紙の本
読みやすい
2015/11/21 20:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テーリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ内容の和訳文庫本が出版されていて、安い方を買おうか迷った末 こちらの園芸科の「一年」を購入しました。他と読み比べていないのですがこの本の和訳、読みやすいく内容も面白いです。好きなものへ没頭する愛情は時代や国・分野問わずやっぱり同じだな・・と感じながら気分よく読んでいます。挿絵も気に入っています。
紙の本
家庭園芸
2022/08/10 11:19
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長続きさせることができる家庭園芸のコツが、わかりやすくてよかったです。実際の一年間の記録なので、参考になりそうです。
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以前、「園芸家12カ月」を読んでいるので、目新しいことはほとんどなく、懐かしさ半分確認半分で読みました。
園芸家が春を恋う様子が懐かしく、カタログを読んでとらぬタヌキを数える様子には鏡を見る思いでした。
新たな発見は11月の章にあり、名文で、明朗な真理が著されていました。
総じて園芸家は土を見て草を見ず、花すらろくに見ていないという話。
自らを笑うユーモアに、チェコの作家の地力を見た気がします。
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最高の一冊。いとうせいこうがあとがきで書くように、これは何度も読み返すだろう。ガーデナーあるあるの連続で何度も我が身を振り返りながら大笑いし、この時期園芸コーナーをぐるぐる見て回るお客たちも同じ思いをしているのかと安堵したり。
そして、良くも悪くも全く思い通りにはならない自然を相手にして、そこに崇高さを感じ取り、禅の境地にさえ触れる。
いとうせいこうのあとがきで、兄ヨゼフ・チャペックの最期を知った。
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少しずつチャペックさんを読み漁ろうと思って、まずはこちらから。
自身も園芸大好きだったチャペックさんが、園芸家の各月の過ごし方を軽やかにつづってくれます。園芸というものの楽しみや、中毒性(そしてまわりがみえなくなる)みたいなのをジョークを交えて楽しく感じることができました。
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本書をのんびりとと、時折吹き出しながら読み終えた。巻末のいとうせいこう氏の解説を読むとこのエッセイの書かれた時代背景が書かれていて、そのことを思いながらまた振り返ると文章に、それまでと異なったライトの当たり方がされてしまった。面白かった。サボテン人間。サボテンダー。
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葉っぱが好きだ。コンクリと鉄の中から逃げ出して、緑の中でぼんやりしていると落ち着く。きっと前世はてんとう虫かなんかだったんだろう。
とはいっても、夜遅く帰ってきて真っ暗な庭でぼんやりするのは難しい。真冬だと風邪ひくし、夏は暑いし蚊に刺される。人に見られたら何か悪いことをして庭に立たされていると誤解されかねない。
いい手はないものか、と考えた末に自分の部屋に鉢植えを持ち込むことにした。その結果ぼくの部屋は数十の鉢に占領されてほぼ温室と化した。和む。
言うまでもないが植物はインテリアじゃなくて、生き物だ。状況がお気に召せばにょきにょき伸びるし花も咲く。うまくなければ枯れてしまう。部屋の中だから温度管理は楽だが、水やりは大変だ。日光を取り入れるためにカーテンは取り払った。匂いの強い肥料や農薬は使えない。湿度が必要な植物がいるけれど、部屋の湿度を上げたらぼくがカビてしまう。
というわけで簡単ではない。いろいろ本も探して読んだけれど、庭やベランダで植物を育てている人は多くても、温室に住んでいる人は珍しいらしく、参考になる本は少なかった。試行錯誤を繰り返して、なんとなく安定してきたのは最近のことだ。
カレル・チャペックは日本から遠いチェコ(当時はチェコスロバキア)で、100年近く前に活躍した作家だ。登場する植物は馴染みが少なく、庭と温室という違いもある。にもかかわらずニヤニヤしながら読んだ。気持ちがわかるのだ。園芸店で衝動買い。珍しい植物が欲しくなる。置く場所がない。元気ないんだけどどうしよう。人に見せて自慢したいが、無理やり葉っぱ見せられて喜ぶ人はまずいない。ロックガーデンってかっこよさそうだな・・・
チャペックは「ロボット」という概念の発明者?として有名だけれど、「ダーシェンカ」といいこれといい、生き物や自然に強い興味を持っていた人らしい。どこかでばったり会ったら友達になれたんじゃないかな。
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原語からの訳である(ドイツ語からではない)ことと、原作の挿絵だというので、少し高いけどこちらにした。悔いなし。
確かに土づくりは大切だよなぁ。もう少し土づくりからやり直してみよう。植木鉢があるじゃないか!と喜ぶくだり、分かりみが深い。
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24時間365日、頭にあるのは庭のことばかり、気になって気になって来客中も旅行中もうわのそら、自慢の草木の名前を尋ねられれば聞かれてないことまで早口で語り倒し、間違えられようものなら大激怒…。弟カレルのユーモラスな筆致と兄ヨゼフの可愛らしい挿絵で活写されるアマチュア園芸家たちの生態があまりにも「オタク」そのもので腹がよじれるほど笑ったが、この牧歌的なエッセイがどのような時勢を背景に書かれたかを知って愕然とした。
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年年歳歳花も同じからずっていう本。
園芸を趣味とする人の日々と業の深さをおもしろおかしく綴った軽いエッセイなんだけど、いとうせいこうさんの解説を読み、書かれた時代や社会背景を知ると、受け取り手としてのこちら側の本の味わい方が良い意味で大きく変わる。
『真正の、最善のものは、わたしたちの前方、未来にある。これからの一年、また一年は、成長と美を加えていく。神様のおかげで、ありがたいことに、わたしたちはまたもう一年、未来に進むのだ!』
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園芸を始めてまだ1年だが、すでにこのような思考になってきている。雨が恋しい、土の改良のことばかり考える、植物の名前にうるさくなる。。100年くらい昔の園芸家も今のそれと変わりないんだな。ユーモアに溢れる本書だが、解説を見るに、とても大変な時代に書かれたものであり、挿絵を描いている著者の兄も悲惨な最後を遂げたとのこと。このユーモアがその時の体制への批判。園芸家の人間くさい感覚や喜び、振る舞いが、それを許さない全体主義的な時代背景への抵抗なのかと思うと、今純粋に園芸を楽しめている私は、とっても幸せだ。
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園芸家は土にこだわっている。
最終章の一節、わたしたち園芸家は、未来に対して生きている。
これはこの本の真髄のように思う。
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素晴らしい本だった。
庭いじりはやったことない私にも園芸の楽しさや苦労(その苦労も愛がある)が伝わってくる。ささやかな事をこんなにもユーモラスに表現できるなんてすごい。庭が欲しくなってきた。
翻訳も兄のイラストも込で1つの作品になっていて、改めて文書や小説家の凄さを知った1冊だった。
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何かの本を読んだときに、その著者が、自分の『愛読書』として紹介していたので、読んでみたのですが、ユーモアが随所にちりばめられていて、かなり面白かったです。
園芸好きの方なら、自分にも思い当たるフシがあることに気付き、大笑い間違いなしでしょう。
園芸に興味がなくても、天候や植物に1年中振り回される園芸家にクスッとなるでしょう。
植物の名前もたくさん出てきますが、そこは全然知らない植物名が出てきても何の問題もありません。かなり楽しめる1冊でした。
雪の降ることもあり、寒い12月~2月くらいまでは、何かすることがあるの?と思いますが、園芸家にはやることが沢山あるんですね。園芸家には休みはないのです。読めば分かります(笑)。
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自分も細やかな程度に土いじりをすることがあり、その点において共感することやそんなことまで!と大変さを知った一冊。やはり命を育てるって、大変だと思いました。