商品説明
親しい友人も、愛した男たちもすべて、もうこの世にはいない。ありありと感じる死者の気配を、日々、筆で書き留めるだけだ――。病を乗りこえ、93歳でなお書かずにいられない衝動に突き動かされ、十年の歳月をかけて紡ぎ出された珠玉の小説集。山姥のような老女との淡い交わり、自身の家族のこと、重信房子との面会の話など全9篇。
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紙の本
遺言?
2015/11/15 00:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
掌編、短編、自伝的エッセイなど、いずれも読みごたえがある。性愛を多く書き続けている作家だけに「百合」は興味深いが、さらに読み進んで最後の「わかれ」はどきりとさせられる。いつ死んでも…と、日頃から言っている人ではあるものの、真実、永久の別れを意識して書かれたような短編。それも支障世うの色合いが強いだけに「遺言」なのかと受け止めてしまう。