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イギリスの作家アダムズ氏が放つ超大作の一冊で、壮絶なSFロマン小説です!
2020/05/18 10:15
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、イギリスの脚本家であり、SF作家でもあったダグラス・アダムズ氏によって著された世界で1500万部売れたとも言われる『銀河ヒッチハイク・ガイド』(全5編)からなる大作シリーズの第3篇です。内容は、遠い遠い昔、遥か彼方の銀河においてギャクサツ集団クリキット軍の侵略によって銀河系ってが全滅の危機に陥ります。それを迎え撃つのが、アーサー・デントとその一団です。果たして、クリキット軍からこの宇宙が救えるのでしょうか?アダムズ氏が放つ壮絶なSFロマン小説です!
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ブリティッシュギャグを理解するにはまだまだ修行が必要?
2016/08/29 14:23
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投稿者:テトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらず破天荒な物語である。粗筋を纏めるのさえ困難なナンセンスに満ち溢れて、アダムス特有の不条理理論が爆発する。
とにかく1巻から続く脱線に次ぐ脱線の物語は本書も健在。いやはやとにもかくにも作者のダグラス・アダムスは相当な捻くれ者らしい。全てがおふさげの産物だ。子供たちに人気の『かいけつゾロリ』のキャッチフレーズは「まじめにふまじめ」だが、このシリーズの神髄もまさにそれ。3作目にしてどうにかこのふざけを愉しむイギリス人独特のユーモアセンスが見えてきた。
宇宙では時間軸が容易に反転する事、空間もまた容易に移動できること、そして思考がそれらを凌駕する事。これらの事は本書のエピローグでも次のように語られている。
(前略)時間と距離はひとつであり、精神と宇宙はひとつであり、認識と現実はひとつであり(後略)
これらを頭に入れて読むとアダムスの描くこのシリーズの不条理なストーリー展開も以前よりはすんなり頭に入るようになってきた。
あと本書には短編「若きゼイフォードの安全第一」が収録されている。ゼイフォードが若い頃、安全防災管理局の役人たちとロブスターの先祖たちが生まれた星の海深くに沈没した宇宙船に積まれていたある物を探しに行く物語。役人たちの云う「副生成物」は1986年発表当初で恐らく痛烈なジョークだっただろう―それは「レーガン」という名の合成人間。そしてその宇宙船にはアオリスト棒なる装置が積まれており、それは資源不足に悩んでいる未来人が過去からその資源を得て生み出すエネルギー源を算出する装置であり、これは大量に未来に残されている核廃棄物を暗喩的に皮肉った原子力発電所のことではないかと云われている―。この辺のジョークはしかし今では解説がないと理解できないかなぁ。
本書は今までの内容に比べて宇宙の存続を賭けた戦いと云う実にSFらしいテーマが描かれるが、その重々しいテーマに比べて内容は軽みに富んでいる。何しろ宇宙戦争を仕掛ける戦闘民族クリキット人を解き放つ鍵がクリケットで使用されるウィキット・ゲートであり、そのパーツは鬱病ロボット、マーヴィンの義足や<黄金の心>号の動力である無限不可能ドライヴの心臓部などで構成されているし、結局解放されたクリキット人たちは何のために戦いたいのかが解らない実は平和的な民族だったことが判明する。つまりこれは冷戦喧しい当時の一触即発の世界に対して、噂や情報で実体のない恐怖を煽る世相を皮肉ったアダムスの痛烈なジョークだったのではないだろうか。
とにかくようやく3作目に至ってアダムスのジョークのテイストが解ってきた。前2作に比べてはるかに愉しんで読める自分がいた。さてようやく準備が整った、のか?
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銀河ヒッチハイクの第三弾です。
相変わらず緊迫感のないカンジで今回は宇宙の危機に立ち向かってます(笑)このシリーズは気楽に楽しめるので良いです。
今回はちょっと関連付けが強引かなぁってカンジもしますが;こういった、言葉遊びが多い小説は、原語で読めればもっと楽しいんだろうなぁ…
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銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ第3弾。宇宙の果てに封印されたギャクサツ集団クリキット軍とアーサーとの戦いを描く。設定に跡付けの要素が多いのは否めないが、話が二転三転する割にしっかりと辻褄を合わせてある。クリキットの存在している訳、アーサーが空を飛ぼうとするとき、エピローグと、作品のあらゆる根底に深い哲学的要素が見え隠れする、噛めば噛むほど味深い作品。じっくり読むと、するめのように美味しい。
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このシリーズ、先に行くほど評価が下がるらしいですが、個人的には3作まででは一番面白かったです。上手くまとまってたと思うし、アーサーが主人公らしかったかな(笑)映画くらいには。
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HHGG第3弾
読んだはずですが、ここまで来るとおぼえてないです・・・・
あともうひとつ・・・は日本にいるときにリリースされてなかったので読んでないはず・・・
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『宇宙クリケット大戦争』についてです。ダグラス・アダムス著『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの第三作目です。
アダムスはもともとこの巻で完結のつもりだったようですが、その後、もろもろの事情により第4作・第5作が作成されたわけですね。
それはさておき、この本のお話。
ふざけた邦題がついていますが、原題は"Life,The Universe and Everything"で、直訳すれば『生命、宇宙そして全て』かと思ったのですが、後に触れるGOOGLEの計算機能からすると『人生、宇宙、すべての答え』、河出文庫版によれば『生命、宇宙そのほかもろもろ』という意味で、要するに『銀河ヒッチハイク・ガイド』から出ている壮大な問題(answer to life the universe and everything)ですね。
タイトル的な響きからいうと、邦題はイマイチな感じがするのですが、この本の内容を最も端的に表しているのはどっちかといえば原題ではなく邦題です。これまでの流れとはあんまり関係なくクリケットにまつわる話が延々と展開されるのですなw
正直にいえば1巻、2巻ほど強力な笑いはなかったのですが、これはこれで面白かったです。不老不死に飽きた男のエピソードや、ある理由でアーサー・デントを憎悪する延々と輪廻転生する生物のエピソード、マーヴィンのなんともいえない大活躍、真実しか話せなくなった男のエピソードなど、いずれもかなり面白かったです。
ただ、これで三部作の最終と言われてもなんとなく納得がいかないものを感じさせるところがありました。直接的に1巻、2巻とかかわっているのは、エピローグだけでしたしね^^;
いずれにしても、全体的にみればなかなか面白い作品でした^^
ちなみに、GOOGLEに計算機能があることはよく知られていると思いますが、answer to life the universe and everythingもきちんと計算してくれます。answer to life the universe and everythingをコピペしてGOOGLEで検索してみる、あるいは「人生、宇宙、すべての答え」を検索してみると・・・^^
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前作で数千年前の地球に飛ばされた主人公一行
ここからまたハチャメチャな出来事に巻き込まれていくのです。
レストラン理論 と言う謎の理論も登場
これ必見?w
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サーッと読みすぎた。目的がなんだったかすっかり忘れてた。マーヴィンの出番が少ないと悲しい。2008/6/30
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3部作一応の完結(というのはまだ2作あるため)。クリキット軍の真実に驚いたけど、こういう終り方結構好きだ。そういえばトリリアンとゼイフォードで三角関係になるかと最初思ったけど全然そんなことなかったなぁ。変に色恋沙汰になるよりもずっと今の方が良かったからいいんだけど。それにしてもラストの文章がすごく好き。
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「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズ3作目。人気がありすぎて連載の続き過ぎた少年漫画みたいに、上を上を目指しすぎて収拾がつかなくなってくる中だるみ的メチャクチャエピソードの詰め込み加減が、なんだかジャンプ読んでる気分にさせられる。ブロッキアン・ウルトラクリケットのあたりとか特に。それはそれでアホらしくて凄く面白い。多少泥縄式でも、だいぶ前の伏線をきちんと活かして収拾つけるのは流石だし、それにつけてもレストラン数論は素敵だな!続きは「さようなら、今まで魚をありがとう」で!
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もう何がなんだか解らないww
マーヴィンが一番まともに見えてくる。
っていうか、マーヴィンが影の主役でしょ?
レストラン数論ドライブに不可能はないのだ!?
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The Hitchihiker's Guide シリーズの3作目。原題は Life, the Universe and Everything だが、なぜか邦題は「宇宙クリケット大戦争」。謎だ。
時間と空間をこけつまろびつ七転八倒、大銀河の旅は今日も続く。安原和見の訳者あとがきを先に読んでおいたおかげで、いくつかのギャグをきちんと(?)理解できたのが良かった。
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ヒッチハイクシリーズ5冊の3冊目
人が殺されすぎる。好きではない
クリケットにも馴染みがないし、よくわかんない
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シリーズで一番物語らしかった(笑)
伏線があってミスリードがあってどんでん返しがあって・・・
若いマットレスがかわいい!
「マットレスはフラーし、グラリーした。
フロロップし、ガップし、ウィロミーした。
最後のウィロミーは特にフルーピーだった。」
なんとなく、何してるか伝わるよね?