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電子書籍
造物主の選択
著者 ジェイムズ・P・ホーガン , 小隅黎
人類が初めて出会った異星種族は、なんと意識を持ち自己複製する機械生命だった。しかも彼らは、土星最大の衛星タイタンで文明を栄えさせ、地球の中世西欧そっくりに暮らしていたのだ...
造物主の選択
造物主の選択 (創元SF文庫)
商品説明
人類が初めて出会った異星種族は、なんと意識を持ち自己複製する機械生命だった。しかも彼らは、土星最大の衛星タイタンで文明を栄えさせ、地球の中世西欧そっくりに暮らしていたのだ。人類の派遣団との接触により、新たな社会的統合に向けて進みはじめた機械人たちだったが……最大の謎が残されていた。彼らの創造主とはいったい何物なのか? 機械人たちとのコンタクトを成功させた、天下無敵の心霊術師ザンベンドルフとそのスタッフがふたたび立ち上がる! 『造物主の掟』につづく本格SF巨編登場!!/解説=牧眞司
目次
- 第一部 理性を重視する心霊術師
- 第二部 不死を探求する異星人
- 第三部 超自然を発見したコンピュータ
- エピローグ
- 解説=牧眞司
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紙の本
SFのFはファンタジーのF
2012/09/27 18:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiti - この投稿者のレビュー一覧を見る
創造主の掟に続き、地球の中世のように発展した機械の星のその後のお話。
生命とは何かを感じさせる。
中世の人が信じていた魔法も、科学的に分解したらこんな風に描けるんだろうか?
紙の本
「造物主の掟」の待望の続編
2001/06/17 16:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こじましゅういち - この投稿者のレビュー一覧を見る
「造物主の掟」でタロイドの世界を救った、我らがインチキ心霊術師のザンベンドルフとそのチーム。またも不穏な空気が立ち込めはじめたタイタンの元で、彼らが今回相手をするのは…タロイドたちの造物主!?
って、いわゆる「造物主」たる異星人は、「造物主の掟」の冒頭で、さっさとノヴァに巻き込まれて絶滅しちゃってたような気が…一体どうやって今回そいつらを再登場させるのか、と思いきや…そうきたかホーガン!うまく話の整合性をとりやがったな!やってくれるわい。 というわけで、ホーガン好きならば誰もが待ちわびていた、「造物主の掟」の続編。
さて、ホーガンの大事な特色の一つに、読んでいるうちに自然と顔がニヤニヤしてきてしまうような、爽快かつユーモラスな展開というのがあります。「語り部」としてのホーガンも好きなんすよ、わたしゃ。今作の解説で牧眞司氏が「プロローグもそれはそれで面白かったけど、むしろザンベンドルフが人々を手玉に取るあたりに抱腹絶倒した」といったことを書いてますが、その気持ちはよくわかる。その方向で心当たりのある作品といったら、あとは「サターン・デッドヒート」くらいのもんだ。だけど、最近のホーガンは、その味がなんだか薄れてきていて…それはそれでいいんだけど、かつてのホーガン作品を愛好する者としては、ちょっと寂しかったりもして…。
しかし、杞憂。今回「造物主の選択」の前半を読んでるときは、懐かしい面々が再登場してくるのに喜びながらも、最近のホーガンにありがちな展開の鈍さが感じられて、ちょっち不安になったけど、中盤の、異星人ボリジャンの造形でまず大笑い。そして後半といえば、ついに「あの」ホーガンが戻ってきた!と快哉を叫びたくなるような愉快さ。うっかり教授のワイナーバウムの顛末から始まって、留守電ネタ(これ爆笑!)、相変わらずデコボコぶりを披露してくれるエスケンデロムとフレネレク、「造物主、襲来!」したはいいけど、そっちはそっちでえらいことになっちゃってるし、終いにはザンベンドルフ一世一代の大演技という爆笑の極みシーンが待っている。ザンベンドルフ、あんたは結局また舌先三寸で事を解決しちゃうのね。ザンベンドルフの面目躍如とはいえ、まさかこういう話になるとは…。いやー、さすがはホーガン。あとはラストがしっかりくくってあれば最高なんだけどねぇ…なんだか、途中打ち切りになった連載もののラストみたいな唐突な終わりかた…。どうせなら、もっとたっぷり余韻をもたせてほしかったなぁ。もしかして、また「もっとすごい何か」がやってきて、ザンベンドルフとその一党にまみえる機会があるってことか?
久しぶりにホーガンらしさを堪能できて満足、満足。昔の事を思えば、前半の展開が鈍いとか、思うところもないではないが、調子は上向いてきたっぽいぞ!やっぱり、ホーガンにはこういう話をもっと書いてもらいたいなぁ。