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日本の15大同族企業
著者 菊地浩之 (著)
高度経済成長期に急激な成長を遂げた企業は、「○○家の家業」から「社会の公器」へと変わっていく。度重なる増資により、株式所有率が低下した創業者一族の立場は、非常に微妙なもの...
日本の15大同族企業
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日本の15大同族企業 (平凡社新書)
商品説明
高度経済成長期に急激な成長を遂げた企業は、「○○家の家業」から「社会の公器」へと変わっていく。度重なる増資により、株式所有率が低下した創業者一族の立場は、非常に微妙なものになっていくのである。そして、「巨大企業の社長」という椅子をめぐり、虚実の駆け引きが繰り広げられることになる。世襲と脱同族の攻防を15の事例で描き出す。
目次
- 同族企業とは何か
- トヨタ自動車/豊田家
- パナソニック(旧松下電器産業)/松下家
- 三洋電機/井植家
- 阪急電鉄(阪急阪神ホールディングス)/小林家
- 東京急行電鉄/五島家
- 西武鉄道&セゾングループ/堤家
- 大正製薬/上原家
- 鹿島建設/鹿島家
- ブリヂストン/石橋家
著者紹介
菊地浩之 (著)
- 略歴
- 1963年北海道生まれ。國學院大學経済学博士号を取得。ソフトウェア会社勤務の傍ら論文・著作を発表。専門は企業集団、企業系列の研究。著書に「日本の15大財閥」など。
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紙の本
創業家一族
2010/04/10 21:48
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セカンド・プラン エトセトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべて実名で語られている赤裸々な事実。
「企業の圧倒的多数は同族企業からスタートしている」
と本書にあるとおり、はじめから、大富豪一家が企業を起こしたわけではない。
今でいうところのベンチャー精神を具体化する様子は、
人の生き様の面白さを感じさせられる。
”やってきたチャンスに乗るには、考えていたアイデアが実現中でなければならない”ことを起業の瞬間も、同族排除劇の瞬間も、本書を通じて実感した。
チャンスは決してタナボタではない。
飽くなきチャレンジを創業者は好き好んで続けている。
ところが、二世、三世は生まれた環境が創業者とは違ってくる。
この宿命はいかんとも変えがたい。
ここに栄華を極めた瞬間から衰退が始まるのだと納得させられた。
また従業員が増えるにしたがって、家族経営から社会的組織に変化していく。
人の数だけ感情があり、企業の数だけ歴史がある。
感情はエネルギーを生み、鉄壁な同族支配をも突き崩すとき、
歴史が動くのは企業ばかりではない。
名だたる企業集団が「砂上の楼閣」と化す時、劇的な変化が生まれる。
「創業家一族と脱同族を掲げる専門家経営者」の中に
いくつもの栄枯盛衰を、そこに見た。