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内向きな感じがした
2016/10/22 17:57
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投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
詭弁というものも研究の対象なのかと興味をもった。読みやすかった。が、ところどころ、客観性に欠けるような断定的な記述があったように自分には思えたので、そういうところは残念だった。
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『論より詭弁 反論理的思考のすすめ 』。タイトルが既に挑発的であり、論争的である。しかし内容は、選ばれし者たちの都市国家の広場ではないこの現世において、論理をそらし、外し、俗論に逃げ込む者たちとの「間の取り方」「呼吸法」が解説されている。
著者は、偽悪的な装いを好むようであるが、不快ではない。
本書は、思考の錆落としに適している。
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反論理じゃなく、修辞法の本。正しいことを正しく書いてそれですむなら、今頃世界は天国のようになっていて、格差どころか差別だってなくなってるんじゃないか。でも実際にそうでないのは、正しいことを正しく書くのじゃすまないからだ。議論はそもそも対等に行われるものじゃない、不均衡のある中で行われる、というあたりが、自分のしてることについて不足な点を改めて考える機会になった。
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レトリックの専門家である著者が、論理的思考だけでなく、詭弁と言われるものが社会で通用すると書かれている。
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面白かった。詭弁を題材として、論理的思考をレトリックの立場から批判的に検討しようとしている本。詭弁の正当性を論理的に説明していて、思わずなるほどと納得していまう。引用している例え話も面白い。今までにない新しい視点、考え方を身に付けられる。知的快感を味わいたい人向け。
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6月8日購入。9月7日読了(1日)
今までは、詭弁詭弁と言うが自分には詭弁と真っ当な主張の違いが全然区別できなかった。「詭弁とは自分に反対する意見」という簡潔明瞭な説明をこの本で学べたことは大きい。人間都合のいい生き物である。聖書にも詭弁があるという話は面白かった。また、詭弁の有用性のほか、危険性、対処法なども書かれていて、実践的でもあった。相手の問いに素直に答えず、問いで返し、立証責任を負わせる論法はなかなか使えそうである。
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ちょっとひねくれな感じが、そういう見方もあるなーと
感じさせてくれました。
入門書レベルですが。
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「意見」と「事実」、「人」と「論」を切り離して考えることは難しい。言葉で何かを表現する以上、その発話者の恣意的な言葉の選択と「名づけ」が混入している。自分に反対する意見や立場に対しては「詭弁」と扱い、自分に賛成の意見や立場に対しては「ひねりのきいた意見」となりやすい。など。「論理的」と自称する人などに対して、真っ向から反論する本。おもしろいが、少し嫌味くさい。
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目から鱗がてんこ盛りに落ちていきました。おもしろかった。
日頃から「いかにも正論じみて聞こえるのになんだかもやもやと納得できない」と感じる言葉のやりとりも、こう考えることでなるほど、と納得させられます。
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世の中では一般によしとされていない詭弁を進んで使いましょうという本。
どういう場合の論法を詭弁と呼ぶのかの紹介が主で、方法論は二の次という感じだったが面白く読めた。本当にものは言いようでどうとでもなる。相手に都合よく丸め込まれないためにレトリックを勉強してみようという気になった。
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[ 内容 ]
著者は、論理的思考の研究と教育に、多少は関わってきた人間である。
その著者が、なぜ論理的思考にこんな憎まれ口ばかりきくのかといえば、それが、論者間の人間関係を考慮の埒外において成立しているように見えるからである。
あるいは(結局は同じことなのであるが)、対等の人間関係というものを前提として成り立っているように思えるからである。
だが、われわれが議論するほとんどの場において、われわれと相手と人間関係は対等ではない。
われわれは大抵の場合、偏った力関係の中で議論する。
そうした議論においては、真空状態で純粋培養された論理的思考力は十分には機能しない。
[ 目次 ]
序章 論理的思考批判
第1章 言葉で何かを表現することは詭弁である
第2章 正しい根拠が多すぎてはいけない
第3章 詭弁とは、自分に反対する意見のこと
第4章 人と論とは別ではない
第5章 問いは、どんなに偏っていてもかまわない
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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面白く読めたが本書における詭弁とは結局どういうものをいうのか。詭弁と言われているものは実際は詭弁ではないとあったり、論理的な思考のものが実は詭弁なのだ、とあったり。頭がこんがらがった。1つ1つ個別には理解できたと思うが。
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いわゆる「正論」というものが極めて限定された条件においてのみ有効であるということからスタートして、実際の人間関係などを踏まえた上での「詭弁」の有効性・重要さについて書いてある本。いわゆる「詭弁」というとちょっと強烈な感じがするが、ここでは実践的なレトリックのお話であると捉えておけば良いと理解した。
正論、あるいは論理的に辻褄が合っていることが説得力に直結するわけではないという場面はけっこう多いと思います。なんつうか、子どもや動物と戯れるとよく分かる感覚というか。実際、議論のうまい人(あるいは主張を通すのがうまい人)というのは論理的な筋の通し方と同様に、著者の言うところの詭弁の技法にも長けていたりします。公平さを謳いながら次の瞬間にはジェンダーをタテに主張しだす人とかは典型でしょうか。でも確かに説得力はあるのだから面白いものです。
筆者も書いていますが、人の発言がその人を離れたところには無いというところに尽きます。同じ内容の発言でも言う人によって説得力は恐らく変わるであろうと。こういう視点は読んでいてとても参考になって良かった。
いわゆるロジカルな考え方に関心のある人はこういうのも読んでみると政治力含みの総合力がついたりするのではないでしょうか。もっとも、そこまで大袈裟な話はこの書中ではなされていないので注意が必要ですが。考え方に関する本なんですよね、あくまで。
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深く考えれば考えるほど論などない。言葉というものは、自分に味方する詭弁そのものだ。
ということらしい。
とても面白い。けど性格ワルゥ!というやつですね。でもやっぱり面白い。
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わかりやすい。畢竟、ただそれだけ。
著者が言いたい内容は5つ程度で、それも10ページあれば説明が足りる様な内容なので、全て読まなくても良いと感じた。