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電子書籍
桜宵
著者 北森鴻 (著)
一度たずねてみてください。わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを用意しておきました――。そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに、ビアバー《香菜里屋》にやってきた神崎。マスタ...
桜宵
桜宵 (講談社文庫)
商品説明
一度たずねてみてください。わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを用意しておきました――。そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに、ビアバー《香菜里屋》にやってきた神崎。マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに込めた意味とは……。客から持ちかけられた謎の数々を解き明かす連作短編集の第2弾。(講談社文庫)
目次
- 十五周年
- 桜 宵
- 犬のお告げ
- 旅人の真実
- 約 束
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紙の本
ぎゅっと詰められたさまざまな想い
2012/08/19 20:33
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桔梗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
香菜里屋というビアバーのマスター工藤が 客が持ち込む謎を解いていく
香菜里屋シリーズの2作目
5つの話からなる連作短編ミステリー
それぞれの話に 誰かから誰かに向けられた強い想いがぎゅっと詰まっている
さまざまな想いの中には あたたかなものだけでなく
嫉妬や執着 依存や悪意 数多くの歪んだ思いもある
次第に増幅する思いの歪みと重みに耐え切れず
ときにバランスを崩して 転がり落ちる人たち
そんな人たちを目の当たりにしながらも
『人の悪意をそこまで認めたくはない』
と言い切る工藤
そんなのはきれいごとだと言われるかもしれない
信じかけてた人に去られたり裏切られたり
悪意に気付いてしまうことなんて 生きてればよくあることだ
それでも 工藤のように
心の奥底で ちゃんと人間を信じてるってことは大事なことなんだろうと思う
紙の本
今作も楽しめました
2016/12/09 22:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
北森鴻を読むのはこれで4冊目で、その内3冊が連作短編集なのです。
それだけは判断する材料には乏しいのですが、私は短編集の方が好きです。
趣向を凝らした美味しい小鉢の一品料理のような味わいがあって、その上に少しずつ変わっていて飽きがこない感じでしょうか。