商品説明
自動車事故で記憶喪失におちいった未紀のノートにしるされた過去――「パパ」を異性として恋した少女の崇高なまでに妖しい禁じられた愛の陶酔を強烈なイメージで描いて、特異な小説世界をくりひろげる。未紀と青年Kとの愛、未紀と「パパ」との愛、Kとその姉Lとの愛、三つの愛の錯綜した展開のなかに、不可能な愛である近親相姦を、選ばれた愛に聖化しようと試みた作品。
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紙の本
耽美な世界観
2016/01/23 17:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メロリーナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の頃に読みました。その耽美な世界観にハマり、大事に持っていました。
退廃的な感じもあり(カフェの雰囲気とかね)、ゴスロリちゃんとかに貸すと
大抵気に入ってもらえてました。
紙の本
聖少女
2016/07/20 01:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
女に男は理解出来ても、男は女を理解は出来ないのだと思った。
そして理解できない故に、女への認識欲から男は逃れられないのだなと思った。
男と女は、やっぱり明らかに違う。
紙の本
「おしゃべりの快調な速力」
2016/12/06 22:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:休暇旅行 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「倉橋由美子全作品」の作品ノートで、作者自身が「『ぼく』はヘンリー・ミラー風の口調でしゃべりまくっているが、この小説の取柄はそのおしゃべりの快調な速力だけなのかもしれない。」と述べていました。もちろん「だけ」なんかではまるでないのですが、この見解にはけっこう同意するところがあって、より前に書かれた作品、またのちに書かれた作品の(それぞれ違った風に)奇妙に人工的な文章に比べると、「文章っぽさ」のうすい、スピード感のある、文章を読むことと意味を把握することにあまり齟齬のない文章になっている気がします。……いや、一般的にみればむしろ装飾的ともいえそうな文章なので、この感想は自分でも不思議なのですが。
そういう意味では、未紀を中心にした小説であるだけでなく、「ぼく」を中心にした小説でもあるはずで、少女小説であるとともに少年小説でもあるのかもしれません。
紙の本
蠱惑的な少女小説
2016/10/18 17:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
人に勧められて手に取ったのですが、なかなか独特な世界観でした。
世間に対する批判的な視線や、世間の常識をどこかあざ笑うかのような少女の言動が蠱惑的で色褪せない魅力を感じさせます。
文章も内容も艶めかしくてお酒を飲みながら少しずつ読みたくなるような風変わりな魅力を感じさせる一冊でした。