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ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング 読書の質が仕事と人生を変える
著者 三輪裕範 (著)
忙しいビジネス生活から導き出した「量」より「質」の読書法を現役商社マンが伝授。本を読む時間の確保術から本の選び方、読み方、読後のフォローアップの方法まで、今日から実践でき...
ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング 読書の質が仕事と人生を変える
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ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング 読書の質が仕事と人生を変える (創元社ビジネス)
商品説明
忙しいビジネス生活から導き出した「量」より「質」の読書法を現役商社マンが伝授。本を読む時間の確保術から本の選び方、読み方、読後のフォローアップの方法まで、今日から実践できるアナログ的ノウハウを大公開。速読や多読で月に50冊や100冊もの本を読む行為は、学者や評論家ならまだしも一般のビジネスマンにとっては現実的な数字とは言えない。「せっかく時間をかけて読んだ内容を忘れてしまう」「もっと本から得た知識を活用したい」というビジネスマン、読書人のための正攻法読書術。
目次
- 第1章 クオリティ・リーディングという考え方(読書の「質」を重視する
- 批判的読書とは何か ほか)
- 第2章 クオリティ・リーディングのための時間確保術(朝30分の読書から始めよう
- 朝型読書のメリット ほか)
- 第3章 クオリティ・リーディングのための本の選び方(読書の目的を明確化する
- 30代は拡張志向、40代は収束志向 ほか)
- 第4章 クオリティ・リーディングのための本の読み方(社会人の読書で常に意識すべきことは何か
- 「適時適書」のすすめ ほか)
- 第5章 クオリティ・リーディングのためのフォローアップ(人間は忘れる動物である
- ノートを使う ほか)
著者紹介
三輪裕範 (著)
- 略歴
- 1957年兵庫県生まれ。神戸大学法学部卒業。ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。大蔵省財政金融研究所などを経て、伊藤忠商事調査情報部長。著書に「四〇歳からの勉強法」など。
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紙の本
「本」と「読書」について 考えるにあたって
2009/11/09 14:54
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気に読み終えた。読後の感想は以下3点である。
一点目。著者が 速読を否定し 精読を肯定している点が久しぶりに新鮮だった。
精読を勧める精神は 日本の伝統に則っている。古くは四書五経の素読のように とにかく良い本を読み込めという文化が日本にはあった。たとえば 福沢諭吉の「福翁自伝」を読んでも痛感するが 明治維新と「読書」の関係は強い。「福翁自伝」に出てくる適塾での「読書風景」が そのまま維新と その後の明治の力になったことは間違いない。維新の志士は 別に刀を振り回しただけではない。相当の読書を 精読という形で行ってきたはずだ。
最近の 妙な速読ブームに対する著者の警鐘と福沢諭吉の自伝には通底している面がある。僕はそう読んだ。
二点目。本書は ある意味で愚直なまでに具体的である。
「どのように本を読むか」というテーマは十分に古典的である。色々な方の 色々な「読書論」があることは 本屋に行けばいくらでも理解できると僕は思う。その中には 精神論に近いものも多いが 著者の提案は非常に具体的である。正直 そこまでご自身のやり方をネタばらしされなくても良いのではないかと思うこともあったが そこに著者の誠意がある。本を読む技術というものは確かにあるし その技術を知っているか いないかで 大きな差が出ることも想像できる。著者の具体的な説明には 読者へのエールが響いている。
三点目。読書において 書店の重要性を著者は指摘しているが賛成だ。
書店の「魔力」というものは 確かに存在する。実際 書店の中を逍遥している中で いかに素晴らしい本に出会ったかを考えてみると その「魔力」が良く分かる。僕は 書店には「本を売るという産業」としての「書店」と 「本があるという場」としての「書店」という二つの顔があると思う。前者は ネットでも代替できるが 後者に関してはネットにとっては大きな課題になるはずだ。
ということで 大変 「本」と「読書」を考える機会になった。