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無名最強甲子園―興南春夏連覇の秘密―(新潮文庫)
著者 中村計
スター選手のいない無名チームは、なぜ甲子園春夏連覇を成し得たのか。鷹揚な沖縄人気質に、徹底した規律指導と実戦主義を融合させた興南野球。それは、あらゆる難局を完璧かつ淡々と...
無名最強甲子園―興南春夏連覇の秘密―(新潮文庫)
【期間限定価格】無名最強甲子園―興南春夏連覇の秘密―(新潮文庫)
無名最強甲子園 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)
商品説明
スター選手のいない無名チームは、なぜ甲子園春夏連覇を成し得たのか。鷹揚な沖縄人気質に、徹底した規律指導と実戦主義を融合させた興南野球。それは、あらゆる難局を完璧かつ淡々と勝利に置き換える「静の野球」として全国の指導者を瞠目させた。いまなお異次元の強さが語り継がれる、2010年興南高校の選手達と指導者双方をつぶさに追い、その神髄に迫った傑作ノンフィクション。
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紙の本
高校野球ファンなら必読の一冊
2016/05/10 20:18
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
2010年に春夏連覇を達成した沖縄県興南高校の野球部に密着したノンフィクション。過去に春夏連覇を達成したチームは直近の大阪桐蔭も含めて7チーム。その中で唯一2010年の興南だけが「高卒、即プロ」となった選手がいなかったチームなのです。前横浜高校監督の渡辺元智氏が「個々の力は松坂や清原、桑田が上でも総合力は(2010年の)興南が過去最高」と評価するほどチームの選手全員のレベルが高かった事を物語っています。このチームを指導したのが就任5年目であった我喜屋優氏です。
我喜屋氏の指導の様子、選手達との日々のコミュニケーションの様子などを丹念に取材し、なぜこのチームが育っていったのかという疑問に答えていきます。
我喜屋氏は「日常生活の小さな決まり事をしっかり守れない子は試合でミスをする」、「勝負事である以上、相手が何かかを仕掛けてくるという事を感じ取る第六感が大事」という方針のもと、生活態度から細かく選手に目を配り、選手が五感を研ぎ澄ます事を求めます。しかし選手を管理するのではなく、大人扱いもする。その一種の手綱さばきや、考え方など野球に興味がなくても「人を育てる」事について示唆に富んだ内容の本です。勿論、野球好きの人なら一層楽しめます。