紙の本
お弁当をつくる楽しさを感じられるお話
2017/04/02 21:38
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名家出身の若い女性が営むお弁当屋さんを舞台にした物語です。お見合いをライフワークにする花柚さんが、お手伝いの大学生と一緒にお弁当を注文してくれた人たちに合わせたお弁当を作ります。お弁当の具材にこだわるだけでなく、まかない料理など簡単なものまで、丁寧に手を抜かずに作っているので、読んでいるだけでおいしさが伝わりました。注文した人がとても笑顔でおいしそうに食べているのが伝わってよかったです。自分で料理する際に、相手の気持ちになって作ることを教えてくれる優しいお話です。
電子書籍
簡単なようで案外難しい
2021/06/29 20:50
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
食べる人のことを考えて心を込めて作る料理はやさしい味がする。
実際の味もだが食べる人間のためにかける心づくしや手間は色や形に現れ、舌だけではなく目にも感覚にも訴えてくる気がする。
そしてその作り手の気持ちに気づき感謝する心を忘れたくはないと思う。
「部屋をきれいに整えること、丁寧においしいご飯を作ること、季節の花を飾ること」これだけのことが毎日当たり前に出来る人間に私もなりたい。
簡単なようで案外難しい。
小さな仕出し弁当屋を舞台にやさしい人間模様を二十四節気七十二候に合わせて描いてある。
特別な料理ではないけれど思いやりの心からのちょっとしたアイディアがありとても参考になり料理がしたくなりお腹も空いてくる作品だ。
電子書籍
だし巻き卵
2021/01/29 15:56
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
片栗粉を混ぜるといいんですね。
このタイプの話って、極端なキャラクターが出てきて
読むのが嫌になったりすることも多いですが、
本作は、嫌になりそうなちょい手前でキャラクター設定が抑えれられていて
よかったです。
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旧家のお嬢様の花柚さんが花嫁修行として幼い頃から修行し続けた料理の腕を使って京都で開いた「ちどり亭」。
そこで働く大学生彗太が主人公です。
花柚さんが作るのは何も特別ではないのだけれど手間暇をかけて丁寧にゆっくり作っているのがわかります。
料理だけじゃなく時間や季節、食べ物の旬も大事にしていて知らない言葉がいっぱいでてきます。
それにとってもゆっくりな雰囲気があって美味しいんだろうな、と思わせられます。
絶対ちどり亭通いたくなる!
彗太も素直でひたむきですごくいい奴。
料理を丁寧に作ろうと思えて人のことで四苦八苦できるのがいいですね。
恋も実るといいのに。
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買ってから読むまでに時間がかかってしまった。
読み始めたら、ほっこりして美味しそうで可愛くて一気に読んでしまった。
毎食ご飯を作るということは、丁寧に暮らすこと。自分を大事に人を大事に思いやることなのだなと実感。
カレンダーの「季節の言葉」もとても良かった。
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【京都のお弁当屋を舞台に繰り広げられる、美味しくて心温まる人情ドラマ!】
ここは、昔ながらの家屋が残る姉小路通沿いに、こぢんまりと建っている仕出し&弁当屋「ちどり亭」。
店主の花柚さんは二十代半ばの美しい人で、なぜか毎週お見合いをしている。いつも残念な結果に終わるらしいんだけど、どうしてなんだ?
「結婚したいんですか?」と尋ねると「お見合いがライフワークなの」と答える彼女。
うーん、お茶目な人だ。
そんな花柚さんが作る最高に美味しいお弁当は、とても人気で、花柚さんもバイトのぼくも毎日、朝から仕出しや弁当販売で大忙し。
あ、いらっしゃいませ! どのお弁当にしますか?
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読んでいてほっこりした。
主人公が働くお弁当屋の店主のキャラクターがかわいいけど子供っぽくて、目が離せないところが魅力的。
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お弁当屋さん(仕出し屋さん)の話し。表紙が可愛いので衝動買い。
話し自体もほっこりしているので、割と安心して読み進めていくことが出来た。読み終えたら自分も料理をしてみたくなる本。
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京都の小さなお弁当屋さん「ちどり亭」でアルバイトする男子大学生の一人称で進む、店長の花柚さんのお話。日めくりカレンダーの七十二候で季節を意識したり、日々の暮らしをオーガナイズするという考えがとても良い。いいところのお嬢さんである花柚さんの人柄と、彼女の元婚約者である総くんとの関係もやきもきさせつつ幸せになってくれよ!と思えるようでいい感じだった。丁寧に昔からのものを大切にする暮らしと、それを強制されたものでなく自然に身についてる感覚と、自負と迷いと、花柚さんを取り巻く小さな世界がとても素敵だった。こんな素敵なお弁当屋さんだったら通ってみたいなぁ。
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きちんとご飯を食べ、身の回りを整えることが自分の暮らしを整える、というのが身に染みました。花柚さんのご飯が食べたいなぁ…近くにこんな仕出し弁当屋さんがあるのに憧れます。
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面白かったです。
美味しそうな表紙のイラストに惹かれて読んだのですが、京都と美食はいくつも読んでいるのにこの本も好きだ!と思いました。
お弁当が美味しそうなのは勿論、京都の上流階級の登場人物たちが濃くて良いです。
主人公の彗太は上流階級ではないので彼が驚く時に同じように驚くのですが、ふわふわしているけどしっかりしている花柚さんも、上からな総一郎さんも良いですが、特に高等遊民な美津彦さんが好きです。
花柚さんと総一郎さんと美津彦さんの幼なじみのやりとり、笑いました。
花柚さんの料理の師匠の藤沢先生の回はしんみりしました。
七十二候も素敵です。
シリーズ続きも楽しみです。この巻で一応の区切りがついているので、ここからどう続くのかな。
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献立を見ておいしそうだと思うのは、何となく今まで食べたことがあるようなもので味が想像できる(西と東で味付け変わるだろうから実際は違ったりするだろうけど)のと、必要な手間をかけて丁寧に作ってあるとわかるから、なのかもしれない
きちんと食べることはきちんと生きることに繋がる
ぐーたら昼行灯?の引っ掻き回しっぷりが面白かったし、雰囲気もすきだと思う
お店は続けてほしいし行ってみたい
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やさしい人たちの登場するお話は大好きです。
とくに、主人公の慧太。今どきこんな男子大学生がいるかしら…やさしくてまっすぐで、そして料理が好き。
ぶっちゃけタイプですw
おねーさんは、慧太くんの恋がうまくいくように、いっぱい応援してるからね~。
嫌なヤツが一人も出てこない、むしろいい人しかいない。そして主人公に好感が持てる。
この条件だけで充分、続編を読む理由になります。
そして忘れてならないのは、美味しそうなお弁当。わたしもちどり亭に通いたいなぁ。
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京都にある仕出し弁当屋さんのちどり亭。店主の花柚さんは旧家のお嬢様。花嫁修行のため小さい頃から料理を習っているが、料理が苦手な自分から見たらとても羨ましい。何回失敗してももう嫌!ってならないんだ。忍耐かな。すごい。お弁当屋さんは不特定多数のためのお弁当を作っているけど、明確にあの人のために作るとなると気持ちの入り具合も変わる。5編ともあの人へのお弁当はどうしようか真剣に考える花柚さんと彗くん。総一郎さんと花柚さんの仲はまどろっこしい!もっとぐいぐいいって!とやきもき。毎回でてくるお弁当のメニューを想像しているとお腹がすいてきます。
h29.5.30
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色とりどりのお弁当、誰かのために作る料理。
それを作り出す仕出し屋主人と取り巻く人々の、日常と恋の話。
図式が頭の中に浮かぶのがとても楽しく、色や形で細かく表現されているお弁当もとても魅力的だった。
彗太の恋が実る日は果たしてくるのか。
花柚さんは永谷さんとちゃんと結婚できるのか。
続きが気になる。