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40歳からの腸内改造
著者 著:松生恒夫
40歳の「腸」は、とてもくたびれています。緊張するとお腹がゆるくなる。あるいは便秘がちで薬のお世話になることがたびたび。そんな小さな兆候を見逃しているうちに、重大な病気に...
40歳からの腸内改造
40歳からの腸内改造
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40歳からの腸内改造 (ちくま新書)
商品説明
40歳の「腸」は、とてもくたびれています。緊張するとお腹がゆるくなる。あるいは便秘がちで薬のお世話になることがたびたび。そんな小さな兆候を見逃しているうちに、重大な病気にいたってしまう人がたくさんいます。いまや大腸ガンの死亡率が急増、男性が3位、女性は1位―。しかし、日常のちょっとした積み重ねで、腸の健康は保つことができます。漢方や地中海式食生活など、さまざまな治療法を実践する腸の専門医による、効果抜群の整腸法。
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紙の本
私のような40代には大変魅力的な内容の本
2011/04/15 21:56
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は1955年生まれの医師。独自にクリニックを立ち上げて便秘外来を開設しているとのこと。
私自身は現在のところ腸の病に苦しんでいるというわけではありません。ですが人生の折り返し地点を過ぎたという思いは強くしています。腸内状況の善し悪しが健康や寿命に大いに影響を与えるとも耳にしていますので、タイトルに引かれてこの本を手にしてみました。
まず驚かされたのは、2000年代に入ってから日本人のガン死のうち、大腸ガンが女性で第1位、男性で第3位になっているという事実です。1960年代の9倍なのだとか。
ガンというと家系や血筋が主な原因のように言われ、うちの親族にはガンで死んだ人がいないから自分は安心だなどとひとり納得する人が多いようですが、著者はそうした遺伝的な要因よりも環境因子が重要であると説きます。
血縁のない養子のガン罹患状況の調査というのがあるそうで、養親がガン死した養子のガン罹患率は養親がガン死していない養子に比べて5倍も高いとのこと。また日系アメリカ移民も大腸がんになる割合が二世、三世と世代を経るごとに増えるそうです。
ではその環境因子の最たるものはと言うと、著者はやはり欧米化した日本人の食生活に注目しています。
この場合の欧米化とは北米化もしくは北欧化という意味です。事実、南欧の地中海型の食事をしている人々は北米や北欧に比べて大腸ガンの罹患率が低いという統計があります。オリーブオイルを使い、魚・野菜・穀物をたっぷり食べる地中海型料理は、日本人の舌にも合いますし、この点は日本人読者には応用がきく情報だと思います。
また味噌や漬物といった植物性乳酸菌にも目配りをすべきというのも大変有益に感じました。感化されやすい私は、この本が紹介しているライ麦パンとカゴメの「ラブレ」を早速買い求めました。ライ麦パンは食パンよりも食物繊維が豊富でエネルギー量が低いとあります。また「ラブレ」は植物性乳酸菌飲料です。ここ1カ月以上、飲み続けますが、以前に増してお通じが良くなったように思えてなりません。