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電子書籍
学術都市アレクサンドリア
著者 野町啓
プトレマイオスの庇護の下、ギリシアや東方の知を集めた思想・宗教・民族の坩堝。芸術・文学・科学の殿堂ムーセイオンや世界中の書物を集めた大図書館、さらに巨大な灯台がそびえ立つ...
学術都市アレクサンドリア
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学術都市アレクサンドリア (講談社学術文庫)
商品説明
プトレマイオスの庇護の下、ギリシアや東方の知を集めた思想・宗教・民族の坩堝。芸術・文学・科学の殿堂ムーセイオンや世界中の書物を集めた大図書館、さらに巨大な灯台がそびえ立つ地中海の中心都市。アレクサンドロス大王を継ぐプトレマイオス朝の「愛知」の志向はギリシア世界から東方から一流の知性を集め、学術の一大センターを築き上げた。古代における学問の隆盛を担い、やがて消えていった謎のヘレニズム都市の姿に迫る。(講談社学術文庫)
目次
- はじめに
- 序 章 謎の古代都市アレクサンドリア
- メガス・アレクサンドロスとアレクサンドリア/ホメロスの世界とアレクサンドロス──トロイアの祈り/古代都市アレクサンドリアの運命
- 第一章 ムーセイオンと大図書館
- ギュムナシオンとムーセイオン/ホメレイオンとムーセイオン/学問のコスモポリスとメセナ/ペラ・ルネサンス/ペルガモン王朝/アリストテレスの書物の運命
- 第二章 メセナとしてのプトレマイオス朝
- 文人王プトレマイオスと学匠詩人の出現/幾何学者エウクレイデス/歴史家の重用/国家神の設定とマネトン/ユートピアとエウヘメロス主義/閑(スコレー)とムーセイオン
- 第三章 大図書館をめぐる学者文人たち
- ほか
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身内ぼめ?
2009/09/25 14:16
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧版も持っているが、新書本から文庫本に変わると、こうもスリムになるとは思わなかった。旧版に収録されている写真が割愛されているが。
我が国で紹介される「古代ギリシャ」の文化、といえば、アテーナイ全盛期の戯曲や哲学書だが、それを現代にまで伝えたのはプトレマイオス朝期に建都したアレクサンドリアの図書館であり、ビザンチン帝国時代の学者を通じてルネサンス期の文人達や印刷業者達に通じるのが、読めばよく分かる。
ただし、本題とは外れるが、183頁の「アウシュビッツ・ユダヤ人強制収容所」とあるが、あの収容所はトレブリンカのような殺人専門の収容所ではなく、囚人達を使い捨てにされる労働力として酷使する為に軍需工場も併設されていた。それにユダヤ人以外の囚人も収容されていたので、第三帝国の収容所にはスターリン主義者の収容所に似た性格もある。
「文献案内をかねたあとがき」は有益だが、解説を書かれた秦剛平多摩美大教授が訳された本が紹介されているのは相互に褒めているような感じもするが、これは仕方がないのだろう。特に七十人訳やフィロンといったプトレマイオス朝期以降のギリシャ化されたユダヤ教徒の文化について研究されている方が少ないようだし、七十人訳やフィロン、ヨセフスは聖書研究という刺身のつま扱いされているので。
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アレクサンドリア
2020/12/12 16:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
アレクサンドリアの図書館といえば名前は多くの人が知っているほど有名だと思うがどんな人たちがどんな学問をしていたのか知らなかったので勉強になった