紙の本
生について考える
2015/09/30 19:07
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投稿者:シナモン - この投稿者のレビュー一覧を見る
中村うさぎといえば、買いもの依存症からホストに整形と依存やジェットコースターのような人生を歩まれていてエッセイでその生活を拝見していたのですが、ご病気になって番組降板やあれこれあってどうなさっているかすごく心配していました。
他者という病では番組降板の当時のことを書いてあって、現在の回想がついているので読みやすいというか今はこうなんだと思ったり、で、うさぎ節を堪能できました。
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投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年の病気になって以降の著者の様子が記されている。
薬の副作用による人格が変わるということによりどうなるのか。
著者の探究心などが伝わってくる作品。
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”5時に夢中”最近見ていなかったから、中村うさぎが降板になったこと知らなかった。
こういう経緯があったとはね。
きっと彼女は矛を収められなかったんだろう。
それをしたら今までの自分の書いたもの、発言がすべて嘘になってしまう。そう考えて。
なんか痛々しいくらい、愚直(ホメ言葉ね)なんだろうな。
でもだから信用できる。
ゲイの夫も病気を抱えてるらしいけど、お互いの存在を揺るぎないものと昇華させていったんだね。
ほんとに体に気を付けて、また著作を出してほしい。
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久々のうさぎさんの本を手に取りました。言葉使いはそんなによくないし、ぐちぐちな文章はありますが、彼女はおそらくものすごく不器用で純真なのだと思います。その分、きっと生きにくい思いもたくさんされているのだと思います。彼女の死生観(死ぬと何もない。無だけである。)には同意はしませんが、(私は肉体朽ちても魂永遠と思っているので)生きることに対する意気込みは同じように苦しい思いをしている人たちに元気を与えてくれる本になっていると思います。
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「私」と「死」が溢れている。溺れそうになる。病のあとの不安定さの只中と、そこから少し離れての思考の距離感。今日の自分は昨日の自分と同じであって同じではない。
死はブラックアウトであったという著者の実感が、経験もないのに納得できてしまった。
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三度死にかけた中村うさぎ氏を待ち受けていたのは人格の変化であった。人格の変化中に執筆をされたエッセイと現在の中村氏による感想が書かれている。新しい試みのように感じられる。今回のエッセイは『生』と『死』について語られており、生死の境を3度彷徨った人の言葉というのはすごいリアルだった。ふと思った事だが、人格が変わった中村氏の文章には違和感を覚える。そして、現在の中村氏の文章を読み、いつもの中村氏だと安堵した。
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すごく頭のいい人だとずっと思っていたけど、今回の本を読んで少し見方が変わったかな。。
昔の中村うさぎに戻る日は来るのか?病気が治りますように。
ちなみに美保純は嫌い。
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あまりに理屈っぽいので、これでは生きるのがしんどいだろうなと思わせる。死線を越えて復活した作者であるだけに、新たな境地を期待したい。
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他者という病は、己を映す鏡が極端に矮小化したり誇大化したりする歪んだ状態。短い間に心肺停止という「肉体の死」、死の二週間ほど前に体験した「人格の死」、そして文筆家としては致命的な「言葉の死」に直面した著者自身の貴重な体験が綴られている。限りなく被害妄想的であり、理性や客観性を完全に失っていた当時。正常な感覚をとり戻した現在の著者が振り返る回想録。二つの文章には大きな隔たりがある。精神疾患に罹患した人の気持ちとは、こういうものなのか、とも思った。他者を、そして自分を理解するうえできわめて貴重な証言である。
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時間がある日に1日かけて読んで考えたい本。
さらっと読めるけど重い。
病気して死にかけて自殺未遂して
5時夢クビになって雑誌の連載もクビになって
もともと気が強いのもあるんだろうけど
薬の影響ってすごい。
好きで使うんじゃないのに
その影響で見た目も変わって、人格も変わって
覚えてないこともあって
どうにもできないんだけど
どうしたらいいんだろうって思っちゃう。
死ぬか生きても植物状態って言われたのが
本を出せるくらいに元気になれたのは良かった
んだよね?
あとがきが一番響いた。
家族だからどうしかしたいんだけど
家族だから相手は余計に意地になるし
どうにもならなくて
どうしたらいいのか、本当にもう。。
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うさぎさんに面白おかしい話だけど求めてるわけじゃないけれど、
週刊誌で連載するには重すぎる話だと思ってしまった。
5時夢の件は、未だにモヤモヤしています。
うさぎさんが降板したのに、例の女優がまだ出続けているのが納得できない。
正直うさぎさんも悪いところはあったと思うけれど、5時夢の人にも失望しました。
そして原因を作ったのにだんまりを決め込んだ女優にも……。
司会者は番組を守るためだとブログに書いてたけど、逃げだと思う。
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まず、闘病中に気持ちそのままを書いた文章があり、後日その記述を振り返って当時を分析しながら書いていくというスタイルが興味深い。
病気や薬による不安定なメンタルで書いた文章に対する考察を冷静に評価している。
死の淵スレスレ、絶望時にしか書けない文章もあるのだと感じた。
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とにかくうさぎさんは非常に真剣に生きるという事が伝わる。
結局、自分というものを知ろうと考え葛藤することで幸せが見つかるのではないかと思う。
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『病気だった時の方が、生きている感じがする。』(意訳)という感覚、すごくわかる。
2年前から今まで、日常では絶対に触れることのない真理や感情を抱いているような感覚。
その問いの答えや痛みを背負い続けていくにはあまりにも苦しすぎるから、見ないようにして考えないようにして、平気なフリをしながら日常に葬っている感じ。
でもふとした時にあの時の感覚がフラッシュバックして苦しくなる。心の傷は癒えないって痛感した。