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カラス、どこが悪い!?(小学館文庫)
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。増えすぎたカラスは、その賢さゆえに...
カラス、どこが悪い!?(小学館文庫)
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カラス、どこが悪い!? (小学館文庫)
商品説明
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
増えすぎたカラスは、その賢さゆえに様々な問題を引き起こす。根本的対策として、生ゴミを餌にできない環境づくりを、補助的対策として、捕獲などによる数の減少を図ることがあげられている。問題解決の方法はどうあるべきか、カラス研究の第一人者が提言する。カラスに困っている人、行政の担当者、まずはカラスをよく知るべし。
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紙の本
プロ研究者のカラス研究本
2002/07/31 23:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
「カラスは偉い」の著者が、カラス大好きのアマチュアとしたら、本書の著者はいわばカラスを研究するプロの研究者。書きっぷりにもアマとプロの違いが見られるが、内容的には大差ない(ただし、PHSを用いたカラスの追跡調査のくだりは、さすがプロ!と感心させられた)。私は「カラスは偉い」を先に読んだので、そちらの方が印象が強いが、書かれたのは本書の方が1年ほど先である、念のため。
プロらしく、冷静で突き放した書き方をしているが、それでもカラスへの深い愛情が感じられる。私もある事情によりカラスを身近に知ったため、カラスを憎からず思っているのだが(だからこそカラスの本を読むのだが)、カラスというのは賢くておもしろく、知れば知るほど愛着がわく生き物のようだ。
特に、悪気はないが不注意なドライバーにより、子供が乗っている車にぶつけられて、逆上して素手で相手の車につかみかかったという体験があるため、ヒナを守ろうとして人間を攻撃するカラスの気持ちがわかる…という記述には、深い共感を覚えた。
紙の本
カラスとの距離感が確実に変わる
2000/09/21 23:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鈴木クニエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年はすでにカラス関連の本が2冊出た。3冊目の本書はトドメ。人は謙虚にカラスを知るべきという啓示のようだ。
前の2冊を読んでコラムも書き、カラスについては一通り知ったつもりだった。が、この本を読んで「へぇぇ」「ほぉぉ」と何度言ったことか。カラスがレールへ置き石をした事件の詳しい顛末も、なぜか煙突で煙を浴びたがるということも初めて知った。カラスが東京でどういう行動をとっているか調べる必要があるとは感じていたが、そのためにPHSを使って(人がPHSを持つのではなく、カラスに背負わせる)の追跡が行われていたとはついぞ知らなかった。著者はそれらの調査をした人物。でも堅苦しい調査報告ではないのでご安心を。ぐいぐい読ませる文章だ。
本を読んでもカラスは減らないと思う人がいるかもしれない。が、これだけは確実。読めばカラスとの距離感がまったく変わる。その違いは大きいのだと、体験者は自信をもってオススメします。
(鈴木クニエ/フリーライター)
<目次>
まえがき
1 カラスと人間生活との摩擦
1 ゴミを食い散らかす
2 人を襲う
3 カラス置き石事件
4 カラスと交通事故
5 停電を起こす
6 カラスをめぐる人々
2 カラスのくらし
1 都会のカラス、田舎のカラス
2 カラスの一日
3 カラスの四季
4 ねぐら
5 食生活
6 カラスの知恵
7 羽毛の手入れ
8 カラスも食われる
9 カラスの遊び
3 カラスとどう共存するか
1 摩擦の構造
2 カラスの数
3 今後どうなるか
4 目先の解決、根本的解決
5 行政への提言
6 ライフスタイルの改善
あとがき
カラスと人間年表
アンケート
参考文献一覧
<関連書>
林 良博編集他『現代日本生物誌 1 カラスとネズミ』岩波書店
松田道生著『カラス、なぜ襲う 都市に棲む野生』河出書房新社