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『009』が完結する! 完結するんだ そうなんだ
2019/07/07 18:51
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
石ノ森章太郎の代表作であり、ライフワークと言われていながら完結せずに作者が亡くなってしまっていた『サイボーグ009』の完結編を、石ノ森が残したもの(小説化されていたものと構想ノートらしい)を手がかりに息子である小野寺丈が完成させたもの。
石ノ森の存命中から「いずれ完結編を」と言われていたが作者が亡くなったので、もう永遠に未完となってしまったのだと納得していたのだけれど、そうかあ、完結させたんだ。
第1巻となる本巻は、すでに2006年に単行本で刊行されていたものであり、完結にあたって多少の修正がされて文庫化されたもの。
ゼロゼロナンバーの1人1人のエピソードが登場するというもので、001、002、003、004が登場する。その前後に、意外なエピソードが綴られている(このエピソードは石ノ森が意図していたものらしいが)。
各エピソードの中では002(というより、ジェット・リンクと言うべきか)のエピソードが面白かった。このエピソードは石ノ森の筆になるらしいが、キャラクターがぶれていないのが良い。
それ以外も、それぞれのメンバーのキャラクターをよく著しているエピソードのようには思う。
ただ、このそれぞれのエピソードが並んで、その果てにどうやって完結していくのかというのを考えると、どうなんだろうなあと思ってしまう。
まあ、続きを読んでいけばわかることではあるのだけれど。
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ついに文庫で出ますか〜!ハードカバーのものを見るたび買おうか悩んでいたので、これを機に文庫で読もうかな〜(´▽`)
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6年前に単行本が発行された時以来の再読。2012年という「神々との戦い」が設定された年になり、この間に起こった様々な出来事を思うと、イワン、ジェット、フランソワーズ、ハインリヒが巻き込まれる決戦へのそれぞれの序章が、全く新しく、違った目で見られるようになる。カルト宗教・オーパーツ・民間伝承などをモチーフに展開する衝撃的な事件も実にショータローテイスト。今月発売されるコミック版と合わせて読むと、より深く楽しめそうだ。ジェロニモ、張大人、グレート、ピュンマ、そしてジョーが出会う「神」をめぐる怪事件から、決戦へと向かう次巻が楽しみだ。
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単行本の方も持っていたのですが、文庫でそろえたかったのと、内容もブラッシュアップされるとのインタビューを読み購入。単行本の時は、メンバごとの石ノ森章太郎の構想ノートのメモの量、小野寺氏のオリジナル部分の比率で、文体が違っていたりして若干読みづらい部分もあったが、単行本ではその辺が解消されたように感じた。(実際読み比べたわけではなく、6年の期間とマンガ版のおかげで自分の中でエピソードを消化できただけかもしれないが…)
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石ノ森章太郎さんの未完の遺稿を
息子さんの小野寺丈さんが補完した
「サイボーグ009」の完結編(小説版)。
全3巻のうち、第1~2巻は、
長い戦いが終わり、それぞれの安息の地で生活する
各サイボーグ戦士達のプライベート・エピソード…。
最後の戦い(第3巻)への伏線だらけで、
単独のお話としては尻切れトンボだけど、
それはそれで、いいでそぅ…。
第1巻は、001~004のエピソード。
個人的には、004のエピソードがよかったです。
003は、女性としての強さも欲しかったかな~。
第3巻は、
最後の戦いとなる神々との戦いとなる予定であり、
第1~2巻は、長い長いプロローグとなるのかな?
次巻への興味を持たせてくれるお話でした。
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「これは石ノ森章太郎の漫画をそのまま文章化しただけじゃないか!」と思って読んだ002エピソードが石ノ森先生の手になるものと知ってびっくり。リズム感から擬音の使い方まで、石ノ森先生そのもの。不思議な体験だった。
息子さんの書いた文章の方が、むしろちゃんとした小説になっている。
子供のころから読んでいると言うバイアスは避けられないので、「評価無し」で。001から004までのエピソードを収録。良くも悪くも、まぎれもない009である。
さて、完結編が楽しみ。いずれにしても永遠の未完なのだから、好き勝手にやって欲しい。
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哀しい。やはりサイボーグは哀しい。
でも、これが天使編・神々との対決編の完結編になるのだと思うといやが応でもテンションがあがる。
中学時代に学校の図書館でであってからもう10年以上。大学1年のときに文庫版を大人買いしたことも思い出す。
Ⅱ、Ⅲも待ち遠しい!
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009の天使編、神々との戦い編の続き。でも1巻目はそれぞれの00ナンバーの個人に起きた事件に天使のようなものが関与する。
どうも、2巻目も009までの天使編の予告のような事件の物語のようだ。ただここで見てもすれなりに書くナンバーの対応がよく書かれていて良い。さあ、2巻目に行きます。
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あとがきに「これは、長年描き続けられてきたサイボーグ009という作品の、アナザーストーリーでも、パラレルワールドでもなく、あくまで、読者が愛してやまなかった最後の戦いに他なりません。
────と思って頂けるのが、作者の本意だと、僕はそう思っております」とあるが、私はその本意に背いて、これはパラレルワールドの物語と思う事にした。
一番はやっぱり004のパート。
004の身に起こった悲劇は、子供だった私にドイツという国を強く印象付け、子供だったのでそこまで明確に思っていたわけではないけれど、戦争は終わっても、国と国のイデオロギーの違いで起きる惨劇というしらしめたエピソードで、それがなかった事にされるというのは、受け入れるのは難しく、また、無理に受け入れねばならない事でもないと思うので。
それでもやっぱり、同じくあとがきに「明らかにボツにしようとしていたものも数多く含まれているはずです」とあるように、この004の設定は、ボツになったものの一つであって欲しいと思ってしまう。
002のパートについては、石ノ森氏が唯一小説の形で遺していた物語であり、まるで別人の(見た目ではなく性格が)『RE:CYBORG』を観た後だったので、そうだよね、002はこうだよね、とホッとしながら読んだし、001と003のパートも、変な言い方だけれど、それぞれキャラクターに似合う話だな、と思った。
それでもやっぱり、ストーリーがどうであるとかが余り頭に入らないほど、004のパートはショックだった。
故に★3つ。
この先も「これはパラレルワールドの物語である」と言い聞かせながら、残り5人のストーリーを読んでいこうと思う。
蛇足だけれど、サイボーグ009の舞台を現代に移すに当たって、001〜004までを『第一世代』として004のエピソードを残した平成版アニメ(それももう10年前の話なんだな)の設定は秀逸だと思っている。
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以前に出たものが再び文庫化されて続編も出版されました。
ハードカバーも出して欲しかったけれど、しかたがないのでまた買いました。今から思うと第1巻の方がまだ第2巻より読みやすかったです。
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原作と少し設定がかわっている箇所もありますが、あとがきの「時代にあわせて」に納得。もう21世紀だものね(笑)
最後の敵とのファーストコンタクト(?)をナンバー別の話にしたもので今回は001〜004の話。個人的にはジェットの話が格好良くて好きです。
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自分の中で扱いが難しい。ハインリヒのエピソードが改訂されてるとか、瀕死の著者のエピソードが絡むなんてメタ的な側面もあるし、漫画の直接の続編とは考えていいものかどうか判断が付かない。しかしそれでも『サイボーグ009』が帰ってきたのである(単行本版は読んでいないので)。素直にうれしいし緊迫しながら読んだ。→2巻に続く
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昔ながらのファン補正があって初めて「アリ」。そういう人たちには映像が生き生きと浮かび上がる。
そうでない人には、あまり程度の良くないジュブナイル。
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サイボーグ009完結篇の小説バージョンの方です。002のエピソードがいいなと思ったら、そこだけ石ノ森章太郎の文章によるものでした。
他は、石ノ森章太郎の口述と膨大なメモから小野寺丈が書き上げたもので正直読み進めるのが辛いレベルでした。
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「天使編」「神々との闘い編」の続編にして完結編。
物凄く期待して読み始めましたが、どうしようもなく文章が下手糞。
石ノ森氏のご遺族だから小説として発表出来たのでしょう、選考されていたら、どんな賞でも間違いなく落選です。
考えたら石ノ森氏本人が10年以上書けなかったラストを他人が描ける訳がない。石ノ森氏が残した膨大なメモを基にしているとの事なので、そこは気になるところ、最後まで読みます。が、ラストは永遠に未完のままでいいんじゃないでしょうか。ファンにとっても。