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村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。
著者 佐藤幹夫 (著)
「作家の発言は多かれ少なかれみんな嘘だと思っています」。そう語る本人が25年間ついてきた<嘘>――「日本の小説はほとんど読まなかった」。作品にちりばめられた周到な仕掛けに...
村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。
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村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。 (PHP新書)
商品説明
「作家の発言は多かれ少なかれみんな嘘だと思っています」。そう語る本人が25年間ついてきた<嘘>――「日本の小説はほとんど読まなかった」。作品にちりばめられた周到な仕掛けに気づいたとき、村上春樹の壮大な自己演出が見えてきた。しかしそれは読者を煙に巻くためだけではない。暗闘の末に彼が「完璧な文章と完璧な絶望」を叩き込まれ、ひそかに挑んできた相手はだれか? 夏目漱石、志賀直哉、太宰治、三島由紀夫……。「騙る」ことを宿命づけられた小説家たちの「闘いの文学史」が、新発見とともに明らかになる![小説家という人種]「志賀直哉氏に太宰治氏がかなわなかったのは、太宰氏が志賀文学を理解していたにもかかわらず、志賀氏が、太宰文学を理解しなかったという一事にかかっており、理解したほうが負けなのである」(三島由紀夫)……そんな三島こそ太宰の最大の理解者だったのでは? そして、その三島由紀夫の最大の理解者は?
著者紹介
佐藤幹夫 (著)
- 略歴
- 1953年秋田県生まれ。國學院大学文学部卒業。養護学校の教員時代からフリージャーナリストとして活躍する一方、批評誌『樹が陣営』主宰。著書に「自閉症裁判」「ハンディキャップ論」など。
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