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

紙の本そして、バトンは渡された

2020/11/30 22:01

こんないい人たち、実際にはいるわけないじゃんと思いながらも

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2019年に本屋大賞を受賞した作品で、面白いのはわかっていたが、せこい私は文庫化されるのを待っていた。もちろん、こんな暗くて陰湿な世の中では、ここに登場する梨花や森宮さんや泉ヶ原さんのような存在は本当はいないのかもしれない、この話はおとぎ話なのかもしれない、でも「こんなこと、本当にあったら素敵なことだろうな」と感じる、物語の初めごろ、主人公がおばあちゃんに「絵がいっぱいの消しゴムは消えにくい」「かわいいランドセルは低学年のころはいいけど、6年生になったら恥ずかしい」と言われたと回顧するのだが、そういえば、私も祖母に同じようなことをよく言われたことを思い出した。梨花の言う通り、6年生までその道具が持つ筈ないのに、でもそんな口うるさい祖母が私は大好きだった

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

953 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。