電子書籍
東京から稚内へ
2018/05/10 06:41
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋人を追いかけて来た30代女性の、リアルな恋愛事情が面白かったです。世間一般の価値観に捉われることにない、自由な生き方が微笑ましかったです。
紙の本
はまらなかった…
2021/03/23 10:04
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
はまるよぉ~と勧められて読みましたが
私ははまらなかったなぁ。
残念。
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一番最初の「肝、焼ける」のラストが、わたしにはちょっと肩すかしだったので、苦手なタイプかなと思ったけれど、すぐに取り消し。おもしろかった!
「肝」も、情景が頭に浮かぶし、先を楽しみに、どんどん読み進めたい感じだったので、余計にラストで「あら?」と思ったのだけれど、他の話はどれも、読んでいるときも読み終わったときも、おもしろくて満足感に浸れた。
特に、「コマドリさん」。
今まであまり読んだことのないタイプ。
この作家さん自体、わたしには、今までにないタイプだけれど、もっと読みたいと思わせられた。
うれしい出会い◎
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1篇目で断念。
なんでだろ。
波に乗れなかった、としか言いようがない。
忙しかったのもあるかな。
しかし「ひとりごちる」っていう言い回し好きだなぁ、朝倉さん。笑
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なかなか良かった。
デビュー作のコマドリさんんことも肝、焼けるも。
どちらも三十路を越えた女の話。
真穂子の年下の恋人との関係にやきもきするさまはリアル。
コマドリさんの三十路を超えても処女な乙女おばさんもリアル
ぞっとするくらいに。
解説の豊崎さんのコメントも好きです。
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朝倉さんらしい短編集。
表題作より「コマドリさんのこと」
が好きです。
なんかじわっと面白くてお勧めですよ。
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独特な文体で綴られる一冊。
文章なのに何か軽妙で、語呂がいいのかな? つい、口にしてしまいそうなんです。
微妙な年頃になった女性の心の機微というか、気持ちの揺れというか、打ち捨てられない頑なさを、どこかおかしく寂しく上手く表現している感じがします。
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タイトル買い。
帯には三十代独身女性のじれったさを軽妙、鮮烈に描いた小説現代新人受賞作を含む、全五編・・・ということでここも気になり購入。
解説の豊崎由美という書評家がこの小説家、朝倉かすみを大絶賛しているのであるが、それほど・・・というわけではないが、中年の入り口に立つ女性をなかなかに良く表現していると思う。というのも著者が40代ということもあるかもしれないが、それをうまく読者に伝えることができているのではないか。なかでも「コマドリさんのこと」は、何だか痛い痛いぐらいに伝わってくるものがあった。
ただ他の作品も絶対読みたいというような気にはさせられなかった。
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友人に貸していただいた本その1
肝、焼ける/一番下の妹/春季カタル/コマドリさんのこと/一入(読み方:ひとしお) の五作短編集。
「遅くてもいいじゃないですか、コマドリさん。寝る時間に眠らなくてもいいじゃないですか、コマドリさん。ひと晩くらい寝なくたって死にませんよ。きてみて、やっぱりつまらなかったと思うかもしれないけど、楽しいかもしれないじゃないですか。そういうことってよくあるじゃないですか。コマドリさん。ねえ。コマドリさん」
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面白い。これはアラサー独身女が読むから面白いんだろうなあ。こんな小説書く作者ってどういう女なのだろう。友達になるのは怖い気がする。
だけど、こういう独り身のジリジリ感って男は感じないのだろうか。絶対感じてると思うんだけどな。そんな小説あるのかな…?
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「肝、焼ける」と「春季カタル」が好き。
自分ではおよそ体験しないようなストーリーなのに、どの主人公の女性もなんとなく感情移入させてくれるのが面白い。認めたくないけどちょっとわかるよーその気持ちー。
ほわほわキラキラした飾り付けの無い、残暑のような恋愛小説だった。
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短編集。
1Q84読んだあとだったので、表現が物足りないなぁとはじめ思ったが、
解説まで読んでこれはデビュー作と知る。ならばご立派と評価が変わる(何様?、私は!)
・長くつきあって結婚を持ち出して煮え切らない男に別れを告げたが泣きたくなる気持ち、痛いほどしみる。
情みたいなものがすでに生まれていて、家族とはがされるような孤独感が耐え難いですよね。
・独身、性経験なしコマドリさん。
まじめでウズラとかペットにしちゃっていて、妄想だけは若くからふくらんでいる。
遅咲きでいいから、現実の恋愛を受けて妄想と本物がどう違ったかコマドリさんに語ってほしい。
リアルで共感できる独身女性像が多かったような。
そして作中の既婚女性はあまりパッとしない…?対比させたかったのかな、と思いますが。
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デビュー作『コマドリさんのこと』を含む短編集。
表題作は31歳の主人公が、24歳の恋人が単身赴任中の稚内を突然訪ねる。
彼が自然消滅を狙っているかも、もしかしたらもう別の子と付き合っているのでは、というもやもやした気持ちを抱えて。
来たはいいものの郵便受けに置手紙を放り込むだけでチャイムも押さず電話もしない。
稚内の人々とささやかな交流があり、最後はやりたくなかった「みっともない」ことをする。
みっともなくても好きだから、というストレートな姿がいい。
『コマドリさんのこと』はコマドリさんのキャラクタに疲れた。
終わりはよかったけど、展開が行ったり戻ったりでぐるぐるしていてちょっとだるい。
『春季カタル』は婚約者の家から帰る途中に行きずりの男と寝てしまうなんだかファンタジーみたいな雰囲気。
でもこの作品には、朝倉さんの作品に頻出する「どう考えても最悪な男」を王子様だと信じる女像が色濃く出ている。
好きだなと思ったのは40代独身の同僚2人の間で上手く立ち回る主人公を描いた『一番下の妹』と、13年間付き合った恋人と別れそうな主人公が旧い友人と温泉に行く『一入』
この短編集は割と前向きになれる気がする。
いや、「みっともなくてもいっか」と開き直れるそんな感じ。
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うーん、レビューが難しい。
こういう日常生活の中のちょっとした感情のほころびみたいな話は実は苦手であんまり読まない系統の話。
だから、短編集のはじめのほうは、うーんという感じで読み飛ばしていたんだけど、コマドリさんのことに若干捕まる。
なんの変哲も特徴もない普通であり続けた女性のこれまでの人生の話なんだけど、普通であり続けることへのこだわりというかプライドというか思い入れが感じられます。
そうか、際立って特徴がない人もこういう思いの中で、個性?とこだわり?をもって毎日生きているのかという発見がありました。
そう思って、他の作品を読み返してみると、なかなか面白い。
春季カタルあたりは秀逸。
日常のほころびと日常への回帰がうまく描かれている。
こういう風にやさしく無理なく、日常のループから抜け、また戻れば、強いあわせなふつうの日常生活を送れるんだという感じ。
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短編集。
「コマドリさんのこと」は読んでいて辛いほど(でもくせになりそうな)乙女なおばさんの話。
イタイけど、最後はちょっとだけ未来を感じさせる終わりだったのでよかった。
「一入」は、コマドリさんの後だからか、妙に幸せな気持ちになった。
13年つきあった恋人にプロポーズをしたら「考えさせて」と言われ、ショックを受けつつ女友達と温泉旅館へ行く話。