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ふみちゃんさんのレビュー一覧

投稿者:ふみちゃん

1,742 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

それにしても19世紀にこれだけ行動力をもった旅人がいたなんて何という驚きだろう

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作者は「朝鮮にいた時、わたしは朝鮮人というのはくずのような民族でその状態は望みなしと考えていた。(中略)真摯な行政と収入の保護さえあれば、人々は徐々にまっとうな人間となりうるのではないかという望みを私にいだかせる」と、沿岸州の朝鮮人の暮らしぶりををみて考えが変わったことを辛辣ではありながも語っている。当時の朝鮮の両班や貴族の横柄な態度は平民のやる気を根こそぎ剃ってしまっていたのだろう。働けば働くほど金になる社会がそこにはなかったのだから。それにしても19世紀にこれだけ行動力をもった旅人がいたなんて何という驚きだろう。

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紙の本

戦前の日本のことがよくわかる

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作者が中高校生の前で講義した内容をまとめたものだが、かしこの学校の歴史研究部の生徒が相手とあって内容はしっかりしたものになっている。胡適の日本切腹中国介錯論(これは面白い論で、胡適という人は相当に頭がいい)、戦争に負けるということは戦勝国に自国の憲法を書き換えられてしまうということ、日露戦争では中国人が結構加担してくれたこと、松岡だって「堂々と退場す」だけの人ではなかったということ、日本の統治が悪いから三・一独立運動がおこったと言っているまっとうな軍人もいたということ、満洲侵攻にはまっとうな理屈がないと思っていた人も結構いたこと、逃げた関東軍ももちろん悪いが満洲に彼らを送り出した自治体はもっと酷いということ、などとってためになることがつまっている

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紙の本

紙の本私の名前はルーシー・バートン

2019/12/11 22:27

この作者の作品は、こころに染みます

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作者の作品を読むのは「オリーブ・キタリッジの生活」についで2作目。前の作品で感じた、何の変哲もなく感じられた生活の中にも確実に歪みはあり、その歪みは人々を苦しめているという感想は田舎町が舞台だった前作と同じように今回のニューヨークを舞台にした作品でも同じだった。いつごろまでは私は私小説的な作品というのは日本にしかない特殊な文学と思っていた、でもこのエリザベス・ストラウトや「シカゴ育ち」のスチュアート・ダイベック、「イラクサ」のアリス・マンローを読んでいるうちにクジラや拳銃は登場しないが読み応えのある小説はいくらでもあるということに気づかされる。当然のことなのだけど

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紙の本

紙の本草迷宮

2019/01/24 22:15

やっぱり泉鏡花はとんでもない人だ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私には少し難しい明治時代の言葉が残っている(文語体の匂いがする)文章だったの読むのに苦労した。しかし、泉鏡花の幻想的な話というのはやはり面白い。筋は母の手毬唄がどのようなものだったか知りたいという若者が泊まっていた荒屋敷に奇怪な事件が多発するというものだが、なかでも作者らしいのが茄がけらけらと笑い出すという場面だ。もちろん、美しい女の幽霊もとうじょうするのだが、この茄や西瓜の化け物が登場したり、嘉吉という狂人が面白くうろちょろするところが愉快で、これが明治に書かれた作品かと思うと、やはりこの作者はただものではない、もっと評価されるべきと思ってしまう

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紙の本

紙の本どこから行っても遠い町

2021/02/14 21:25

どんな人にもドラマはある

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

東京近郊の町に住んでいる人たちの物語、魚屋さん、八百屋さん、予備校講師、料理屋さん、たこ焼きさん、占い師、いろんな人にはそれぞれのドラマがある、普段スポットライトなんか浴びたことがない人たちも掘り下げてゆくといろいろな人生が浮き彫りになってくる。ふと立ち寄ったたこ焼き屋で会話をしている男女や、おやじたち、この人たちはいいなあ、何も悩みがなさそうで、なんて思っていていたら実は・・・。でも、私のこれまでの人生にスポットライトを浴びせてもなにも浮かび上がってこないと思うよ、平凡だから。でも、川上弘美氏にかかれば私の人生も物語になるのか。登場人物の中では私はロマンのあけみさんに会ってみたい、あまりかかわるのは嫌だけど

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紙の本

紙の本なぜ古典を読むのか

2020/06/21 22:05

パヴェーゼの作品はぜひ読みたい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私がイタリアの作家の中で敬愛してやまない人が二人いる、気だるい男女の気だるい日常を描かせたら右に出る者がいないアルベルト・モラヴィアと奇想天外な話が次から次へと繰り出されるこの人、カルヴィーノだ。カルヴィーノが薦めてくれる古典なのだから読まないわけにはいかないのだが、この本で解説されている多くの本は未読だ。現代文学の父とも言われている(らしい)ドニ・ディドロの「運命論者ジャック」(白水社から「運命論者ジャックとその主人」という訳書がでているらしい)、ガッダの「メルラーナ街の混沌たる殺人事件」(邦訳のタイトル)、パヴェーゼの「月とかがり火」などは是非とも読んでみたくなった。なるほどと思えた著者のことばに「私たちは役立つから古典を読むのではなく、それを読まないより、読んだほうがいいからだ」というのがあった

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紙の本

紙の本炎環 新装版

2020/02/23 22:31

景時側から描いた作品はやはり魅力がある

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1964年下半期の直木賞受賞作品。やはり鎌倉幕府成立前後を題材にした小説といえば、この人の名前が真っ先に思い浮かぶ。大河ドラマの原作にもなっている「草燃える」のがこの作品なのだが、北条義時という北条時政の息子にして第2代執権のことを父・時政以上の切れ者として扱っていたということを記憶している(あのドラマで義時を演じていたのは松平健さんだった)。鎌倉幕府に登場する人物は、よくよく考えれば単純には善と悪には分けられないわけで、義経側にたてば梶原景時なぞ獅子身中の虫以外の何物でもないであろうが(日本人のほとんどは義経派だろうが)、景時には景時の考えがあって頼朝を支えていくには義経という男が邪魔だったのだろうし、それは頼朝自身の意思でもあっただろうし。景時側から描いた作品はやはり魅力がある

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紙の本

あのころは、私も痛いヤツだった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

もちろん、「ライ麦畑でつかまえて」で超がつくほど有名な作品なのだが、村上春樹翻訳版は原題をつかっている。この本については、昔、主人公・ホールデンと歳があまりかわらないころに野崎孝一氏の訳で読んでいる。あのころは「中二病」なんて言葉はまだ使われてなかったと思うが、まさに彼は「中二病」発症中という状態で、その痛々しい様子は当時粋がっていた私と重なり合うのだが、ホールデンと歳がかわらなかった私は彼が痛々しいことに気が付いていなかった。今、村上訳で読み返してみて、あのころの私がかなり痛々しかったということが認識できた次第だ。「ライ麦畑で出会ったら」という詩を主人公が「捕まえたら」と間違って覚えていたことを妹に指摘されるというエピソードから題名がついていることを久しぶりに思い出した

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紙の本

紙の本ホテルローヤル

2019/07/15 22:02

「グランドホテル」形式だけれど

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ホテルという場所でたまたま一夜を共にした人間を描くジャンルを映画ではそのタイトルから「グランドホテル」ものというらしい、そういえばこの作品が直木賞を取った時のテレビでの紹介でもそういった言い方をしていたのを覚えている。といっても、「グランドホテル」がベルリンの高級ホテルが舞台だったのとは対照的に「ホテルローレル」はせこいラブホテルで、経営不振で廃業している。この連作では、一番最初の「シャッターチャンス」が廃業後のホテルを扱っていて、最後の「ギフト」は開業前を描いている。ホテルの歴史を逆行していく。「せんせぇ」の二人が、このホテルとは関係のない設定なのかなあと思っていたら、関係大有りでこの二人のせいで、このホテルは廃業に追い込まれたようなものだ。

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紙の本

紙の本アカペラ

2019/07/06 23:36

登場人物には、全員幸せになってほしい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001年に第124回直木賞を「プラナリア」で受賞しているが、2003年、40歳の時にうつ病を発症し、治療のため執筆活動を中断していた。この作品集は2002年に発表された「アカペラ」は発症前、2007年の「ソリチュード」、2008年の「ネロリ」は再起後の作品。そういう前提で読んでみて「アカペラ」とその後の2作品には何か違いがあるのか考えてみたが、こじつけで何か変化があると書いてみてもいいのだけれどとくに何の変化もないように思える。彼女の作品には弱者へのいたわりが感じられる、というか「私たちを弱者と決めつけるな、そんなやわに生きていないわ」という叫びが感じられる。「アカペラ」のたまこ、「ソリチュード」の一花、「ネロリ」の日出男、みんな幸せになってほしい

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紙の本

紙の本牛肉と馬鈴薯・酒中日記 改版

2019/06/09 22:45

いい短篇が揃っています

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題の2作の他、16作が収められいる。私が面白いと思ったのは、時代の波に取り残された士族の悲哀を描いた「富岡先生」、悲しい運命を断ち切って島で暮らす男を描いた「酒中日記」、北海道開拓を夢見て空知を旅する「空知川の岸辺」、とんでもない話を聞かされることになる「運命論者」、隣に住む植木職人夫婦に待ち受けていた運命を描いた「竹の木戸」だ。明治の作品とは思えないわかりやすい文体が魅力、凝った文学的表現がないのだ。有島武郎氏の「或る女」のモデルと言われている佐々城信子の元旦那という汚名?も持つ彼であるが、こういう小説を書ける人だから或る女もひかれたのであろう。日ごろは注解をあまりみない私だが(その方がその時代に入っていける気がするから)、この新潮文庫の注解は楽しいので読んでしまった

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紙の本

紙の本冥途あり

2019/03/09 22:07

昭和の香りがする作品、好きです

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

平成の時代が終わりを告げようとしている。この5月からは新しい元号がスタートする。その中で、作者は「冥途あり」と「まるせい湯」という昭和の匂いを強く残した作品を書き上げた。これらの作品は2015年に発表されている。広島で被爆した父の話、葬式に参列してくれた正体不明の女性の話、廃業する銭湯の話、都電に乗った話、こういった昭和を感じされる話を読むことは自分も同じ場面に遭遇しているような錯覚を覚える。私にもいくつかそういった昭和の思い出がある、その思い出をこれらの作品を読みながら懐かしんだ。作者にはこれからも昭和を思い出させてくれる作品を発表していってもたいたい

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紙の本

紙の本異邦人 改版

2019/02/12 12:32

「きょう、ママンが死んだ。」

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

冒頭1行目の「きょう、ママンが死んだ。」と裁判の最後での、殺人の動機を「太陽が眩しかったから」という主人公の男のセルフが有名。母親が死んでも涙を流さないし、アラブ人を殺してしまうし、血も涙もない男に周りからは思われてしまう。そんな男に肩入れしてしまう私はいったい・・・

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電子書籍

電子書籍竜馬がゆく(一)

2019/02/05 09:20

永遠のバイブル

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この小説で龍馬が人気者になってから「実は坂本龍馬なんて、すごい人じゃなかったんですよ」的な本がたくさん出版されたと思いますが、そんなことは関係ありません。私が尊敬するのはいつまでも、司馬氏の本に出てくる龍馬なのですから

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紙の本

紙の本ムーン・パレス 改版

2019/01/28 15:29

主人公に愛着がわく

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「僕」のことを他人とは思えなかった。もちろん、私は彼のように女手一つで育てられたわけでもないし、小さいころに母を交通事故で亡くしたわけでもない、母は80才になったいまも元気だ。では、どこが他人でないと思ってしまうかというと、人生について淡泊なところなのかもしれない。所詮はそういうことなんだと変に悟ってしまう、一生付き合っていけるような、友人や知人に対してもかなり淡泊でこちらから居場所を知らせたり、連絡を取ろうともしない。なぜなら、人生なんてそんなもんだから。彼は、こうなってほしいという読者の逆、逆を生きていく。そんな彼に愛着がわく

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