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kojiさんのレビュー一覧

投稿者:koji

376 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

悲しみのイレーヌ

紙の本悲しみのイレーヌ

2015/11/15 01:16

この邦題はいかがなものか?

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

Travail Soigne  Pierre Lemaitre

「その女アレックス」が大ヒットした作者のデビュー作です。

第4作目にあたる「その女アレックス」が売れ過ぎたので、

編集者か出版社が無理してこの邦題をつけた気がします。

残念ながらフランス語はわからないので、

原題の意味もわからないのですが、

アレックスを先に読んでいるとまだ許されるかもしれませんが、

この邦題はこの本を読む楽しみを幾ばくか損なっていると思います。

私自身はこの作品も方がアレックスよりも面白いと思いました。

登場人物も描き方も細やかで個性が際立っていますし、

物語のテンポというか流れが気持ちよいほどでした。

ミステリーのしての仕掛けもこちらの方が好みです。

おせっかいでしょうが、ルメートルを読みはじめるなら

本作からフランスでの出版順に読まれることをお勧めします。

色々不満ぽいこと書きましたが、

それでもこれも本作が素晴らしく面白い作品だったからこそ感じたものです。

ミステリー好きな方ならなおさらお勧めします、

いいですよ、これ!

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紙の本

書楼弔堂 破曉 文庫版

紙の本書楼弔堂 破曉 文庫版

2017/01/27 22:10

この雰囲気

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは私の好きな方の京極さんです。
もともと京極さんの本は全て好きなのですが、この作品の持つ雰囲気や話の流れが俗に言われる百鬼夜行シリーズに非常に近い感じがして、堪らなく嬉しかったです。
まるで弔堂主人と高遠のやりとりが京極堂と関口のそれのようで。わざと残りページが減って行くのを惜しむようにゆっくり読んでました(笑)

こんなのを読むとどうしても「鵺の碑」を読みたくなるんですが、京極さん書く気あるんでしょうかね。

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紙の本

怒り 下

紙の本怒り 下

2016/03/04 10:21

他人ごとにしてませんか?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この装幀だけでも書店で平積みされているとインパクトがありますが

中身も相当考えさせられます。

物語の時間設定は現代です。

あくまでもミステリーとしてエンターテイメントとして

読んだ人を楽しませるものとして高い完成度ですが、

その中で投げかけられる私たち社会の問題の多さ深さ!

知的障害者とその家族に対する

母子あるいは父子家庭対する

性的マイノリティに対する

基地問題も含めた沖縄に対する

私たち一人一人の理解と寛容性と共有感への

痛切な問いかけ。

今を真剣に考え直すことを迫ってくる作品でした。

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紙の本

漁港の肉子ちゃん

紙の本漁港の肉子ちゃん

2015/04/20 16:10

いい作家に出会えた

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

こうあらねばならない。

こう生きなければならない。

そんなこと意識していないようで、

自分でも知らないうちに囚われているのかもしれないと教えてくれた本でした。

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紙の本

依頼人は死んだ

紙の本依頼人は死んだ

2017/07/05 17:15

読むほどに「葉村晶」に魅せられていく

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

女探偵「葉村晶」が登場するシリーズの2作目です。
今回も9編の短編から構成されており、各話ともそれぞれ独立して完結していますが最後の1話を読むことで全体を通した1編の長編とも読めるものでした。

この本を読んでいて思うのは「悪意」ってそもそも特別なものだろうかということでした。
向けられた方からすればそれは「悪意」でしかないようなものでも、仕掛けた方は案外そこまでの意識すらない場合、それを避けたり止めたりすることはかなり難しいものになるのかもしれません。
身内も含めて他者に対して「悪意」を持って行動するすることは誰にでもありうることだと思えてしまうので、加害者にも被害者にも簡単になりえることに平穏に暮らすことの困難さを改めて思い知る読後でした。

それにしても「濃紺の悪魔」と「葉村晶」の今後の成り行きがもの凄く気になる作品でした。

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紙の本

太平洋の薔薇 上

紙の本太平洋の薔薇 上

2017/04/14 21:11

当たりを引きました!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これはめちゃくちゃ面白いです。
上下巻なので上巻の終わりでもまだまだストーリーを展開させているところなのですが、その中でも見事な間隔で緊張と緩和を繰り返しており、これからどうなっていくのか期待感でページをめくる手が止まりません。

TVや映画のような映像作品だとストーリーが壮大になると制作費が嵩み制約を受けるでしょうが、小説であればこそ作者の筆力次第でいかようにも物語世界を広げることも深めることもできることをこの作品で証明されておられます。
フィクションであるのはもちろん分かって読んでいるのですが、でも素晴らしいリアリティーがあってこの物語世界になんの抵抗感や違和感も抱く余地もなく没頭しています。

上巻を読み終えて、これから読む下巻への期待は嫌が応にも高まってしまいます。
多分、残りページが減っていくことが寂しいような残念なような気持ちになりそうな嬉しい予感がしています。

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紙の本

虚実妖怪百物語 急

紙の本虚実妖怪百物語 急

2016/11/23 20:58

そうくるか、京極さん

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いや〜面白かった、楽しかったそして考えさせられました。

2015年11月に亡くなられた水木しげる氏への京極氏の究極の追悼でありました。

こんなに楽しく読める反戦争小説はかってなかっただろうし、見事なハチャメチャエンターテイメントであり素晴らしい作品だと思います。

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紙の本

虚実妖怪百物語 序

紙の本虚実妖怪百物語 序

2016/11/22 12:10

一般受けするのかな?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品は読み手を選ぶでしょうね。
出だしから「帝都物語」ですもん。
私みたいに京極夏彦氏を好きな方や荒俣宏氏・水木しげる氏の作品をはじめ妖怪好きな方は滅茶苦茶楽しいです。

パロディーでもあり、妖怪ものでもあり、世相ものでもありでとにかく盛りだくさんで、この後どう進んでいくのか予想もつかいないのですが楽しいです。

著名人がいっぱい実名で出てこられます。こんな作品を書いて出せるというだけでも、京極夏彦氏が出版業界に於いて大切な売れっ子作家であることの証明でしょうね。

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紙の本

村上海賊の娘 2

紙の本村上海賊の娘 2

2016/07/25 20:53

加速度的に面白くなってきた

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いよいよ面白くなってきました。石山本願寺攻めで登場する大阪泉州の侍たちの個性豊かで魅力的なこと。命を粗末にするというよりも、死ぬことに囚われないで、どう生きるのか、どう振る舞うかを重んじる姿に違和感や嫌悪感を覚える人もいるでしょうが、あらん限りの力で生きているのが伝わってきて震えます。

そして織田信長、この人の放つオーラは並ぶ者などいないのではないでしょうか?豊臣秀吉だろうと徳川家康だろうと、信長の前では脇役でしかないことを改めて感じてしまいます。この作品で信長は主役ではないので、ここまでで信長が登場するのはほんのわずかですが、存在感が違い過ぎて。

いつか和田竜さんが織田信長をメインにおいて書いた作品を読んでみたいものです。

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紙の本

怒り 上

紙の本怒り 上

2016/03/04 10:20

今を真剣に考え直すことが迫られる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この装幀だけでも書店で平積みされているとインパクトがありますが

中身も相当考えさせられます。

物語の時間設定は現代です。

あくまでもミステリーとしてエンターテイメントとして

読んだ人を楽しませるものとして高い完成度ですが、

その中で投げかけられる私たち社会の問題の多さ深さ!

知的障害者とその家族に対する

母子あるいは父子家庭対する

性的マイノリティに対する

基地問題も含めた沖縄に対する

私たち一人一人の理解と寛容性と共有感への

痛切な問いかけ。

今を真剣に考え直すことを迫ってくる作品でした。

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紙の本

残り全部バケーション

紙の本残り全部バケーション

2016/01/09 21:29

あらすじも帯の一文字も読まずに本編から読みましょう

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

伊坂氏、相変わらずハズレなしで面白いです。

もし読まれる方は本の裏面のあらすじどころか

帯の文字も一切読まずに本編を読み始めることをお勧めします。

こんなに素敵な作家と同じ時代に生きていて

次々と生み出される作品を読めることの幸運に感謝です(笑)

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紙の本

ふくわらい

紙の本ふくわらい

2015/10/27 22:38

物語的な面白さを超えた面白さに溢れた本でした。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

こんなふうに

普段の自分では感じられないことや

自分では普遍的で常識的なものの見方や考え方だと

思っていたことの外に別の世界が重なって在ることを

知ることの嬉しさや楽しさがあるから

本を読むことが止められません。

物語的な面白さを超えた面白さに溢れた本でした。

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紙の本

石の猿 上

紙の本石の猿 上

2018/05/23 21:22

ハズレなし

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ハズレのない本を読みたい気分のときは海外作家ならジェフリー・ディーヴァーを私は選びます。

おなじみのリンカーン・ライムシリーズの第4弾です。
最近はあまり日本のニュースでは聞かれなくなった中国の犯罪組織・蛇頭が今回のライムの相手です。

上巻は400ページ強ありますが、描かれる時間は
ある日の火曜日午前4時30分から翌日の水曜日の午前1時まで。
このわずかな時間の中での出来事を濃密で緊張感一杯の文章で走り抜けるように描いています。

一度読み出すや途中で止めることができないのが、このリンカーン・ライムシリーズの凄さですが、今回もここまでは期待を裏切ることのない出来です。

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紙の本

リライト

紙の本リライト

2018/05/20 23:19

出会えてラッキー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

初見の作家さんです。

タイムパラドックスを扱った時間SFかと思って読み進めるとミステリーとしても楽しめる非常に贅沢な作品でした。

叙述トリックも中々凝っていて面白かったです。
全編で300ページもないのですが、ギッシリと詰まっていて読み始めたら途中で止められない疾走感もあり良くできているなぁと感心するばかり、ダレる所がないのも見事です。

何を書いてもこれから読まれる人の興味を削ぐことになりそうなので、感想はこれぐらいに。

以前はSFと言えばやっぱり海外の作家(今までのマイベストはジェームズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」です)だと思っていたのですが、伊藤計劃氏や円城塔氏に嵌って以降は日本のSFの素晴らしさに遅まきながら気がつき、
そして今では先日読んだ小川一水氏といい、法条遥氏といい凄く楽しめる作品ばかりに出会えて幸せな気分です。

でも最後に一つだけ、
もし友達に「何か面白い小説はない?」って訊かれたら、今なら間違いなくこれを勧めそうです。

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紙の本

真実の10メートル手前

紙の本真実の10メートル手前

2018/05/06 17:10

読み終えるのがもったいなかった

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

やっぱり読み終えるのがもったいなかった。
もっとゆっくりと一編一編を味わい尽くすように読むべきだったなぁ。

「さよなら妖精」とこの作品の間に「王とサーカス」があるのだけれど、文庫化されるのが何故かこちらが先になったので待てなかった。

「さよなら妖精」で気高く孤高な少女であった太刀洗万智がこんな風な大人になったのかという感嘆すべき喜びを噛み締めながら読んでいました。

それにしても米澤穂信さんの視点や思考の多様性は、いつ読んでも激しく読み手に自省を求めてくると思うのは私だけかな?

今年の8月に「王とサーカス」も文庫化されるようなので、その時に改めて3作を時間経過順に読み直してみることにしよう。

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