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カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦
頬に傷痕のあるお吉は押しも押されぬお狂言師。お小人目付けの日向新吾と互いに想い合う仲だが、日向には縁談が持ち上がる。弘化五年、赤坂御門外での事件から、将軍の寵愛をほしいま...
カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦
カナリア恋唄 (お狂言師歌吉うきよ暦)
商品説明
頬に傷痕のあるお吉は押しも押されぬお狂言師。お小人目付けの日向新吾と互いに想い合う仲だが、日向には縁談が持ち上がる。弘化五年、赤坂御門外での事件から、将軍の寵愛をほしいままにしているお琴の様方をめぐる、女子同士の色模様という、面妖な企てが浮かび上がってくる。はたしてお吉の想いは届くのか、そして大奥の謀議は明かされるのか。文字通り我が身を削って書き継いだ著者渾身の遺作、抜群の面白さ。
目次
- わかれ道
- その秋の夜
- といちはいち
- 愛しいひと
- カナリア
- それぞれの胸底
- ふくら雀は家紋にござる
- 解説 妹に 加賀まりこ(女優)
- 早すぎた永訣 細谷正充(文芸評論家)
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面白いけれど。。。
2016/02/29 09:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:maggie - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年以上に渡って少しづつ書き進められた歌吉シリーズの完結編ですが、残念ながら著者が最後の1章を書く前に亡くなられたので未完の作品となっています。前3作ではお互いに惹かれ合うだけだったお吉と日向の関係が本作で一気に進展。最初から最後まで二人の恋の行方にハラハラドキドキさせられます。恋物語と同時並行で進む「といちはいち事件」は最終章が書かれなかったので結局全容が見えずで終わってしまったのが残念なところ。円熟期にあった杉本氏の作品だけあってストーリーは面白いものの、最終章がないのでどうしても読後はモヤモヤ感が残ります。「解説」の内容が薄っぺらいのも残念。