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読書量を増やして「量」をこなすことの重要性を説く読書本が多いなか、厳選した本を精読することが一般的なビジネスマンにとって有益だとする一冊。
個人的に今までの読書本では最も印象に残った「ロジカル・シンキング・リーディング」とは一見対極的な本と言える。
しかし、両者は読書の目的・求めるものが異なる。
「ロジカル・・・」は、本の内容を文字通り「情報」と捕らえ、自分が直面する課題を解決するための材料とする手法を論じている。
対して本書は、より長期的に論理的な思考力を養い、自分の視野を広げることを主眼に置いている。
どちらが正解というわけではない。
自分が読書によって何を得ようとするかによって変わるものだろう。
読書の幅を広げるという意味で、この2冊に出会えたことは今年の大きな収穫の一つといえる。
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・もし単なる知識獲得や娯楽目的ではなく、読書から知的刺激を受けて、それについて考えたり、自ら考えをまとめていくという「創造的読書」を目的とするのであれば、「少なく読んで多く考える」という読書の「質」をより重視した「クオリティ・リーディング」を目指していく必要があるのです。
・自分の論理的思考力の強化やアイディアの厳選になるような「筋肉質の知識や情報」を、いかにして、できるだけ多く身につけるようにするかということです。
・本を読みっ放しにせず、読後に何らかのフォローアップを行うことによって、読書は初めて完結するのです。
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とにかくたくさん本を読もう。
読書量自体はそれほど多くなくても一定量の読書を継続的に行っていくことが重要。その過程において、熟読すべき本とそれ以外の本を見極める目を養うこと。
まず自分にとっていったいよい本とは何か、ということを明確にしておく必要がある。
たまには頭を使わなければ理解できないような本にも手を伸ばして読む必要がある。
本は所詮、自分たちが考えるための材料にすぎないのであり、考える主体は自分であることを忘れない。
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内容のない本を量だけたくさん読んでも、くだらない知識が増えるだけというように、確かに質は大切である。できれば、何度も読み返せるような良書に出逢いたい。
それには読む前に見極める力も必要になってくる。
たいていは、目次や帯、そして中身をパラパラと捲ってみればわかるので、外れだと思ったら読まないという選択をすればよい。
読後のフォローアップも必須である。
エビングハウスの忘却曲線からもわかるとおり、どんなに素晴らしい内容も忘れてしまったのでは意味がない。
インプットしたらアウトプットを忘れずに!
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最近、やたらと「多読・速読のすすめ」といった本が出回っているので、苦々しく思っていたところにこの本に出会いました。
第一、この忙しい世相にあって一月に10冊や20冊もの本を読めるだけのビジネスマンがどれだけいるのでしょうか。そもそも10冊や20冊の本を買える金銭的余裕がありませんし。
「本は厳選してじっくりと読むべし」
「その中で一生付き合うにふさわしい本と出会おう」
『知的生活の方法(渡部昇一)』とhow to本の中間に位置する本と言えるでしょう。
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真のインプット→アウトプットのためには何が必要か?クオリティである。従来の速読主義をぶち壊す、最強の読書人の一人、三輪祐範による著書。
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読書法をテーマにした本の中では最もよかった部類の一つ。
・本の趣きによって読み方・読む時間を変えていく
・必要に応じてノートを取る
・自分が気になるテーマを絞っていく
これらの読むに当たっての姿勢というか、心構え、ひいては有益な読書になるコツが非常に明快だ。
小説を読むのであればコツよりなにより楽しむという感情を味わえるかどうかだと思うので、小説に適用するようなものではないと思うが、そうではない学術書や社会をテーマとしたノンフィクションを読む際には大いに参考になる。
しいていえば、最初の章立てに「読書のための時間確保するには」という部分があったが、それは読書法というより時間術、この本で触れなくても良かったかもしれない。引き込んでいく、という意味では前段として良いところだったのだが、テーマからは少しずれているかな、と。
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著者の『本を書く技術』が良かったので購入。
最近の風潮とは異なり、質を重視する、いわば精読を薦めるところに、良心的な印象を受けた。
やはり読後の振り返りは重要。
(だけど、なかなかできない。)
特別目新しいことが書いてある訳ではないが、
それだけに、腹落ちしやすいと思う。
著者の「ザ・ブックス(何度も読み返す本)」は、下記の6冊。
・ギッシング『ヘンリ・ライクロフトの私記』(岩波文庫)
・アウレーリウス『自省録』(岩波文庫)
・セネカ『人生の短さについて』(岩波文庫)
・カーネギー『人を動かす』(創元社)
・ヒルティ『幸福論』(岩波文庫)
・森信三『「修身教授録」一日一言』(致知出版社)
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(目次)
第1章 クオリティ・リーディングという考え方
読書の「質」を重視する
批判的読書とは何か
速読は逆に非効率
読書量よりも継続性に価値がある
読書効率は悪いほうがいい
メタボ読書のすすめ
読書の要諦は読後のフォローアップにあり
第2章 クオリティ・リーディングのための時間確保術
朝30分の読書から始めよう
朝型読書のメリット
どうしたら朝2時間を確保できるか
週末を制する者が勝つ
週日を制する者が週末を制する
「スキマ時間」を過大評価するな
「適時適書」を心がける
第3章 クオリティ・リーディングのための本の選び方
読書の目的を明確化する
30代は拡張志向、40代は収束志向
「フォーク型読書法」のすすめ
自分の本棚を眺めてみる
自分のホームグラウンドを持つ
リアル書店とネット書店を使い分ける
新刊本はリアル書店で購入する
リアル書店でのセレンディピティを大切にする
ネット書店では中古本と洋書を買う
「仲間褒め」と「自己規制」が横行する書評
書評者名は匿名にすべき
参考になるネット書店の書評
ライバルに差をつける本の見つけ方
本の中で紹介されている本に注意を払う
人に読書好きであることを知らせる
ジャーナリストの書いた本は読むな
口述筆記本は買うな
文章が生理的リズムに合わない本は読むな
第4章 クオリティ・リーディングのための本の読み方
社会人の読書で常に意識すべきこととは何か
「適時適書」のすすめ
「スキマ時間」には何を読めばいいか
「適法適書」のすすめ
お手軽・雑学系の本はどんどん読み進めていく
新書・文庫系の本は中身を見て読み方を変える
学術文庫系の本の読むときにはペンとノートを用意する
一般書は「スキマ時間」に読む
専門書を読み始めたら決して途中で投げ出さない
静寂な時間を確保する
背伸びした読書を目指そう
何度も読み返す本を持つ
自分で問いを立てて読む
「批判的読書」は「非難的読書」ではない
「批判的読書」と「共感的読書」を使い分ける
本を万能だと思ってはいけない
第5章 クオリティ・リーディングのためのフォローアップ
人間は忘れる動物である
ノートを使う
「もったいない」という気持ちを大切にする
読後フォローアップの3つの目的
実践で活用するための読後フォローアップ
知識や情報を獲得するための読後フォローアップ
考えるための素材を集めるための読後フォローアップ
心を動かされた箇所に印をつける
書き写しは10箇所に厳選する
魅力的な見出しをつける
読んだ本はできるだけ早めに書き写す
テーマが決まるまではノートを作らない
ノートを毎日読み返す
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特に目新しいことはなかった。読書後に文章を書き写す際に『見出し』を付けるというのは今度からやってみよう。
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【きっかけ】
アツシさんとの「読んだ本の情報交換」がきっかけ。
【アマゾンの紹介文】
忙しいビジネスライフから導き出した「量」より「質」の読書法を現役商社マンが伝授。
本を読む時間の確保術から本の選び方、読み方、読後のフォローアップの方法まで、
今日から実践できるアナログ的ノウハウを大公開。
速読や多読で月に50冊や100冊もの本を読む行為は、学者や評論家ならまだしも一般の
ビジネスマンにとっては現実的な数字とは言えない。
「せっかく時間をかけて読んだ内容を忘れてしまう」「もっと本から得た知識を活用したい」
というビジネスマン、読書人のための正攻法読書術。
【目次】
第1章 クオリティ・リーディングという考え方
第2章 クオリティ・リーディングのための時間確保術
第3章 クオリティ・リーディングのための本の選び方
第4章 クオリティ・リーディングのための本の読み方
第5章 クオリティ・リーディングのためのフォローアップ
【ポイント】
12/読書の目的は、読書をすることで知的刺激をうけ、その刺激をもとにして
「自分で考える」こと
14/この本の中核をなすのが、「批判的読書」
書き手の言い分を鵜呑みにしない読書のすすめ。
15/「知識受容型」から「知識創造型」に変わるためには、考えるための批判的な読み方が必要
30/本を読みっぱなしにせず、読後に何ラ家のフォローアップを行うことで、読書は初めて完結する。
47/読書時間確保術:毎朝1時間と土日の最低3時間の確保のすすめ
60/「スキマ時間」と「まとまった時間」の性格の違いを考慮して「適時適書」を心がける。
82/リアル書店でのセレンディピティを大切にする。
100/新聞朝刊第一面最下段の「三八ツ」広告には、広告元の中小出版社が自社の運命をかけるような自身作が多い。
105/最近は、本の中で、本に関する情報が提供されるようになった。
本との出会いは一期一会。本が腰を低くして挨拶して来たのだから、その機会を逃すな。
108/◆読んだ本の情報交換を積極的にしていただきたい。
116/第1章の出だし部分は著者が一番ちからを入れて書いているところ
122/「適時適書」のすすめ:◆「時間に応じて、読む本の種類を変える」
126/「スキマ時間」の適書とは、「読むことをどこで中断してもよい本」
130/「適法適書」のすすめ:本の種類に応じて、読み方を変えていく。
132/岩波新書、中公新書、講談社現代新書の「三大新書」が支配的だった
時代の新書と現在の百家争鳴の新書では質が大きく違う。
信頼と重厚さが感じられない。
134/一般文庫本は、書き込みもせずどんどん詠み進める。
学術文庫はペンとノートを準備
学術文庫はスキマ時間に読む本ではない。
136/一度読みかけた専門書は一冊読み終わるまで投げ出さない。
専門書を読む目的には、知的忍耐力を鍛える側面がある。
145/たまには、私達も多少背伸びをして、少し頭をつかわなければ理解でき
ないような本にも手を伸ばして読む必要がある。
146/自分にとっての究極の1冊というべき「ザ・ブック」を持つ
151/「羊の読書」←→「狼の読書」
常に批判的精神を持って、著者の言うことに常に疑問を持ち、簡単に
納得しない
「著者はなぜこんな主張をするのか」
「その裏にはどんな目的があるのか」
「著者の主張を覆すような反論ができないか」
174/「重要なホイントを押さえ、本を読んだ後で「その内容をどう生かす
か」の方が大事。
(本田直之゜リバレッジ・リーディング)
203/「クオリティ・リーディング」を実行するためには、
先ず本を読むための時間を作り出し、
得た貴重な時間を使って読むに値する本を探しだし、
その上で、読書から最大限の効果をあげるためにはどのように
読んだらよいかを考える
そして、最後に読んだ内容を最大限に活用できるように
「読後のフォローアップ」として、ノートへの書き写しをする。
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●読書においては、「スキマ時間」と「まとまった時間」の性格の違いを十分に考慮した上で、その時間の性格にあった最適の本を読む「適時適書」を心がけるべき。
●読書の目的を明確化すべき。
●本との出会いは、まさに一期一会。出会った時に、すぐに購入するか、書名をメモするなどの何らかの行動をしておかなければ、その本との出会いはそれっきりになる。
●文書が生理的リズムに合わない本は読むな。
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速読とは真反対の、読書の質を高めるための本。時間のないビジネスマンが読書との付き合い方を教えてくれます
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某インフルエンサーお薦め本
書店や出版社にも在庫なく中古で購入
あと10年早く出会えば、もっと自分自身充実できたかなと思わせる秀逸な本
読んだ本の内容を忘れたらもったいないし、本を買ったからにはモトをとらなきゃということで、早速読書ノートをつけ始めた。