紙の本
スタイリッシュに見えて人間臭い石田衣良ワールド。その奥にあるのはやはり誠実さ。
2023/11/22 13:48
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
二人の幼馴染みが、幼い日の約束を、大人になるまで果たす物語。その先に待っているものは・・・。スタイリッシュに見えて人間臭い石田衣良ワールド。その奥にあるのはやはり誠実さ。その誠実な生き方に触れたくて石田作品を愛読してます。
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読後、あまりにも薄っぺらい作品すぎて放り投げそうになったよ(そんなこともちろんしてませんが)。それくらいペラッペラ、しょうもない。なんだこれ。
カイとミノリは付き合わない、結婚しない、セックスもしないけどなんでも報告しあって一番の親友、心友、繋がってるよね的な言い合いを幼い頃から中年まで続くだけな話。わたしたち付き合わないけどいつでも一緒よね、ね、のエンドレス。本当にラストのラストまで繰り返されますからね苦笑。
ミノリのヤリマン具合とか、それに反してのカイの態度とか煮え切らないうえに、
極め付けは、純愛物お得意のわたしガンになっちゃったの! なラスト、古いわ。古すぎるしもういいよそういうの。くわえて、ミノリの乳がんでおっぱいなくなるまえにおっぱい描いて発言。そして妻はミノリのおっぱい描くなら離婚するわ、わたしを選ぶの、ミノリを選ぶの? (当たり前だわ! わかるわかる。けど20年そこら我慢したのにそこ? そこで言うか? 決断夫に委ねるところ?)
そしてカイはもちろんミノリを切り捨てることができるはずはなく(なんてったってお互い一番だもんね!)そうして離婚の決意を胸に妻を捨てミノリのおっぱい描きに東京へむかうのでした、、、fin
もうちょっと期待してたんだけどね。内容紹介にある“危険な純愛小説”ってやつに。石田衣良が描くものに。ある意味でのカイとミノリの性的プレイ、焦らしに焦らすけどセックスなんてもはしないよ☆ それ以上の愛の深さがあるの☆ 長い愛撫的な? しょうもないわ
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カイとミオリの間に恋愛やセックスは無い。しかし、一生心友で居るという。町一番の美人を前にそんな事が出来るのもわからない。しかも、カイはミオリが好きなのに、ミオリの寝た沢山の男の話を聞くなんて、拷問である。最後はミオリが乳ガンになって、乳房を切除する前の絵を描く為に、奥さんと別れるなんて意味が不明。奥さんも20年も連れ添って、ミオリの絵を描くなら別れてから描いて!とは今時古過ぎてウケる。作者の純愛物には良いのもあるが、今回はイマイチであった。
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美少女が成長していく過程とラストの感じは「美丘」に近いかなぁ。人を好きになると誰かが不幸になる、というのをチラリと感じたり・・・結局カイくんはミノリちゃんが好きだったんだね。クチには出さないけどラストでそう感じました。男性側の意見も聞いてみたいものです。
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読む人によって捉え方は色々でしょうが、私は好きな作品。
性描写がいやらしくない。美しく感じるのです。
ミノリのような女性がリアルにいるのか!?と問われたら、なかなかいないかもしれませんが。
現実、どこかにひっそりといそうな気もして。
カイとミオリの関係を存在するものとしたら、あまりないのかもしれない。
男と女。恋愛と友情。
それを超越したものがここに描かれているのでしょう。
カイの描く絵とミノリの美しさをイメージしながら読むことができて、それが美の小説を感じました。
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石田さんの久々の新刊にテンションが上がる。
今回も【性】が大きなテーマの一つになっているのは、石田さんらしいと思った。
不妊治療とか、草食系とか、書きたいことを書いてるな~という印象。
幼少期の約束を貫き続ける2人の姿は痛々しいほど真っ直ぐだった。
何処までも“オネスティ”なカイとミノリだったけど、この形以外に幸せになれる方法はなかったのかなと胸が痛んだ。
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隣人同士の少年少女が、自分たちの純愛を守るために、体の関係は持たずに精神的にのみ繋がり合うことを誓う。しかも、互いに他の人と恋愛して、その一部始終を報告し合うことを約束。
あらゆる性を楽しむ自由奔放な女性と、絵を描くことを生業とする草食系男子という二人の主人公が、交互に語り手となる。
図書館で予約しておいた本が手元に来て、表紙を見たときにしまったと感じた。池袋ウエストゲートパークや14TEENなど、疾走感のある青春ものは好きだが、筆者のねっとりとした恋愛、セックスものは感覚が合わないので…。やはり、本書も後者の類いだった。
他人と結婚しながら、自慰も含め性体験をその都度詳細にさらけ出すという、異常な関係の主人公二人。パートナーの存在も、自分たちのゲームに刺激を与え楽しむための道具でしかなく、傷つけていることにすら気づかない。
何でも包み隠さずに報告し合うことを、オネスティと呼んで純化し、自己陶酔する姿は、どうあっても受け入れがたかった。
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理解できる部分と、全然出来ないのが混在している。これが正直なのかな。根本的な部分は違うんだろうな。
思春期の少年の描写は昔の自分を思いだし、恥ずかしくなる。そんな自分がいたんだと、思い出したりもした。
この本は長距離フライトで酒でも飲みながら読めれば良かったな。
通勤電車の中だったから周りの目も気になって、トコトン入り込めなかったのが残念だ。
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今もたくさんの若者が外の世界の厳しさと恐怖に震えていることだろう。カイは声をかけてやりたかった。その壁は絶対じゃない。春がきて、氷が溶けてなくなるように、ただ普通に生きているだけで、消え失せてしまうものだ。自暴自棄にならなければ、自分なりの生活の形がいつかできる。
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幼稚園からの幼馴染の男女2人の成長物語でしょうか。
性的な関係は持たず心でつながることを望んで。
淡々と進みすぎてしまった感あり。途中までは先が気になったが、尻すぼみ。
途中まで気になったので、★3つ
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帯に書いてある『純愛』という単語に頭の中で疑問符が浮かぶ。果たして、これが純愛なのかと。石田衣良の官能小説といった風にしか思えなかった私は心が荒んでいるのか、それとも汚れているのか。結局、お互い好きでも付き合う事は出来ないのは苦しい。しかし、カイとミノリに関してはいろいろと矛盾とも取れる部分が多々あるし、謎というか、理解できない部分が多かった。いろんな愛の形があるにしてもこれはちょっと違うんじゃないかと思ってしまった。
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付き合ったりSEXはしないが、互いを恋愛対象として想っている男女の話だ。私は、基本的に恋愛にはいろんな形があっても良いと思っているが、この2人の形が純愛と言えるかどうかは何とも言えない。内容的には2人の心情をもっと掘り下げて描いて欲しかったなぁという感じでした。
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【ネタバレ】「おたがい大好きだけど恋愛も結婚もしない」という関係性が非現実的。愛のないセックスは成立しても、その逆はありえないと思います。性に奔放なミノリは古き良き映画「エマニエル夫人」を観ているようですが、その結末はとても納得できるようなものではありませんでした。
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男女の友情が成立するかという命題に、一般的に理解しがたい赤い糸がある。
友情が愛情を含めた形に、恋愛や結婚の縛りを無下にして、男女の違いを絶対的に受け入れて
人と人が永遠にミューズを抱き、求めたら。
芸術的な感性の世界観。
二人の両親が愛し合う夫婦であったなら、違う芸術感を得ていたかもしれない。 木の描写が美しい。
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佐久間カイと中塚ミノリは、ケヤキの巨木を挟んだ双子ハウスのお隣さん。幼稚園の年長クラスからの幼馴染のふたりは、幼い日の「恋愛も結婚もしないけれど、一切秘密をつくらず、すべてを正直に分かち合う」という約束を守って生きてきた。ミノリは100人以上の男とセックスをし、カイは二人の女しか知らないが、お互いの経験を包み隠すこともなく、報告し合ってきた。絵の才能に恵まれたカイは画家になりミキと結婚。ミノリもインテリアを扱う仕事に就いて結婚するが・・・